斎藤一はその日、停学期間が明けてから初めての通学日だった。停学理由も知れ渡っていて教室を入れば冷たい目で彼を見る生徒ばかり。
 その日の昼食を教室で食べようと思わなかったのは当たり前だろう。
 屋上に続く階段。屋上は常時鍵が掛けられているため、扉の前の段差で腰を下ろす。
 斎藤はコンビニの袋からコンビニ弁当と割り箸を取り出した。本当は蕎麦を買おうとしたが、学校近くのコンビニでは売り切れていたため仕方なくの弁当だった。
 一口、二口と咀嚼していると、誰かの足音。普段ここに来る生徒は居ないはずだが、もしかしたら屋上に用事のある教師かもしれないという推測が斎藤の脳裏を過ぎる。今教師と顔を合わせたく無いなと思っていると、目の前に現れたのは見知らぬ女子生徒。
「ぇあ、先客の方、ですか……」
 橙色の、太陽みたいな髪。その髪をハーフアップサイドテールにしている。
 斎藤はおかしいと思った。
 彼女の上履きの色は赤色。つまり三年生である斎藤の一つ下の学年である。斎藤は可愛い女子生徒の顔と名前は覚えている男だ。下級生であろうとも。それなのに、彼女の顔を知らない。
「ごめんねぇ、ここなら誰とも会わないかなって思って来たんだけど。あ、僕と相席で良かったらどーぞ」
 席じゃなくて階段だけど。そう付け加えて彼女の出方を伺う。
「あっ、良いんですかっ」
 キラキラした目で彼女は階段を駆け上がり斎藤の隣に座った。
 斎藤は思っていた反応と違って少し驚く。新一年生ならともかく、二年生には自分が誰なのか知られているはずだと思ったからだ。
「あの、えっと、先輩、ですよね? 上履き青色ということは」
「君、僕の事知らないの……?」
「えっと、今年編入したので、上級生はもちろん同級生の顔と名前も一致していなくて……。あっ! も、もしかして学校で有名な方ですか!? 生徒会長!?」
 彼女の言葉に斎藤はキョトンとした表情の後に声を出してお腹を抱えて大笑いしたのだ。
「ふははははっ! 僕がっ、せ、せーとかいちょー! ふはっ、ははっ」
「あ、あの……?」
「残念だけど、生徒会長でも風紀委員会長でもないから。僕は斎藤一」
「斎藤、先輩」
「君は?」
「あっ、私は藤丸です。藤丸立香です」
「かぁいい名前だね、立香ちゃんって呼んでも良い?」
「ぅえ!? あ、は、はい。お好きにどうぞ」
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初公開日: 2022年05月16日
最終更新日: 2022年05月16日
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圧迫オナニーしかしてこなかったので、刺激が弱いと陰茎だけで達せぬ恵の尻を寝バックで掘る宿儺の宿伏。や…
あぼだ