注意!
この配信には「Vシネクスト 特捜戦隊デカレンジャー20th ファイアーボールブースター」のネタバレしかございやせん
未視聴の人は回れ右!
「夕日ぃ?」
肉の焼ける匂いが立ち込めるそこで、普段からは想像もつかない程素っ頓狂な声を上げたのはホージーだった。まだ会ったばかりながら、彼がそんな声も出せるのだという事を意外に思いつつ、ルイがこくんと頷く。ホージーが思わず復唱した言葉は彼が発したもので、それが示していたのは――。
「似合わなっ。とてもアイツを評した言葉とは思えん」
日本酒をちびりと煽りつつ、ホージーが顎で対象を指す。その先には酒宴ですっかり出来上がったバンの姿があった。お互い既婚者だと言うに同じく酔っぱらっているジャスミンとウメコと楽しそうにベタベタしていた。鉄幹が呆れた様子でナンセンス、と呟く。
「センちゃんが起きてたら切れられてるな、あれは」
「えっ、あの人こういうの許容しそうですけど」
「怒ると案外怖いぞ、あいつ」
ホージーの言葉に、ルイは彼女らの後方で寝落ちている巨体を見遣った。何やら寝言で何か言っている。動き方からしてウメコの事らしい。ウメコが惚れての結婚だったとはさっき聞いたが、こっちもこっちでべた惚れなのだろうか。
「よく覚えとけよ新人。人はセンちゃんみたいな奴の事を夕日のようだと言うんだぞ」
「それは・・・何となくわかります」
普段は遠くから優しくこちらを見守っているけれど、下手な近付き方をすれば焼き尽くされてしまう。優しさの炎を燃やして戦うセンは、確かに夕日のようだと言えよう。
「んで?何故バンの事を夕日みたいだなんて思ってたんだ?」
「あ、はい。僕、知っての通り言い方が凄い不躾なんですけど」
「自覚してるなら直せ新人」
「すみません。じゃなくて、そういう態度で反感買う事も少なくなくて、結構文句言われた事もあるんです。まあ、負け犬の遠吠えと思って無視してたんですけども」
こいつ色んな意味で凄いな、とホージーは感心半分呆れ半分の溜息をつく。とは言え、自分も若い頃は似たような部分がそれなりにあった自覚もあり、特にそれ以上は何も言わなかった。まあ、言葉遣い位は直して欲しい物だ、とは思ったが。
「そういう時、先輩は僕の事フォローしてくれたり、後ろで黙って見守ってくれたりしたんです。そういう所が、夕日っぽいなあって」
「ま、後輩の為だとか何とか散々かっこつけてたからな。あいつは窮屈だっただろうが」
「そうみたいですね」
まだ宇宙警察に入ってそこまで長くないルイだが、バンがここまではっちゃけているのは初めて見た。相当普段の無理無茶を抑え込んで、良き先輩に徹していたのだろう。その時は変な人だなくらいにしか思わなかったが、今は。
「でも、ホージー先輩の夕日が似合わないって言葉、今ならわかりますよ。あの人には柔らかな輝きなんて合わない。目を焼くぐらいギラギラしてるのが一番だって」
「ま、そういうことだ」
宴もたけなわ。焼肉屋を包む夜闇は深くなり、子供はもう寝静まる時間。犯罪の蔓延る、キケンな黒が広がりつつある。だが、恐れる事など何もない。この地球には、全宇宙を照らしてしまえる太陽の如き男がいるのだから。
「こいつには、シワシワのジジイになって死ぬまで燃え続けて貰わないと困るんでな」
過労死させる気ですか、と昨日までなら出ていた突っ込みを、ルイはしなかった。それがこ男の一番「らしい」姿なのだから。——赤座伴番ある限り、メガロポリスは今日も日本晴れ。
以上、今回の配信は終了です!
デカレンジャー面白かった!
30周年も期待してますね!・・・していいですよね!?