神の城を中心に栄えた城下町。アスク達と別れたスピカは、無事乙女の星に到着していた。
 城下町は賑わっており、星を出る前と変わらずに人々が穏やかな日常を送っている。見慣れた風景に彼女はふぅっと大きく息を吐いた。想像していた最悪の事態ではない。
「町が平穏なのはいいが……」
 スピカはオフィウクスの加護を持つ男が発した「乙女の神が――殺されたよ」という言葉を思い出し唇をかんだ。
「……上層部のみで止めている可能性もある」
 住民にまで神の不在が知れ渡れば、町は混乱するだろう。神が死ぬということは星の再生が難しいということであり資源に限りが出てくる。それを奪い合い、暴動が起きてもおかしくはない。
 だから、事実を確認しなければ安心することはできなかった。早く神の元に行かなくてはと気が急き、スピカは中央にそびえたつ乙女の神が住まう城へと足を速めた。
 神殿へ到着したものの、皆朗らかに笑って挨拶をしてくるだけで、やはりスピカの見知った光景だった。何が変わっているわけでもない。それなのに、焦燥感がよりいっそう募る。早足に廊下を突き進んだ。
 大広間まで到着すれば、待っていたかのように年老いた騎士が立っていた。体格の良い老騎士はスピカのよく知る人物だった。己の面倒を見てくれた元上官であり、現騎士団長だ。普段は表に出て来ない彼の登場に、スピカはぐっと気を引き締める。
「乙女の騎士、御戻りで」
 年老いた騎士は落ち着いた声でスピカを労わる。スピカも頭を下げた。
「騎士団長殿も、ご息災で何よりです」
「そちらも元気そうで何より」
 さしあたりのない挨拶を交わすと、スピカは説明を求めるように鋭い視線を騎士団長へと向けた。
「事態をすでに把握しておるようだな。呼び戻そうと思っていたが、流石だ。乙女の騎士の名は伊達ではない」
「世辞はいいです。乙女の神の状況を教えてください」
「……相変わらず世間話は嫌いのようだな。わかった。現状を見せよう」
 騎士団長はぴりぴりとしたスピカの威圧をものともせず、ふっと鼻で笑うだけで背を向けた。神の間へ歩を進める彼に、スピカも黙ってついていく。
 神の間に入る際、普段であれば室内にいる乙女の神に入る旨を伝えるため声をかける。しかし、今日は違った。騎士団長は見張りに労いの言葉をかけるとそのまま扉を開いたのだ。スピカに緊張が走った。
 スピカはきゅっと唇を強く結ぶと、黙して騎士団長の後に続く。
 神の間はアーチ形の作りで、両端にいくつもの白い柱がずらりと並ぶ。白を基調とした内装の奥には、ひときわ目立つ大きな円形の窓が設置されている。その窓に嵌め込まれているのはステンドグラスで、日の光で美しく輝いていた。
 しかし、ステンドグラスの色が鮮やかに照らし出している玉座には、本来座っているはず主の姿は見当たらなかった。
「神は……突如姿を消した」
「姿を消した?」
 騎士団長の言葉に、どういうことかと、詳しい話を催促するべくスピカはオウム返しで聞く。
「ああ……あれは数日前のことだ。扶翼の騎士が血だらけでこの部屋から出て来たそうだ。私が駆け付けた時には、今と変わらぬ光景だったがな」
 扶翼の騎士とは、乙女の騎士同様に神の加護を受けた人間の称号だ。乙女の星では神の加護を得ると同時に称号も贈られる。称号を得られるほどの功績を出したものが神の加護を得ることができるのだ。
 扶翼の騎士ザヴィヤヴァは同時期に神の加護を得た人間であったため、スピカも彼をよく知っていた。物静かで常に柔らかい笑みを浮かべ、頭の切れる知能派だった。
「ザヴィヤヴァか。どこにいるのですか?」
「あいつも、神同様に姿を消した」
「なんだと!?」
 騎士団長の言葉に、先ほどまで冷静を保っていたスピカも声をあげた。扶翼の騎士ザヴィヤヴァは、称号の通り神を補佐する役目を担っている。そのため彼がいなければ回らない祭事などもある。
