好きでそうしたことだ。今更愚痴るのはシケたことだろう、分かってるだろう拓磨。
 弓場は自分にそう言い聞かせたものの、さすがに連日睡眠時間が五時間を切っていると、日々の生活のあちこちに綻びが生じてきてはいる。すべてを任せきりにするようなみっともない真似はしていないものの、それでも食事や洗濯など家族が請け負ってくれる部分は大きかったのだと、独り暮らしを始めて一月も経たずに弓場はありがたさと共に気づかされてはいたが。
 しょぼくれてンじゃねェーぞ、とまだ眠りを欲する体をベッドから引き剥がし、弓場は気合を入れるように自らの頬を両手ではさむようにして叩いた。
 
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202211082311
初公開日: 2022年11月08日
最終更新日: 2022年11月08日
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