「やはり最初にあげるのであれば、彼の瞳は外せないでしょう。まるで多色性の宝石のように輝くそのさまは、覗き込むたびに表情を変え、大変魅力的です」
「瞳ときたなら次は髪かな。色が薄くて光を受けるときらきらしてきれいだよね。やわらかくて細くて、甘そうで……動くたびにふわふわ動くの、見ているの好きなんだ」
「ねえこれ、僕を挟む必要ないんじゃないかなあ!?」
 星穹せいきゅう列車のラウンジにて。大きな赤いソファーに腰掛けている三人は、それぞれ三様の様子を見せている。
 右端に座る純美の騎士・アルジェンティは隣に座る人物の顎をすくい、たたえたばかりの瞳を覗きこみながら微笑んで、左端に座る銀河打者のせいも隣に座るその人の髪を指に絡ませながら、愛おしげに口づける。そして中央に引きずり込まれたカンパニーの高級幹部であり十の石心せきしんがひとりアベンチュリンは、両側から注がれる称賛と優しい愛撫に顔を赤らめながら、抵抗の意を込めて声を荒げていた。
 アルジェンティの熱い眼差しから逃れるように視線をそらしているさなか、星の指はそのまま髪をすくように撫で始めた。ふたりとも、アベンチュリンを愛でて楽しそうにしている。
 ――なにがどうしてこうなった?
 仕事で遠方に出なければならないと知ったときはその面倒さに辟易していたが、そこに星穹せいきゅう列車れっしゃが停車しているとなれば話は別だ。やはり自分は運がいい。彼女の顔を直接見るのなんていつぶりだろうか。
 予定していた交渉を終え、ついでに現地の顧客を幾人か捕まえて契約をもぎ取り、すべてを終わらせてからせいに訪問の連絡をする。すぐに既読はついたものの、返信はなかった。珍しいこともあるものだ。
 ――少なくとも既読はついてるし、構わないかな。
 本命せいには会えないかもしれないが、列車の面々との交流も有益であることに変わりない。たとえばナビゲーターである姫子は各惑星や開拓に赴いた土地の情報に精通しているから商人としてありがたいし、年長者であるヴェルトとする雑談はアベンチュリンの興味をくすぐるものばかりだ。せいに仕込んだビーコンのせいで居心地の悪い視線を頂戴することもあったが、今ではそれもすっかり緩和している。
 
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アベ+アル+星
初公開日: 2024年05月11日
最終更新日: 2024年05月12日
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コメント
崩壊スターレイルの二次創作。
これはカップリングなのかどうか分からない。VSなのかも分からない。なにも分からない。
表記の仕方がなにもわからない……。
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まじで恐ろしいほど筆が遅い。挨拶等無くて良し。出入り自由。終わるのも自由。
雑多さん