「神の間から出てきて、すぐにどこかに向かったようだ。怪我をしいているようで動きがぎこちなかったそうだが、”乙女の神へ危害を加えようとした黒いフードの男を追いかける”と言って止めるのも聞かずに、血だらけのままどこかへ向かって行ったらしい。その後、彼の姿を見た者も、神を見た者もいない」
「それを知っているのは?」
「一部の者のみだ。他の者には扶翼の騎士は神の命でこの星を離れていると言ってある。扶翼の騎士と神の消息不明が知れ渡れば、民が不安になるのは目に見えるからな」 
「ええ、それが妥当ですね」
「黒いフードの男、心当たりはあるか?」
 騎士団長の言葉にスピカの肩が跳ねる。何度も顔を突き合わせている褐色の男が脳裏に浮かんだからだ。
「……はい。 旅路にて蛇遣いの神――オフィウクスの加護を持つ黒いフードの男と遭遇しています」
 スピカはフードの男に出遭った事、乙女の神殺しについて告げてきた事、男が自身は神殺しに関わっていないと言った事を騎士団長へ伝えた。
「なるほど。それで戻ってきたのか」
「はい。あの男の言う事ですから、どれも信憑性には欠けますが」
「たしかに、乙女の神は行方不明で生死はわからぬな……」
「ザヴィヤヴァは”乙女の神へ危害を加えようとした黒いフードの男を追いかける”と言ったのですよね? で、あれば乙女の神が安全のために身を隠した可能性があるのではないでしょうか?」
「無論だ。星の衰えが感じられないのを鑑みれば、乙女の神は存命の可能性が高い」
 騎士団長の見解にスピカはやっと燻っていた胸のつかえがとれ、ほっと息を吐く。
「では、私は乙女の神についての手がかりを探そうと思います」
「ああ。だが、その前にお前には同盟星の代表と会ってもらいたい」
 同盟星という言葉に、スピカは水瓶の星、牡牛の星、蟹の星、天秤の星を思い浮かべる。この5つの星は神同士の信頼が高く、加護を持たずとも星の行き来ができるため貿易も盛んだ。もちろん行き来するにはそれなりの検閲があり、一時的に加護と同じ力を持つ通行手形が必要だ。
「それは構いませんが……他の星でも何か事件が?」
「ああ、そうだろうな。各星に招集の一報を入れたところ、同盟星すべてから加護を持つ方々がいらしている」
「珍しいですね。私は、水瓶の加護を持つ人間としか会った事がないので、他の星にいるのは知りませんでした」
「加護持ちを公表していない星もあるからな。私も会議にすべての加護持ちが集まるのを初めてみる」
 逆に言えば、隠していたものを公表してでも加護持ちが話し合いに来ざるを得ない状況だということだ。各神の意志が見て取れる。
「こちらとしては好都合です。合わせてオフィウクスの星について協力を仰ぎましょう」
「そうだな。協力を得られれば心強い」
 スピカは乙女の星を出る際に下された使命を再び胸に深く刻む。オフィウクスの星に連れ去られた人々を取り戻すことを。
「では、私は各星の皆様を泉の間にお呼びする。乙女の騎士は先に泉の間に行っていてくれ」
「はい」
 騎士団長はスピカとお互いに頭を下げあうと、神の間を後にし、別々の方向へと歩き出した。
ーーーー
 空が白んで、煌々とした太陽が辺りを照らし始めた。オアシスに面する宿の一角で、ヘレは窓から外を眺めていた。
 赤毛の青年がいないかと砂漠の方に目を凝らすも、遠すぎて黄色い砂が太陽に照らされていることしかわからない。
「……アスク、どうしたんだろう?」
 朝、彼の部屋に行ってみたがもぬけの殻で、乱れがない部屋を見れば帰ってきていないのが明白だった。
 不安が、一緒に行けばよかったとという後悔が、じわじわとヘレの心を蝕んでいく。
 突如大きな影がヘレの眼前を塞ぐ。
「えっ?」
 身を引いたヘレを飛び越して大きな影は窓から部屋へと入り込む。ヘレが慌てて振り向けば、そこには大きな金色の獅子を従えた、甲冑の女性が立っていた。
「スピカさん!」
「ヘレ、待たせたな」
