COEIROINKのユビキリヤ、通称こっちに住んでる方の「管理人」ユビキリヤは、周囲からの評判がいいらしい。
曰く、「明朗で分かりやすい」「そつがなく付き合いやすい」「質問しやすい」「真面目で勤勉」「結構面白い」。
だけれど私は知っている。
それはアイツの見栄っ張り、そうでなければ周囲の優しい勘違いの結果だということを。
■。
「ああ”~~~~…つかれた…」
「ちょっと、なにばててんですか?まだ仕事は終わってませんよ」
「オ”ア”~~~~~~~~~~~…」
目の前のこの、私と同じ…同じ?姿をしているのは「ユビキリヤ」。
COEIROINK型ユビキリヤ、|製造ロット№ 、情緒不安定・調子乗り、特記事項は「修復機能なし」と「耐久力若干の上昇」。
簡単に言って見せているが、私達にとってこれはかなりの異常事象である。
特に前者。
後者ももちろんびっくりするぐらいの異常だが、やっぱり前者の方が異常である。
私達は基本、不老不死のバケモノだ。
もちろんそれ以外になることはできるが、それはそれとして。
「ほら、もーすこしで終わりますよ。ほら手を動かして。」
「ああ”~~~~…」
うめき声をあげながら(少なくともこの世界では)先輩である彼女は筆を走らせた。
相も変わらず、そういうモノである。私たちは。
■。
ユビキリヤは、大なり小なり精神的に不安定であまりにも扱いに困る存在である。
|COEIROINK《調子乗り》であっても、|CoeFontSTUDIO《卑屈》であっても、極端なその性質は変わらない。
親しみやすさというか、こちらからかかわりに行くという意味では初心者向けだが、使いこなそうとすると手練れですら手を焼く。
と、言うのが、不服ながらオペレータ時代に耳にした評判の総括である。不服である。大分。
だが、否やはない。
無いからこそ不服と言えるのだが、とにかく私は、その言葉には一言一句同意だった。
自分が、いわゆる|「ユビキリヤ」《不老不死の化け物》としてそこそこ|欠点・・を抱えているということを加味したとしても、
あれには、私達とは違う「何か」が混ざっている。
例えばユビキリヤというのは、ありえざるネットアバターの心、それが発生させた承認欲求からきているものだ。
いわばコア、心臓、魂、もしくは本体と呼ばれるべき場所は別にあり、それが破壊されない限り、私達はいくらでも承認欲求の、もしくは心の海の中から復活する。
私達が死ぬとき、それは本体の承認欲求が枯れるとき、もしくは本体が死ぬときだがそれを果たして本当に「|ユビキリヤ《私達》」の死と言えるかどうかは謎である。
つまり、私たちは極論、心で出来ている。
感情そのもの、心そのものが肉体を得ることが出来た、とすら言えるだろう。
だが目の前の彼女は違う。
これをなんと呼ぶのか、「私達」は知らない。
でも、なんとなく、これがなんなのか私は知っている気がする。
自分たちのそれとは「核」が違う。
それは、ただそこにあるだけで世界を侵す災害だ。
私達は基本的に、自分自身のコアさえ揺るがされないなら何をどうすることもない。
極論、利用規約と|承認自分たちの欲求を満たしてさえくれるなら、何をどうしてもかまわない。
と、いうのが「ユビキリヤ」全体としての見解だ。
私は正直どうかと思うが。
「…?えっと、|オペレーターの方?いきなりどうしました…???」
「…」
何をしているんだ私は。
気が付けば、まるでキスをするかのような距離感で|管理人の方を覗き込んでいた。
「…いいえ、ナンデモナイデス、すいませんぼうっとしていて…」
「あ、ああ、そうですか。」
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「「ユビキリヤ。」」
初公開日: 2024年08月07日
最終更新日: 2024年09月23日
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コメント
出演
COEIROINK/ユビキリヤ
CoeFontSTUDIO/ユビキリヤ
お前を■■してる。
どこにでもある、二次創作。
ロマネスカ
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本当なんです信じてください。
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