さらさらと砂は足をとって、じゃあじゃあと波が湿らせていく。星形の、チクチクした白い砂が、はてしなくこの浜べりにつづいている。
影も伸びない真昼の海は、そこらのひとを残らず飲み込んでもまだ腹が減っているというように、絶え間なく打ち寄せてはずるずると砂を噛んでいた。
波の姿の影もなく。
中天に座す雲の合間に、天の羽衣がはらひらりと舞い落ちる。あれはああ、まるであの子の真白いレースのショールのよう。
生成りのワンピースから伸びる、朝のつゆも負けるほど瑞々しい生足がこの砂を踏んではおどけて走りだす。
そんな白昼夢を見て、目を開けた。
真夏の真昼、海辺で寝転んだ馬鹿野郎の喉はカラカラに乾いていた。
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ためし
初公開日: 2021年07月28日
最終更新日: 2021年07月28日
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