「ベッド買いに行きましょうか」
不意にリンドウがそんなことを言った。
リンドウの家にメノウが居座り始めて、紆余曲折を経て恋人と名のつく関係になり、それからしばらく経った日のこと。
その日はメノウもリンドウもオフの日で、いつものようにまったりと過ごす予定だった。メノウの中では。
「ベッド?」
「今メノウはソファで寝てるでしょう」
「リンドウのベッドで寝てることもあるよ」
「狭くないですか」
別に、とメノウは返す。リンドウのベッドは確かにシングルベッドで成人男性が2人で寝るのには狭いけれど。
「リンドウにくっついて寝れるもの」
2人とも寝相は悪くはないし、メノウはリンドウに比べれば小柄だ。腕の中にすっぽりと収まってしまえば、寝つきのいいメノウは朝まで起きることはなかった。
「リンドウも、僕といっしょだと寝れるでしょ」
メノウが自信ありげにそう言うと、リンドウはグッと言葉を詰まらせる。当たりのようだ。
元々寝付きが良くないリンドウが、メノウを抱き締めていると自然と瞼が下りてしまうのをメノウは知っている。リンドウは特にメノウの猫っ毛に顔を埋めるのが好きだ。ベッドで甘いふわふわした会話を続けていると、段々と言葉が不明瞭になっていくリンドウの様子が、メノウはたまらなく好きだった。
「ね、2人で寝よ」
カット
Latest / 17:47
カットモードOFF
07:58
ななし@661686
テステス
チャットコメント
文字サイズ
向き
チャットコメント通知
無題
初公開日: 2021年06月08日
最終更新日: 2021年06月09日
ブックマーク
スキ!
コメント
初回お試し
リンメノが同棲を始めた頃の話