「まって!あれぬるさらじゃないっ!?」
「ほんまや!ぼうしとマスクしとるけど、あのエメラルドグリーンの髪色はめるさらしかおらん!」
「サインしてくださーい!」
ピン大人気芸人として活躍している簓は、町中でも少し浮いてしまう。
1人にでも正体がばれると、そこからまたたく間に広まり、今のように応援してくれているファンの子の波にさらわれるのだ。
「あははっ、~~~。おおきにな~!」
無理矢理明るい声を出すが、どうしても語尾が震えてしまう。
それは1度、簓の身にふりかかった、トラウマからだった。
___xxxx年10月31日。その日は丁度、簓の誕生日だった。
生憎、盧笙も零も仕事やらなんやらの都合で合うことは出来なかった。
盧笙『ほんまにごめんな、仕事終わったらすぐいくから。』
                 既読『ええよ、そんないそがんでもw』
盧笙『せやかて……』
                   『ほんまに大丈夫やから。しんぱい
                    せんとちゃっちゃと仕事してきな
                 既読 はれ。』
盧笙『わかったわ……』
という会話をしてから約4時間が経っている。
時間的にはそろそろきてもいい頃合だ。
すると、玄関のインターホンが鳴った。
簓は盧笙だと疑いもせずに飛び出した。
___それがいけなかった。
次の瞬間、簓は部屋の中で押し倒された。
「へぁ……?」
突然のことすぎて、口から力のぬけた声が出た。
「な、なにすんっ、んっ!?」
しゃべろうとした瞬間、口を奪われた。
「んっ、ふっ……」
長時間におけるものだったため、酸素が足りなくなり、だんだんと頭がまわらなくなってきた。
そして、唇から簓の唾液がこぼれおちた後に、唇は離された。
「ぼくさぁ?ずーっと、簓くんのこと見てきたんだよね。なのになんで認知してくれないのかな、って考えてたら頭おかしくなりそうだったんだよ。」
息をすうためか、一段落置いた後に再び話しはじめた。
「じゃあ、最初からぼくのものにすればよかったんだよ。だからさ___」
「___抱かせてよ。簓くんのこと。」
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