再生機能はかろうじて生きているものの、機体の大部分を喪失するという大ダメージは瞬間的に回復できるものではない。
直後、大型突撃艦が爆散。ネグザルツはその爆風をまともに受ける。機体の姿勢制御もままならないまま爆風に煽られたネグザルツはエクソダスの内壁に叩きつけられる。
――それが、ネグザルツの運命を分けた。まったくの偶然だった。
叩きつけられた内壁、そのごく近くに射出口が見えた。ほとんどノイズで埋め尽くされた視界にかろうじて捉えたその射出口を目指し、ネグザルツは残ったブースターでなんとか接近を試みる。幸い、大型突撃艦の破片や残骸に身を隠すことで中型機やほかの艦の探査からは逃れることができた。
射出口の向こうには生産エリアがあるはずだ。そこにある資材を使って機体を修復することがネグザルツの狙いだった。
半壊した機体を引きずるようにしながら射出口をくぐり抜け、生産エリアに向かう。再生機能は感覚機(センサー)と推進機の再生を最優先。機体の開裂部を生体金属が少しずつ覆いつつあるが、戦闘行動はほぼ不可能だ。
到着した生産エリアでは、整然と並んだ生産ラインが次々と各機体を吐き出している。艤装が未完了の輸送艦の影に身を隠しつつ、目的の場所を目指す。
突如、整然と稼働していた生産ラインが停止。次いでエリア全体を真っ赤な警告灯が埋め尽くす。発見された!