シチカルを書く枠
ネタがねえ なににしよう… こういうときはお題スロット
貸切の遊園地で
2人、手を握りながら
ひたすらに後悔した
https://twitter.com/ei_hagino/status/1461687705478184962
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しんどすぎんか……
書きますね
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 寂れた田舎町の遊園地もどきを貸し切りにするのは、いくらカルエゴでも大変だったのではないか、とシチロウが問うと、両ポケットに手を突っ込んだまま「はした金だ」と彼は答えた。
 それが本心か強がりかなんてすぐに判別できたはずなのに、あえて何も答えず曖昧な笑みを返したのはシチロウの方だ。結果的にカルエゴの諦観に満ちた視線を受けて傷つくのはわかっていた。けれども、何も答えられなかったのだ。
「……静かだね」
「ああ」
 貸し切っているとは言え、場所を借りただけのようなものなのでアトラクションは稼働していない。照明は点灯しているがスタッフの姿は一切見当たらないから、恐らく設備はほぼほぼ停止しているのだろう。
 普段活気に溢れているはずの場所が、こうして死んだように息を潜めている様はあまりにも心地が悪かった。例えて言うなら獣が仮のためにそろりそろりと忍び足しているような感覚だ。
 嫌な想像にぶるりと背筋を震わせると、半歩先を歩いていたカルエゴが不意に手を差し出してきた。足を止めたシチロウは、きょとりと目を丸くする。
「他意はないが。……決して何の裏もないが。この状況下では逸れないようにしておいた方がいい」
 妙に早口な言い訳を聞き入れて、シチロウはとりあえず「おお……」としか呟けなかった。状況に混乱していたのもあるし、まさかカルエゴから発せられた言葉だとも思えなかったのだ。
 シチロウの知るカルエゴは、いつでも自信満々で、何にでも全力で当たり、この上なく厳粛で美しい悪魔の中の悪魔だった。それは同級生という垣根を越えての尊敬にも等しい。今でも彼とこうして交流しているのが不思議なくらいに。
 この感情を何と呼ぶのかは、シチロウにはわからない。けれどいつか答えを出したいと思うのだ。それが、いつでも真っ直ぐに想いを伝えてくれている彼相手だからこそ。
「ありがとね、カルエゴくん」
 そう答えた声はあまりにも甘すぎて、シチロウは己の心が溶けだしてしまったのではないかと思うほどだった。
 まずいまずい、まだ伝えるつもりはないのに、と顔を上げれば、カルエゴがあまりにも中途半端な姿勢で止まっている。右手と右足を同時に出すだなんて、普段の彼から考えれば有り得ない。
 となると、彼は動揺したということだ。何の所為かなんて考えるほどにはシチロウは鈍くない。
(僕の、一言で……?)
 自覚をした瞬間にぶわりと顔に血が上った。耳の先まで、チリチリと焦げるようにひた熱い。ヒュ、と息を呑んだシチロウは、ただひたすらに後悔した。せめて表情を隠せるくらいの大人であったなら、きっと感動的な言葉の一つや二つは投げかけられただろう。それなのに、と。
 なお、カルエゴも似たような後悔を素に、ひたすら語彙を増やしたというのだから驚きだ。ちなみにその事実は、おおよそ十●年後に判明する。
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シチカルを書く枠
初公開日: 2021年11月19日
最終更新日: 2021年11月19日
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コメント
なんとなくシチカルを書く枠
https://twitter.com/ei_hagino/status/1467045855517…
恵衣
一次の藤橋市シリーズについて考える枠
そろそろ動かしていきたい一次創作の設定をまとめたい
恵衣
【銀土】タイトルが決まらない
銀土がとにかくおせっせしているとこだけを書きたい。音声付にしときますが、きちんと聞こえない時もあるか…
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