 自分を呼ぶ声にスピカは頬を緩める。ヘレも微笑みを浮かべて彼女へと駆け寄った。
「ごめんなさい、アスクが……」
「話は聞いている」
 ヘレが申し訳なさそうに話を切り出すと、スピカは後方に待機していた金色の獅子を目で差した。獅子はみるみる姿を変えると、金色の髪と瞳、右額に印象の深傷跡を持った男が現れる。アスクと共に砂漠へと赴いたはずのレグルスだった。
 彼の後ろには、優しそうな微笑みを浮かべている女性が立っていた。白に一部メッシュで黒い色が入っている髪が印象的だ。レグルスの横に並ぶとその小ささが際立つ彼女だが、発育した豊満な胸は成人した女性の色気を醸し出していた。
「レグルスさん! と……?」
「牡牛の加護を持つアルデバランですわ~。アルディとお呼びくださーい」
 アルディはおっとりとした口調で自己紹介をし、ふんわりとしたら白黒のドレスの裾を持つと綺麗にお辞儀をする。つられてヘレも名乗って頭を下げた。
「あ、牡羊の加護を持つヘレです。よろしくお願いします」
「よろしくお願いしますわ~。ヘレさんとアスクさんには、レグルスが大変失礼いたしましたの~」
 にこっと笑いながらアルディはレグルスの耳を引っ張ってぎりぎりと捻り上げる。「いてて」とレグルスが抗議の声を出すが、アルディは力を抜くことはない。
「ええっと……」
 戸惑いを隠せないヘレは目を数度瞬きさせる。
「レグルスはー、きちんとお二人に説明もせずー、アスクさんを蠍の神が待つピラミッドへとー、連れて行ったんですわ~」
 さっきよりも間延びした声は怒りをはらんで少し低い。
「悪かったって! そんなに危険はないと思ったんだよ……いててて」
「まったく反省していませんのね~。もー、サーカスに売り飛ばしますわよ~?」
「すみませんでした」
 どす黒いアルディの笑みにレグルスはおとなしく首を垂れた。
「アルディ、そのくらいにしておいてやれ。話が進んでいないし、ヘレが茫然としている」
「あらあら~、ごめんあせばせ~」
 スピカの言葉にようやっとレグルスを解放するアルディは、にこにこ笑いながらヘレへと向き直る。
「申し上げにくいんですけど~。アスクさんがピラミッドの中に引きずり込まれてしまったらしいんですの~」
「えぇ!?」
 驚くヘレにアルディは笑顔を崩さずに、レグルスがアスクをピラミッドの入り口へと連れて行った事、ピラミッドへ入るにはアスクの協力が必要だった事を説明した。
「えっと、足首に蠍のマークがあればピラミッドの扉に入れるんですね?」
「はいー。扉についてはー、レグルスに死に物狂いで捜させますのでー、まず蠍のマークを手に入れる方法をー、私たちは調べましょう~」
 話を理解したヘレに、アルディは頷いて次の行動指針を示す。
「そうですね。蠍のマークかぁ」
「ヘレにはないのか?」
 スピカが問いかければ、ヘレは目を瞬いてから「そっか」とつぶやく。自分についている可能性など考えもしなかったが、アスクがついているのであれば、一緒に行動していた自分にもついているかもしれない。
 ヘレはそっと足元の布を持ち上げる。隠れていた足首が顔を出すと、そこにはくっきりとした蠍のマークが浮き出ていた。まじまじとヘレのマークを見るレグルス、スピカ、アルディ。
「おっ、アスクと同じマークだな」
「これが蠍の神に気に入られた証拠……私もその印なら持っているぞ」
「えぇ!?」
 スピカがさらりとこぼした言葉に、その場にいた三人が驚く。目を白黒させる彼女たちに、スピカはブーツを片方脱ぐと、その足首にある蠍のマークを皆に見せた。
「あらあら~。スピカさんはいつからこのマークがあったのですか~?」
「前にこの星に訪れた時だ。その際はまだ蠍の神が地上におられたのだが、その後すぐにピラミッドに閉じこもられてしまってな。仕方なく別の星に移動したのだ」
「じゃあ、その時に何かしたってことか……」
