プロット
タイトル:ホワイトアウト
由来…二部一章マップ曲の汎用曲より
・「ホワイトアウトは」マップ曲「永久凍土帝国アナスタシア」のアレンジ
・シナリオ用に薄めたとのこと(ブックレットより)
⇒マップ曲=アナスタシアイメージなら、カドックイメージはホワイトアウトでも良いのでは?な着想
※ホワイトアウト:雪や雲によって視界が白一色となり、方向等が識別不能となる現象(wikiより)
→物体の視認は色のコントラストの区別をする必要もあるが、ホワイトアウトでは白一色になるためそれも困難。空中の雪粒子による光の反射や散乱によって発生する
⇒Aチームの事を全く知らなかった頃のぐだことぐだお。視認(意識)していなかった時に急に浮かび上がったクリプター達。(今回はカドック)
⇒一方、最後のマスターとして認識はしていたカドック。今回はぐだお・ぐだこの視点から見る彼という事でメインには出さない。
概要…ロシア異聞帯でのあれこれ
・場所:ヤガ・トゥーラ(潰れた村の東方、ヤガ・モスクワの南方)
・メイン:(作戦・交渉担当の)ぐだお・(現場・戦闘の)ぐだこ
・原作シナリオ:12・13節がメイン(サリエリ遭遇・カドック初戦闘)
⇒戦闘後はサリエリを連れてカルデア側が撤退。その後、カドックらがヤガ・トゥーラの掃討を行う
・叛逆軍は帝国へ進軍する途中、パツシィの村(ヤガ・スモレンスク)で食料の調達を行っていた
⇒結局、殺戮猟兵との乱戦もあり犠牲を出してしまったため、その後ろめたさもある二人
キャラ設定
●ぐだお(藤丸):
・作戦・交渉担当のマスター。弟系マスターだが人理修復後に成長期に入った(ぐだこよりは年下イメージ)
・多少やんちゃではあるが物事を良く見ようとするようになった。ぐだこに対しては主にツッコミだが、彼女がいなければボケに回る。
・カルデア
●ぐだこ(立香):
・現場・戦闘担当のマスター。妹系マスターだが人理修復後は芯のある逞しさも併せ持つようになったらしい。ぐだおはやんちゃな弟分、マシュは可愛い妹分だと思ってる。
・主に戦闘で前線に立っていたため(最後のマスターとして)自分がしっかりしなければ、という自覚が強い。しかし多少血の気が荒い。(その手綱取りをしているのがぐだお)
・頭も回るが基本楽していたいので自然体・ボケ担当。
●カドック
・ロシア異聞帯のクリプター。ヤガ・トゥーラにてぐだお・ぐだこと邂逅。
⇒正直彼らを利用するつもりでいたので警戒こそすれ慢心していた頃の彼。
 このロシアであれば負けないつもりでいたので焦りはない。(むしろ敵はイヴァン雷帝一人と思っていた)
・今回はホワイトアウトする側・春の桜にさらわれそうな彼。
本文
 かつてカルデアにいたという彼らの話など、ろくに聞いてもいなかった。
 もし彼らが生存し、自分達の代わりに人理修復を行っていたら――そのような空想をする暇もないほど、自分達に課せられた使命は重いものだった。
 ただそれでも彼女は、彼にこっそりと明かしていた。
「まだあの南極のカルデアに居た頃、コフィンを覗いた事があったんだ」
「それ、本当なの?」
 彼が驚いたように顔を上げたのを見て、彼女は頷く。
「うん。最初は定期検診をしていたドクターの後をこっそり着いていったんだけど……きっとドクターは見てみぬふりをしていたのかもね。独りで見に行った後も、何も聞かれなかったよ」
「そうか……俺は資料で見かけたけど、ホームズが良い顔しなかったからね。すぐに退散したよ。マシュに聞くのもなんだから」
「……結局、私達は彼らの事を、何も知らなかったんだね」
 そのつぶやきはあまりに軽いものだが、溜息の方は重々しい。とはいえ互いに指摘する事もままならなかった。
 彼と彼女――藤丸と立香は初めの爆破事故を生き延び、最後のマスターとして迎えられた二人である。
 同じ日本人として隣の席に座り、打ち解けた直後に事故に巻き込まれたのだ。幸いにして彼らが居た場所は被害が最小限で済んだから良いものを、魔術師としては素人同然である。ゆえに藤丸が作戦と現地交渉、立香が戦闘指揮を行う形で役割を分担する事となった。
 これも元はチームとして任務に当たるはずだったAチームに習っての事だが、本来は七人構成だったとの事である。話だけは聞いてはいたが、確かに細かい事までは知らない――あのコヤンスカヤさえも知らなかったのかと揶揄していたが、事故で可視状態だった彼らの事など根掘り葉掘り聞く訳にもいかないだろう。
「……コフィンの中、どうなってたの?」
 項垂れた立香に対し、藤丸は眉を寄せながらも尋ねてくる。
「いや、その……答えにくいもの、かもしれないけど」
「……うん、そうだね。寝ているように見えた覚えはあるんだけど、どういう顔だったのかは覚えていないの」
 立香は苦笑いをしながら首を傾ける。
