コメント欄は配信が終わってからでないとみられないのでリアルタイムのお声がけはチャットからお願いいたします。
途中で固まったり落ちたりしたら申し訳ありません。
基本的に誤字脱字があるので間違ってんなぁと思いながら見て頂けたら幸いです。
後日新書ページメーカーに流し込んでツイートします。
オメガバ 子供の名前のお話
今でも時々夢に見る、あの時の光景を。
ビリーに付き添われて病院に入院した日に彼に託した。
「万が一のことがあったらシャーロックに連絡を。赤ちゃんの名前は、考えているんだけど……、僕が一番に呼んであげたいけど叶わなかったらこの紙に名前が書いてあるから」
そう言って託された紙をビリーは苦い顔で受け取った。
「この中身を見ないで済むことを願うよ」
「僕も……」
男性性のΩであるウィリアムは腰が細すぎて通常の分娩が出来ない。
合衆国もフランスほどではないが医学もそこそこ進んでいるとは言え、絶対……と言う言葉はあり得ない。
何かがあった時に、シャーロックがここに居ない以上備えはしておかなければならない。
本来なら病院に付き添うのも、一番にウィリアムと赤ん坊を迎えるのもシャーロックの役目。
けれどこの意地っ張りな教授はシャーロックの今後の人生を考えて一人で産むことを決意した。
正直、後で何を言われるか解らないと思うのだが、彼を言い含める(丸め込む)自信があるからこその決断だろう。
看護婦に連れられてベッドごと去っていくウィリアムを見送って、ビリーはがらんとした病室で空を見上げながらかの探偵を思い出していた。
腰椎麻酔をかけられて、意識はあるままに腰から下の感覚だけが無くなっていく。
覆布の向こうで医師や看護師が立ちまわっているのが解るが、何が行われているかまでは解らない。
程なくして、小さな小さな子猫の鳴き声のような声が聞こえて、ウィリアムの瞳には自然と涙が浮かんだ。
「ふにゃ……ほにゃ……」
と最初は小さな声だったそれが、途端に手術室中に響き渡る程の大きな声に変わる。
「んぎゃぁ!んにゃぁ!」
大きな、生命力にあふれた声。バタバタと立ち回る看護婦たちの声も聞こえるがもはや鳴き声しか耳に入らない。
「シャーロック……」
ここにはいない番の姿を思い浮かべる。
彼は、この子の存在を秘匿にしていた自分を責めるかもしれないがきっと愛してくれると信じている。
二人の子供が無事に生まれた、その事に涙が止まらなかった。
「モリアーティさん、元気な男の子ですよ」
簡単に体を拭われて、清潔な布にくるまれた赤ん坊が連れてこられる。
真っ赤な体にしわくちゃの顔、赤ちゃんとはよくいった物で全部が真っ赤でその赤が生きている証なのだと思うと胸に込み上げてくるものがあった。
「赤ちゃん……小さい」
「元気いっぱいですね」
看護婦の声に頷くが、目線は赤ん坊から外せない。
しわくちゃの顔でどちらに似ているとか、瞳の色だとか、そういった物はまだわからないが温かい体が布の中で動いている。
それだけで、何とも言えない感情が胸を張り裂けさせそうなほどに湧き上がっていた。
小さな手が本能的にウィリアムの体をペタペタと触る。
目も開かないままに蠢く姿が愛おしくて愛おしくて。
ぎゅっと抱き締めてしまいたいが、壊してしまいそうで指先でその頬を撫でるにとどめた。
「可愛い……シャーロックの子。僕の子……」
罪を背負って、一人死ぬのだと思っていた。
シャーロックに手を掴まれて、腕の中に捕らわれて。
一緒に贖罪の人生を生きるのだと誓った。
贖罪は、幸せになっちゃいけないという事ではないと何度も何度も言い聞かされて、自分がそれを受け入れられたのは最近のような気がする。
でも、今ならば解る。
生きて、償いながらでも幸せに生きる事は出来るのだと、この子のためにも幸せに生きる道もあるのだと、素直に思えた。
ビリーに託した紙にはこの子の名前を書いておいた。
光を意味する名前を。
「初めまして……これからよろしくね。僕の“ルーク”」
ルーク、光という意味の名前は、シャーロックに見出した光のイメージから。
この子を宿した時から決めていた。
きっと、彼のような明るく人を照らしてくれるような子になってくれるだろう。
ウィリアムの声に応えるかのように「んぁ」と小さな声が聞こえた。
* * * * * * 
「最初から決めてたのか?ルークって」
「うん、ルカとルークで悩んだんだけど……ルークの方が、君の名前に似てるでしょう?」
「似て……るか?まぁ、どっちも良い名前だし、リアムの考えた名前に異論なんかねぇよ」
先程お腹いっぱいミルクを飲んで元気にげっぷをしたルークは今はすやすやと眠っている。
一度眠るとなかなか起きない子をベッドに寝かせて、今は二人でゆっくりと過去の話をしていた。
赤ん坊が生まれた時の事、名前の事。
まだまだウィリアムから明かされていない事は沢山あるが、少しづつ話をする時間を作ればいいと思っている。
まだ、英国に戻ったばかりで落ち着かない状況が続いているが、三人で過ごす時間は極力取りたいとシャーロックもウィリアムも考えている、欲を言うならば二人きりの時間も欲しいが、それに関しては子供に既にめろめろの大人たちが多数いるため、ある程度は確保できるだろう。
「でも、なんか悔しいな……」
「なにが?」
「万が一の時にって名前を託されたのがビリーだったことが」
シャーロックの言葉にウィリアムは苦笑するしかない。状況的に彼にしか頼めなかったのは解っているだろうが理解することと納得することは違うのだろう。
「それは、僕の責任だから……ごめんね、シャーリー」