「そうね~、レグルスはしていない何かをお三方がやっていらしたということですわ~」
「さっきからえぐってくるのやめてもらえませんかね……」
「仕方ありませんわ~。役立たずなんですもの~」
「ぐっ」
 アルディとレグルスの応酬に入って行けず、スピカとヘレは二人を見守るしかできなかった。
 会話が一度切れたことで、ヘレは勇気を振り絞り声をかけてみる。
「あ、あの。お二人はどういう関係なんですか?」
「飼い主とペットですわ~」
「雇い主と雇い人だって!」
 アルディの言い分にレグルスが思わず突っ込むが、冷たい視線が彼に突き刺さる。
「莫大な借金を肩代わりしてるのをお忘れでなくて~?」
「ぐっ」
 完全に黙り込んだレグルスに、アルディは笑顔を戻してヘレに向き合う。
「と、いうことですわ~。レグルスが借金を抱えていたところに出くわしまして~、建て替えてあげたんですわ~。それを返納するまで私の元で働くことを条件にしてますの~」
「アルディは牡羊の星で公爵令嬢と呼ばれ、経済力は群を抜いている」
 アルディの説明とスピカの補足に、ヘレはなんといっていいかわからず、曖昧に小さく相槌を打った。
「俺たちのことはいいから、蠍のマークについて話を進めようぜ」
 ヘレの様子に助け舟を出したのは当人のレグルスだった。
「あらあら~、レグルスがややこしくしたのではなくって~? 蠍の神に会う方法を探すようにとは言いましたけどー、関係ない方を巻き込んでー、説明もなく連れましたのはー、いただけませんわ~? 契約違反で違約金を借金につけておきますわね~?」
「守銭奴!」
 やり込められ苦し紛れに声をあげるレグルスの耳をアルディは思いっきり引っ張って、そのまま部屋の外へ引きずって行った。
「申し訳ありませんけど~、しつけ直してきますわ~。その間にお二人の蠍の星での共通点を話し合っておいてくださいまし~」
 一言、スピカとヘレに残して。
ーーーー
 ぎらぎらと太陽が照らし出す広場に、ヘレ、スピカ、レグルス、アルディの四人は立っていた。
 街の入り口に位置するこの広場の中央には、蠍の神を象った銅像が艶めかしく光を反射している。
「ここで、蠍の神を褒めたのか?」
「はい! 綺麗だね。ってアスクと二人で話しました!」
「神々しい美しさだと素直な感想を述べたな」
 半信半疑のレグルスの問いかけに、ヘレとスピカは頷きながら答える。蠍のマークを持つ二人が話し合った結果、蠍の星でアスク含めて同じ行動をしたのがこの広場で蠍の神を褒めることだった。
「たしかに俺は口に出していったことはないけど……」
「まあまあ~、たしかにとても美しい方ですものね~。褒めたくなるのわかりますわ~」
 戸惑いを隠せないレグルスとは逆に、アルディは二人の会話に自然に返答しながら蠍の神の銅像を褒めた。そして、そっと裾をあげて足首をみんなに見せる。
「あ、アルディさん! 蠍のマークが付きましたよ!」
 はっきりと見える蠍のマークに、ヘレが喜びの声をあげる。
「あらあら~、ありがたいですわ~」
「マジか……。まあ、口には出さなかったけど、話に聞いた通り綺麗な人だと思ってたよ」
 アルディの結果に、レグルスも若干硬い口調になりながらも褒める言葉を口にした。すぐに確認すれば、レグルスの足首にもくっきりとマークが存在を示していた。
「うわぁ、チョロむぐ――!」
「とても寛大な神様ですわ~」
 チョロいと言いかけたレグルスの口を手でふさぎ、アルディはさらに蠍の神を褒めた。
「なにすんだよっ」
「あら~? わからないんですの~? 蠍の神は繊細な心の持ち主ですもの~。侮辱なんてしたら、二度と認めてくれなくなりますわよ~?」
「ぐっ」
 何度目かのやりとりに、ヘレは苦笑う。そして、話をもとに戻そうと口を開く。
「ええっと、これで蠍のマークはクリアですね! あとは扉がどこにあるかわかればアスクを助けに行けるんですよね!」
「扉に関してはレグルスが頼りだな」
