狂乱のうちに終わった「マッドマックス フュリオサ」マサラ上映。
しかし、まだまだフュリオサの、そして我らウォーボーイズ&ウォーガールズの戦いは終わってはいません。
後半戦「マッドマックス 怒りのデスロード」、開戦!!
……の前に、腹が減ってはマサラはできぬという格言もあるとおり、今回も30分の食事休憩を挟んで後半戦に突入する流れとなっています。
そこで、スクリーンでは飢えたウォーボーイズ&ウォーガールズのための案内が。
何だよこの世紀末なメニュー名は。
戸村支配人はかねてより「映画鑑賞を体験として提供したい」とおっしゃっていますが、その思いは上映中だけでなくこういうところにも徹底されているのが素晴らしい。
こういう気遣いが、サンサン劇場を全国から人が集まってくる唯一無二の映画館にしていると言えるでしょう。
なんだよこの法外な価格は。唯一無二過ぎる。
サンサン劇場における唯一無二とは「やりたい放題」を意味します。このような暴挙がこの法治国家で許されて良いのか。良いんです。なぜならこの地に法はないから。まさに無法地帯。
もし万が一今回の参加者に石油王が混じっててシャレで買っていこうとしたらどうなってたんだろうか……。
などと休憩時間中もしっかり観客を楽しませてくれるサンサン劇場。唯一無二の映画館過ぎる。
今回は砦の石とミルクことラッシーとサモサを頂きました。
もうすっかりおなじみになったこの味。サモサも大きさの割にはボリュームがあってうめえうめえ。お腹もいっぱいになったので館内に戻り、次の戦いに備えます。
後半戦となる「怒りのデス・ロード」は前説無しでいきなり始まるので、すでに館内の全員が身構えているのが笑える。
それでは後半戦、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」! スロットル全開!!
……改めて見てみるとやっぱこの映画頭おかしいよマジで。
だってスタートから砂嵐を抜けてマックスとフュリオサが出会うまでずーっとノンストップでアクションシーンが続くんですよこの作品。
映画ではしばしば「アクションシーンやカーチェイスシーンの間はストーリー進行がストップする」と言われることがあります。また、こないだTwitter(頑なにXとは呼ばない)で「小説における戦闘シーンは実は読者に喜ばれない」という話が流れてきたことがありまして、これについては「戦闘のための戦闘シーン、戦闘しか起こらない戦闘シーンを書いてると読者が飽きる」が答えだと思ってます。
しかるに本作は、説明的なセリフをほぼ一切使うことなくストーリーを語っているわけです。あの最初のカーチェイスとアクションシーンで、この世界がどういう世界か、イモータン・ジョーが如何にしてシタデルを支配しているか、フュリオサがなぜ反旗を翻したのかなどなどがすべて分かるという……。これ文章で書くのは簡単ですけど本当にすごいことですよ本当に。
そしてこの最初のパートのインパクト、この作品を何回見てもブッ飛ばされます。そしてそのインパクトに負けない紙吹雪とクラッカー、歓声と鳴りものにもまたブッ飛ばされるわけですよ。
この日この時この場所にいた人には分かると思いますがまあすごかったすごかった。「フュリオサ」ではクラッカーや紙吹雪のタイミングに手探り感がありましたが、「怒りのデス・ロード」の方はもう熟練者がたくさん集っていたのでタイミングは完璧。
これもまたこのレポブログで毎度毎度書いてることですが、塚口のマサラ上映のすごいところは観客もまた映画の特殊効果の一員となれること。スクリーンで爆発が起これば真っ赤な紙吹雪が舞い散り、激しい銃撃戦ではクラッカーの硝煙の香りが館内を満たす。これぞマサラ上映、これぞ塚口。「場に臨む感」と書いて「臨場感」ですが、あのとき我々はまさにあの世界に、スクリーンの向こうにいた!
そこから皆さん御存知の通り、ストーリーはノンストップで爆走していきます。その爆走に振り落とされないようにこっちも必死。用意してきた大量のクラッカーを給弾発射給弾発射。手が何本あっても足りません。皆さんブチ上がりすぎ。
個人的マサラの楽しみとしては「クラッカーのタイミングが完璧に合う一瞬」があるんですが、前半の山場とも言えるフュリオサがマックスの肩を借りて武器将軍を狙撃するあのシーンでクラッカーのタイミングが完璧の完璧に合ってたのが最ッ高に気持ちよくてちょっと絶頂してましたね。
また、「フュリオサ」では控えめだった歓声も「怒りのデス・ロード」ではアクセル全開。シタデルでイモータン・ジョーが姿を表したときは全員で「ジョー! ジョー! イモータン・ジョー!!」「V8! V8! V8! V8!」で館内絶叫、冒頭の戦闘シーンで負傷したモーゾフが特攻するところみんなで「モーゾフーーーーーー!!!」、彼が見事散ったときには「よく死んだ!!」といった感じでもはや暴動寸前の盛り上がり。映画館でできないことを全部やれる映画館、それが塚口!! 「よく死んだ」なんて日本語ここでしか使いません。
あとみんな大好きイモータン・ジョー軍団の行軍とともにかかる「blood bag」でテンション爆上がり、館内全員がドゥーフ・ウォリアーと化す。このシーン何回見ても最高にイカレてます。やっぱ頭おかしいよこの映画。(縦ノリしながら)
……こんな感じで盛り上がっておいて、本作も文字通りの話の転回点となる「緑の地」でのシーンはきっちり静寂が訪れるのがまた素晴らしい。フュリオサの慟哭だけが遠く聞こえるあのシーンで、紙吹雪が舞う音だけが哀しく聞こえるのがたまらん……。
で、そこからまた狂瀾怒濤のバトルシーンがエンドシーンまで続くという。ストリーラインは「行って帰る」という非常にシンプルなものであるにも関わらず、あるいはだからこそまったく飽きないし、太く揺るがない幹としてのシンプルなプロットがあるからこそそこにさまざまなドラマという枝葉を着けても本体が揺るがないわけです。
そしてラストシーンで砦に戻っていくフュリオサと、背を向けて群衆の中に消えていくマックスの背中に歓声が湧くのがまたいいんだ。
しかし盛り上がりはこれでは終わりません。エンドロールの日本語版主題歌「out of control」で館内は突如ロックフェス会場に。ここ本当に映画館?(2回目)
……といった感じで最初から最後まで大盛りあがりの5時間でした。いやー楽しかった……!
しかしこれで終わらないのが塚口。前編で書いた通り、上映後の戸村支配人のアナウンスによれば来月も再来月もそして年末もマサラをやるらしいので我々に休息のときはない。紙吹雪とクラッカーを溜め込んで次の戦いに備えるのだ!