拗ねた様子のシャーロックに甘えるように身を寄せる、彼の好む愛称で呼んで上目遣いで見上げればこれ以上彼が文句を言えないと知っていてわざとそうする。
シャーロックも転がされているのを承知で、目の前の金糸の髪を指でかき分けて額にキスを落とした。
「次は……お前の傍に居る役を絶対誰にも譲ったりしねぇから」
「うん、そうだね……次はちゃんと君の傍で。一緒に名前も考えようね」
まだ再会したばかりで、今後の事もはっきりとは決まっていないが二人とも叶う事ならばルークに兄弟を、と考えている。
今はまだまだ、先の話ではあるけれど。
「今は一先ず、ルークにパパだって認識してもらわねぇとな」
「ふふ、そうだね。大人が沢山いるし、ビリーが居たら君よりビリーに慣れている分嫉妬しちゃうかも」
ウィリアムの言葉にシャーロックの眉が跳ねあがる。
「は……?どういう意味だよ」
「いや、だってアメリカに居る間はビリーが色々とお世話してくれてたし、ここに来るまでの汽車だってビリーが荷物持ちしてくれてたからルークはビリーに懐いてて……」
「ビリーのやつ、絶対許さねぇ」
ウィリアムの言葉にシャーロックの額に青筋が立つ。
ビリーはただウィリアムを手伝ってくれていただけなのに、それであ余りにも不憫だ。
勿論シャーロックも彼の手助けがウィリアムの支えになっていたことは承知しているので、来やすい関係であるが故の冗談ではあるが、来やすい関係であるがゆえに手厳しい、という可能性もある。
「もう、シャーリー。ビリーに嫉妬する前に、君がしっかりとパパらしい所を見せればルークもちゃんとわかってくれるから」
ぎりぎりと歯を剥き出しにするシャーロックを宥めるように顎をそっと撫でる。
ウィリアムがシャーロックの気を引きたい時によくする所作にシャーロックはここにはいないビリーをにらんでいた目線を腕の中に戻した。
「わかってるんだけどよぉ……、ちょっとぐらいいいだろ」
「何が?ビリーに喧嘩売る事……?本当に君たち仲いいね」
グリグリと抱き寄せられて頬擦りされながらシャーロックが弱音を吐く。
こんな所は変わっていないなと苦笑しながらウィリアムは彼の高い鼻にチュッと口づけた。
「これから頑張ってね……僕の運命」
「わかってる、今までの分も絶対に巻き返すから……手助けしてくれよ、リアム」
二人で鼻先をすり合わせてくすくすと笑う。
「っぷし!」
ルークの図ったかのようなタイミングでのくしゃみにこれ以上の触れ合いは今日はやめておこうかと体を離した。
「ルーク、大丈夫か?」
眠る我が子をのぞき込むシャーロックの顔はすっかりと父親のそれで、これから仲間たちと共に親子三人での生活をようやく送れるのだという実感にウィリアムはほんの少しだけ、涙をにじませた。
end
緊張しながら書いたので支離滅裂な部分が多数あったと思います。
見てくださってありがとうございました!!!
一部修正してTwitterに投稿します。
コメントや♡ありがとうございました!!とても楽しかったです❤
また配信やりたいと思いますのでお時間が合われましたら是非よろしくお願いいたします!
リクエストなども随時受け付けておりますのでご遠慮なくどうぞ!
こちらのチャットは流れてしまうのでTwitterの方にリクエスト書いて下さるとありがたいです!
長々とすみません、本当に本当にありがとうございました!
終了いたします、お付き合いありがとうございました❤
カット
Latest / 65:50
カットモードOFF
17:03
ななし@a12e6f
一希さんのリアルタイム配信、貴重ですー😍
18:05
一希
ありがとうございます!!誤字とか多いかもしれませんが見守っていただけると嬉しいです❤
20:53
ななし@92c6cf
こういうの初めて見ました。こんな貴重なものが見られるなんて!感激です😭画面に釘付けです😍
22:01
ななし@a12e6f
サクサクとお話を打てているのが凄いです〜😍迷いがない!名無しですが霜月でした(汗)
22:36
一希
久々の配信なので緊張しております!誤字とか変換ミスとか見られてたら恥ずかしいです(笑)
23:00
一希
霜月さん!!ありがとうございます!いつでも行き当たりばったりです(笑)
35:49
ななし@a12e6f
あぁっ!名前が…😭
38:36
一希
名前、出すか悩んだのですが出さないと今後やりにくいなと思って英国で人気の名前100選を見て考えました(笑)
45:59
ななし@92c6cf
スラスラと紡がれる文章の素晴らしさに言葉が出てこない…😭 あ、遅ればせながらkiragiでした💦
46:49
一希
kiragiさんこんばんは!見てくださってありがとうございます!
47:11
一希
すらすらかけているように見えていたら幸いです❤
61:27
ななし@a12e6f
最高でしたー!ありがとうございましたー!😭😭😭
61:56
ななし@92c6cf
最高です!ありがとうございました。👏
62:49
一希
霜月さん、kigariさんコメントありがとうございました!!
63:16
ななし@a12e6f
Twitterに上がるの楽しみにしてますー!
65:03
一希
ありがとうございます!一部修正すると思いますがまた見て頂けると嬉しいです!
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シャーウィリオメガバ
初公開日: 2021年10月16日
最終更新日: 2021年10月16日
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