2022/05/17
今日も空は曇っている。
あまりの肌寒さにコタツの電源を入れている。
朝のゴミ出しの時にストレッチも兼ねて、誰もいない近所の公園を歩いてきた。
この「誰もいない」が重要。
「誰かいる」時は、基本は公園には入らないようにしている。
「誰もいない」公園で、身体を伸ばしたり、歩いたりするのが好きなのだ。
しかし、ほんの数分ストレッチした時に公園に一人の女性が入ってきた。
見た目は親世代のようだ。
彼女もゴミ捨ての帰りのようで、公園を突っ切った方が早いという理由からなのか迷わず歩いていく。
全く面識はないけれど、一応挨拶をした。
すると、挨拶を返されると同時に言葉を投げかけられた。
「この土の盛り上がりってなんだろうねぇ?」
ん???
彼女が指差すのは、公園の地面だ。
よーく見てみると、あちこちに土がぽこんと盛り上がった跡がある。
モグラにしては小さ過ぎるし、検討もつかない。
ただモグラの穴も見たことはないから、単なる想像なのだが。
「なんでしょうね?よく気付きましたね」
「たくさんあるから気になっちゃってねぇ」
そう言いながら、彼女は答えも求めずに公園を立ち去っていった。
あ、それだけでいいんだ、と拍子抜けする。
まぁ答えを求められてもわからないけども、あまりのあっさり加減に「おっと」となってしまったのだ。
彼女が去った後も、地面にはぽこぽこと土が盛り上がった跡が無数に残る。
謎だ。
本当にこれはなんなんだろう?と思いながらも、これ以上長居をする気にもなれなくて私も公園を去った。
そんな火曜の朝のヒトコマである。