24959で「最近噂になってるよ」とかどうでしょう。
噂、うわさになってる。何がうわさになってる。チャリ部の部室に出る
えっ?
出ない出ない。時間がかかる。
距離が近すぎて、っていうのはどうしても、逆にそれが普通だという感覚になってると思うので、離れてることが噂になってるほうがあるんじゃないかと。
そら噂になるわ!!T2が離れてるとかそらそうだわ!びっくりするわ!
「えっ、なにが?」
 クラスの女子から言われた「最近ウワサになってるよ」との一言。
 よくよく聞くと、最近青八木と一緒じゃないことがウワサになってたらしい。
 普通逆だろ。一緒にいるところを目撃されつつ、そういう浮いた話が広まったりするもんだろ。逆だろ。
「仲いいよ。なにかあったわけじゃないし、俺ら受験生だしそれぞれ忙しいだけだよ」
 全然意識もしなかった。一緒にいないと仲が壊れるなんてことも心配しないし、そこら辺は信用がある。
 だけど、言われてみたら確かに最近は話してないなと気になった。
 久しぶりに会う友達って話したいことがたくさんあって、めちゃくちゃ喋ってたらあっという間に帰る時間になるけど、青八木ってそんなことあるのかな。
 今まで全然離れてなかったから知らないな。ちょっと会いに行ってみようか。
 クラスがそんなに離れてるわけでもないのに、校内ではほとんど顔見なかったな。もしかして避けられてたりすんのか? まさか。
 いやいや、ありえないよなあ。あいつに限ってそんなはずがない。むしろ避ける前に宣言してきそうだからな、これから避けるって。
 そんなんあったら面白いなと思ったけど、そんな出来事はなかった。
 教室のそばまで来ると、見覚えある身長と黄色い頭が目に入った。こんな目立つのに話してないってことは本当に避けられてたのかもしれない。疑惑。
「青八木~!」
 声を聞いてこちらを振り返る。と、同時に向こうへ走って行ってしまった。
 あれ? マジで避けられてた……?
「うっそだろぉ!マジか!?」
 ちょっと待って、まじでないわー。なんで?俺なんもしてないぞ? なんもしてないのが悪いのか?えっ?
 そんな嫌われるようなこと、本当に覚えがない。
 落ち着け。落ち着こう。何か青八木の方で気にしてるようなことがあって、それで俺と顔を合わせるのは気まずいみたいなことがあるかもしれないじゃないか。そうだ、そう。
 いや、ないわー。ショックだわ。落ち込むわ……。青八木に避けられるとか、おまえそばにいるとか言ってたし? あれ結構大事なことだよ?
 逃げられたことに大いに落胆して自分の教室に戻った。さっきの女子が視界に入って、合ってるかもしれないよって思った。
 悶々としたまま翌日、朝から青八木のクラスにお邪魔した。早くから来て勉強してる奴もいるので、顔見知りをつかまえて廊下で話していた。最近青八木と会ってなかったんだよなあーとこぼすと、手嶋が会ってないなんてまさかと笑われた。そのまさかなんだよなあ、うっかりしてた。
 俺的には信頼あるものとして、特に問題なく過ごしてたのに、青八木はそうじゃなかったのかもしれない。疑うのも悪いけど、一晩でえらくこじれてしまった。俺が悪いことをしたのかもしれないとうだうだと考えてしまった。
 だけど理由がわからないし、本当に避けられているのかもまだわからないから、朝から待ち構えることになった。
 階段から廊下にやってきた黄色い頭を見つけて、呼びかける前に駆け出した。寄って逃げられたら、確実に避けられてることになる。
 逃げた。
 やっぱり避けられてんのか。落ち込みながらそのまま追った。
 こっちには新鮮な感情があるんだ。パワーが違う。追いかけて捕まえるだけの根性が、芽生えた勢いで青八木をとらえた。
 朝とはいえ、それなりに人が多い中を突っ切ったので、ゼイハアと倒れている二人は良い見もののようだ。視線をすごく感じるし、コソコソとした疑問符のついた言葉もよく聞こえてくる。
 この場所じゃ何も聞けないなあと、腕を掴んだままゆるゆると、起き上がって屋上へ向かった。
「すまん……、純太」
 階段の途中で青八木が謝った。よっぽどだ。悪いと分かっててやったんだ。
「理由を教えてくれないか?」
「……うまく言えない」
 歯切れが悪いのはいつものことだが、今日は特に違う。迷って言えないやつだ。
「謝るぐらいだから、避けてるのを悪いって思ってんだろ?」
「すまん……」
「俺はさ、別にそんなに怒っちゃいねえんだ。ただ、なんで避けられて謝られてるのか、知りたいと思うのも当然だろ?」
 変に喧嘩腰になってしまうのも嫌だから、ちょっと黙った。登校したばかりで襲撃を食らっている青八木はリュックを背負ったまま、ブレザーの前ボタン留めてある前にネクタイが乗っかってる。走ったからそこそこ乱れている。何だか叱ってるような気がして嫌になってきた。
 別にもういいよって言いかけた瞬間、青八木がうつむいてた顔を上げた。
「何を話しかけようか、迷った! すまなかった!」
 もう、勢いよくギャグで倒れてしまおうかと思った。
 やっと言えたといわんばかりのため息も付いてきた。
 なんだそれは。
「いや、それを先に話せよ!」
「恥ずかしくなった!」
「アホか!」
 つまり、部活以外で何を話してたかよく分からなくなったのが自分でも恥だと思い込みすぎて、避けることになってしまったということだった。そんなことは気にしっぱなしは良くないから、恥ずかしいと思っても全部言ってくれたほうが楽だと伝えた。「そうか…!」と、やっとひと安心したようだった。
 ただし、俺が一晩悩んだ分の埋め合わせをしてもらわねばならないので、今日は用事があってもキャンセルして俺に付き合えと約束した。そばにいろと。
おわったー??おわった??おわり???
カット
Latest / 81:19
カットモードOFF
文字サイズ
向き
チャットコメント通知
お題
初公開日: 2021年10月05日
最終更新日: 2021年10月05日
ブックマーク
スキ!
コメント
噂になってるらしい
お題「(あーもう可愛いな!)」
60804で「(あーもう可愛いな!)」とかどうでしょう。
二兎二足
お題「お手柔らかに~~」
R15程度 68482で「お、お手柔らかにお願いいたします…」とかどうでしょう。
R-18
二兎二足
キスかと思ってお題
28603で「現状:キスかと思って目をつぶったのに見当違いだったので死ぬほど恥ずかしい」とかどうでし…
二兎二足
山の神、鹿の子
御形様フェスに参加したい。山の神様な御形様とディアケンタウルスな恵という自分の性癖詰めました。
あぼだ