燕畑 ヰド
エンバタ イド 一般人・故人
享年42。零課発足から三年後に『心不全』で亡くなる。
大学教授。都内の大学で民俗学について教鞭を取っていた。フィールドワークのせいで講義をやることは稀。しかし講義自体はわかりやすいかつ学生には興味をそそらせる内容ばかり取り扱うので非常に人気が高かった。
フィールドワーク中に怪異に遭遇したり、調べているうちに怪異事件に辿り着くなど、何かと怪異に縁があった。研究成果をまとめている本のいくつかは現在でも零課の資料として保管されている。零課発足時にコンサルタントを打診されたが、「研究の方が大事」ということで断った。その代わりに研究成果を零課と共有したり、捜査における人材斡旋をすることで貢献していた活動形跡がある。霊視や怪異との意思疎通が出来たようだ。
自身の研究を第一に考えるなど傍若無人なところが目立つものの、人嫌いには見えなかったし振舞い自体は礼儀正しい人物であった、とは生徒談。人の醜さを嫌いながら人を愛する矛盾に常に悩み、葛藤していた。
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燕畑ヰド不審死事件
事件概要
燕畑ヰド(ツバタ イド)氏(42)が20XX年12月31日、都内自宅にて首を吊って死亡しているところを発見された事件である。捜査一課は自殺と判断しているため、当事件は特捜零課にて扱うものとする。
彼の妻、近隣住民、在籍していた大学の利用者に話を聞いても彼が自殺するような傾向は見受けられなかったという。
自殺当時の彼の部屋の状況として物が荒れているなどの様子はなく理路整然としており、机には『穢土語エドノガタリ』と題された書籍の原稿が置かれていた。『穢土語』の内容としては過去に特捜零課と共有した研究成果の編纂であったり、新たに添削したものや新たに追加した項目が多く見受けられるものであり、いわば『総集編』に近しいものであるとされる。現在、『穢土語』については捜査資料として保管されている。利用する場合は捜査官に共有されているパスワード(当ファイルを閲覧しているパスワードとは違うもの)を用いて閲覧してください。コンサルタントの場合、バディを組んでいない者は原則閲覧を禁じ、バディを組んでいるコンサルタントはバディである捜査官の許可及び同伴のもと閲覧してください。
『穢土語』一部抜粋
この記録は、どうか三年前に創られた警察の特捜零課に使ってください。どこにもいけなかった、どうしようもできなかった人々の歴史を、どうか人のために使ってほしいのです。歴史・民俗学の中で時折発見される『扱いようのないもの』ばかりが記されているものですが、怪異とは時としてその『扱いようのないもの』を用いて対抗しなければならない時が来ます。その時のために、この原稿を見てください。どうか、悪用しないでください。
どうか、これらの仕組みを理解しようと思って読まないでください。
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初公開日: 2021年06月13日
最終更新日: 2021年06月13日
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ときょかい