「そうですね、場所を見つけたのはレグルスさんですし」
「ヘレちゃんとスピカちゃんは良い子だなぁ」
 二人に頼られたレグルスは感激するが、スピカは聞きなれない呼び方に「スピカちゃん……?」と頬をひきつらせている。
「よーし、はりきっていくか!」
 元気を取り戻したレグルスは、拳と手のひらを打ち鳴らしやる気を示す。
「情報源がそこにいるから、とりあえず話をしてくる。時間がかかるかもしれないし、三人はピラミッドの中に入った時のために準備を整えておいてほしい」
「わかりました」
「承知した」
「今度こそきちんと役立ってくださいまし~」
 広場に面する飲食店を指さして、レグルスが表情を引き締めて次の行動を示唆すると、三人がそれぞれ返答した。
「レグルス、ピラミッドのことだが――」
 そしてスピカの問いかけに、ピラミッドについて知っていることを詳しく話したあと、レグルスはヘレに声をかけた。
「ヘレちゃん、アスクのことは本当に悪かった。俺もアスクのことを助けたいと思うから、信用してくれっていうのは難しいかもしれないけど……協力させてほしい」
 ヘレは真剣に見つめてくる彼に、表情を引き締めて頷いた。
「もちろんです。今度は隠さず話してくれるって、信じてますから」
「……ありがとう。その信頼には必ず応えてみせるよ」
 レグルスは嬉しそうに笑うと、ヘレに手を差し出した。ヘレもその手をとって握り返す。
「よろしくお願いしますね!」
 ヘレとの会話を最後に、レグルスは準備をしに向かう三人を見送った。
 踵を返すと、レグルスは飲食店へと向かっていく。テラス席に固まっている男性たちへ声をかけた。
「よー、今日は非番か?」
「おー、レグルス! 見てわかるだろー?」
「おまえも一緒に呑もうぜ!」
 声をかければ、男たちはレグルスを空いてる席に招き入れた。レグルスも席へ腰をかけると、慣れた様子でウェイターへ注文を入れている。
「しっかし、ここにいるってことは昨日のアレは失敗したのか~?」
「そーなんだよー。見つけたのはいんだが、扉が開かなくってさー」
「そりゃあ、そうだろ。蠍のマークを持った奴しか扉を開けられねーんだから」
 レグルスのバンバンっと背中をたたき、男が慰める。
「ほんとだよなー。今度はそのマーク持ったヤツ見つけたのに、扉の位置がわからないと来てる」
「マジか!?」
「おまえ、ついてんのかついてないのかわっかんねーなぁ! はっはっはっは」
「ついてる方にしてほしいだけどな」
 ちょうど来た酒を手にとり、互いのグラスを合わせて音を鳴らす。
「そりゃあ、俺達の誰かが今日の扉の位置を知ってれば、ついてるんだろうなぁ?」
「もちろん、ここにきてから仲良くしてくれてるんだし、教えてくれると思うんだけど?」
「はっはっは、こりゃいい。たしかにお前はついてるよ。金には見放されてるけどなぁ?」
「それは言うなよ……」
 結局男たちにもからかわれ、その場で酒を煽りながらレグルスは今日の扉の位置情報を得る事に成功したのだった。
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オフィウクスの謎―加護を受けたと思ったら存在しない神だった―2章02
初公開日: 2021年09月09日
最終更新日: 2021年12月07日
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コメント
双子の神の加護を得たアスクは牡羊の加護を持つヘレと再会。二人で蠍の星へとやってきたが……
1章のFIX稿は小説家になろうにUPしてあります。
https://ncode.syosetu.com/n1652he/
※文字数制限の関係上01~03に分割中。
圧迫
圧迫オナニーしかしてこなかったので、刺激が弱いと陰茎だけで達せぬ恵の尻を寝バックで掘る宿儺の宿伏。や…
あぼだ