只今ニコ動のKei式黒死牟リピート再生でみてます。やばい、麗しい。やばい(だいじなので二回言いました)
頭の中が現在ぼけぼけなのでまともな文章が思いつきません。よかったら何かお題を下さいm(__)m
桜海様お題『月刊戦国ギャップ』の導入編?出会い編?
蕾がほころび、淡い桜が色どりを添え始めた季節。
今年高校に入学予定の継国巌勝は、とあるカフェにてその身を休めていた。
手元には湯気をくゆらせる薄茶色のカフェオレと、軽食代わりのケークサレ。
フォークで切り取り、口の中へ放り込む。ブロッコリーと人参、コーンなどの野菜をチーズの塩気でまとめた甘くない三角形を上品に味わった。
すぐに食べ終え、カフェオレを一口。ふ、とついた息はやわらかい。
注文品が来る前に避けた文庫本を手に取ろうとして何かに気づき、視線が流れる。
その先には不自然に体をひねって巌勝を凝視する一人の少年。
年頃は同じくらいか。まだ若く生き生きとした大きな瞳をさらに見開いている。
がくんと開けていた口がたしかに『つきはしらどの?』と動くのを確かめ、と巌勝も目を開く。まさか、彼も記憶を有しているのか。
迷った一瞬の間に少年の足が床を蹴飛ばす。ぶわわわっと大粒の涙があふれた無垢な瞳に避けることはできず、飛び込んできた小柄な少年を受け止めた。
「つ、つ、月柱殿ーーー!」
「な、る…柱か」
「うえ、うぇぇぇえええん!つき、つきはしっら!どののばかー!!」
ぎゅうぎゅうと力いっぱいしがみつくふわふわ頭が顎に触れてくすぐったい。
少年は巌勝がまだ人間だったころ。戦国時代の鳴柱として共に研鑽を積んだ仲である。
鬼を殺すためにピリピリしていたあの頃も、賑やかで明るい鳴柱がいたから雰囲気も緩和されていたように思う。
しかし鬼となった巌勝が産屋敷を襲撃した時、その俊足で駆け付けたために切り捨てたのだ。巌勝の、この手で。
生気と共に光を失っていく瞳を、今も覚えている。
だからこそそう聞いたのだが、少年はひたすら泣きじゃくっているばかりだ。
「なん、なんでっなんで言ってくれなかったんだよおおお!」
「鳴柱、私のことは怖くないのか」
「っく、うえっ、なんっう”ぇ、う”ぇええん」
「まずは泣き止め、ほら」
店中に響くような泣き声は変わらないなと、ポケットから取り出したハンカチで大粒の涙を拭ってやればさらに泣かれた。
致し方なく背中を叩いてやれば、随分と体温が上がっている。そういえば前世(まえ)でも知恵熱を良く出していたか。
泣き止ませることに苦心していると、騒ぎを聞きつけた弟がやってきた。
「兄上、なにか……鳴柱?」
「っ縁壱。だめだ、来るn」
「ふ、う……ぅぇええええん!よりいちどのおおおおおお!!」
「……すみませぬ、兄上」
「いや、いい……」
「それともうひとつ、ご報告が」
「……なんだ」
「岩柱と水柱と炎柱と風柱もいます」
「…………」
両腕を一杯にひろげて捕まえられた巌勝が手のひらで示した先を見ると、言われた通りの人物とがっちり視線が絡み合った。
ニッコリ笑顔の水柱。むっつりと口をへの字に曲げた岩柱。無表情の風柱。
もっとも世話になった炎柱など、音も無く男泣きしている。頼むから第二の鳴柱にはなってくれるな。
今だってかなり苦しいのだ。これ以上圧がかかったら窒息死する。
「びぇぇぇえええ!」
鳴柱の泣き声をBGMに、す、と窓の向こうの空へ意識を向けた。今日も一日良く晴れそうだ、と。
(にゅーぺーじ)
周りの目線もいい加減うるさくなったため、場所を変えることになった。
とはいっても店の個室に席を移した程度。それだけでも好奇の目は大分薄まる。
目を真っ赤にしてぐすぐすと鼻を鳴らしながらもがっしりと腕を抱えこんで離さない鳴柱を挟んで巌勝と縁壱が一列に座っていた。
その対面には水柱と炎柱と岩柱。一人掛けの椅子には風柱が腰を落ち着けている。
鳴柱の啜り泣き以外響かない重い雰囲気を破ったのは、水柱だった。
「…………月柱。いや、巌勝殿。貴殿も生まれていたのだな」
「ああ」
「縁壱殿、あなたも……お元気そうでなによりだ」
「……ああ」