「蒼の魔法士」を執筆してます。
誤字脱字、変な文字や文章多々出現するかと思いますが、ご容赦ください。
あと、考えつつなので、遅いです。
ここで綴る文章は、ワタクシめのオリジナル小説「蒼の魔法士」にて掲載予定となっております(加筆修正あり)。
どうぞよろしくお願いいたします。
小説は下記サイトより。
http://keita.obunko.com/
ユウの、錫杖を持つ手は、魔力と共に緊張が走っていた。
しっかり握っていないと、どんどん湧き出る力でどこかに吹き飛ばしてしまいそうだ。
むん、と気合いを入れると、呼応して瞳の輝きが増す。蒼く深い瞳孔の奥で、光という絵の具が一滴落ち眩さと蒼さが混ざり合う。凪いでは揺れる海がそこにはあった。
「さて、アヤカシの群れと少年。どちらも君を狙ってる」
少年がなぜアヤカシなのか、謎はひとまず置いといてとミサギが隣に立つ。
ユウはそれだけで勇気づけられた。
「ミサギさん、ボクにやらせてください」
「少年は明らかに君より強そうだけど?」
彼の言葉に棘はあったが、同時に心配も詰まっていた。
「生意気言ってごめんなさい……」
力を得たからと、調子に乗っているわけではない様子だ。恐れのない表情に、自信と信念が伺える。
わかった、とミサギはユウの頭を撫でた。
「じゃあユウ君、僕からのアドバイス」
言って、空を指さす。
「空にいるアヤカシは、思いっきり錫杖を振ってごらん。ただ、思いっきりやるだけでいい」
「え? は、はい」
ユウが構えると、錫杖へ力が伝わるのを感じた。
強く握りしめる手から、踏み込む足元から、はらはらと花びらが舞い始める。
かつて、ユウが出していた花びらは白く、数枚散るにとどまっていた。
だが今。咲き誇り舞うのは、術者の強さを知らしめる光放つ蒼白い花びら。
術の威力がとてつもない規模だと表わす花びらの数は、満開の花吹雪となって術者の周囲を、出番は今かと舞い踊る。
力いっぱい薙ぎ払うと、暴風が生まれ花びらが巻き上がる。
曇天と化しているアヤカシを空ごと切り裂いた。
『っ!!??!?』
幻覚か何かを見ているのではないか。
緇井と吉之丸の脳は、理解が追い付かずにいた。ただ、目を限界以上に見開き、口をあんぐりさせて見上げている。
風と花びらに煽られ、思わず防御をしていた少年までも目を丸くしていた。
途中ですが、ここで一旦終了します。お疲れ様でした📕