「あれっ、あっちにいるふたり……私たちのことを見てる?」
「ほんとだ、誰だろう? あんまり見たことないね」
知らないふたりの姿に気づいたルーミアと大妖精は、そろって首を傾げます。
「なんか面白そう! ちょっと追いかけてくるね!」
「気をつけてね~」
森の奥へと駆け出すルーミアを、大妖精は見送ります。しばらくその背中を眺めていた大妖精ですが、突然ふらっと倒れ込みそうになってしまいました。
「あれっ? 大ちゃん……どした?」
心配そうに駆け寄ったチルノが、大妖精に肩を貸して支えてあげます。大妖精はふらつきながらもなんとか立ち上がりました。
「急に力が抜けて疲れてきちゃった……」
ルーミアと踊りながら弾幕ごっこをしていたときは疲れなんてまったく感じていなかったのに、謎の二人組を追いかけてルーミアが去っていった途端にいきなりふらふらになってしまいました。
大妖精はそばの樹によりかかりながら不安な気持ちになってきました。
「大ちゃんも丸一日踊り回ってたんでしょ? ここらでちょっと休憩しようよ! ほら、今日は星がきれいだよ!」
不安そうな顔をする大妖精の様子を察してか、チルノが空を指差すと、そこにはさっきまでの弾幕ごっこの輝きにも負けないくらいの満点の星空が広がっていました。
「……そうだね! わあ、ほんとに星がよく見える!」
いつもいたずらばかりで物事をあんまり深く考えないチルノですが、こういうときにはそんなチルノがいつも元気づけてくれます。
少し元気を取り戻した大妖精は、チルノと一緒に夜空を見上げます。
そこにはさまざまな星座が――そして、七つの星が連なった北斗七星も、はっきり輝いていました。