「私達と同じ戦闘服(スーツ)は着ていたけど……うん、覚えているのは、その程度。色は確か、白だったかな」
「それなら、男性の方なのかな……立香が見たのは、誰だったんだろうね。Aチームの誰かとも限らないからさ」
「そうだったね。でも、誰なのか判別出来ないなんて知られたら、きっと怒るだろうね……あのカドックという人とかは、間違いなく」
「うーん、それはどうかなぁ。あの人だったら失笑しそうな気もするけど」
 藤丸はつぶやきながら寝袋の中に潜りこむ――つい先程出逢った彼の事を思い浮かべただろう彼もまた、声には苦みも含んでいた。
「同じくらいの年頃だから仲良くなれそうな気がしたけど、無理そうだね。魔術師だからというよりは、最後のマスターである俺達の事を恨んでいるのかもな」
「かもしれないね……でも彼、あの皇女を庇っていたよね。あの二人、絶対付き合ってるよ。うん、間違いない」
「そ、そうかな。まぁ、そういう仲だとしたら、もう少しだけとっつきやすそうだけど……」
 年頃の女子らしい立香の物言いに、藤丸の声も和らいでいく。
「……あぁ、そうか。俺達、あぁいう人達と敵対するの初めてだったんだ。だから、どうすれば良いのか……まだ分からないよ」
「それ、今更言う事なの? いつも通りにっていう訳にもいかないけど……うーん。ほんと、次に出逢った時はどうすれば良いんだろうね……」
 もはやぼやきのようにつぶやく立香もまた、全てを投げ出すようにして寝袋に潜り込んだ。
 二〇一八年四月――敵の領域を侵すようにして潜り込んだカルデアに対し、彼は唐突に姿を現した。
 しかも彼はかつてのカルデアを知る者は『まだ付き合いやすいよ』と名を挙げられた人物でありながら、敵意をむき出しにしていたのだ。
「先輩達は、その……カドックさんの事、気になるのですか?」
 翌朝、出立の準備をする立香に、マシュが小声で尋ねてきた。
「ご、ごめんなさい。実は昨日の夜、気になってしまって」
「あぁ、良いんだよ。こっちこそ起こしちゃって悪かったね」
 マシュは先に寝袋に潜り込んでいたが、どうやら寝たふりをしていたようだ。すまないと唸る立香に、マシュは首を振った。
「いいえ、私の方こそ……そうですよね。お二方はカドックさんを良く知らないのですから」
「う、うん。私はほら、日本人だから……ちょっと陰のある欧州の美少年って感じで良いかなぁと思ったんだけど、それでも魔術師って言うからさ。同じ年頃の男の子と見たら失礼だよね」
「そ、そうかもしれない、ですね。でも、あの頃の私も、きっと先輩と同じ事を思っていましたから」
「同じ事って?」
「はい……魔術師の一人として、ですけれど」
 マシュはか弱く眉を下げながらも囁く。
「……カドックさんの言う通りです。私もAチームの皆さんの事を、選ばれた魔術師として見ていたに過ぎないのです。ペペさんやオフェリアさんはたまにお茶に誘ってくれましたが、その時の私は今のように受け答えも知らなくて」
「そっか……一人のマスターとしては見ていなかったんだね。私達」
 それでは彼もあのような態度にはなるだろう。思い返してみて、立香は苦笑する。
 初めて対面した、自分達以外のマスター――その衝撃は殊の外大きいものだ。
「藤丸にも言ったけど、私、白い戦闘服の誰かを見かけた事があったんだ。今となっては誰だったのか分からないけど……もしかしたら、その人がマスターとして人理修復をする事になったかもしれないね」
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なつよるか
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なつよるか
昼間の続きです
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なつよるか
すみません、三分ほど退席します
97:52
なつよるか
戻りました!
169:58
なつよるか
そろそろ日付変わりそうなので今夜はこれで配信終了します。ご覧くださった皆様ありがとうございました!
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向き
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ホワイトアウト(FGO二部一章配信三周年記念短編)執筆中
初公開日: 2021年04月03日
最終更新日: 2021年04月03日
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FGO二部一章(獣国の皇女アナスタシア)配信三周年に寄せて。ロシア異聞帯・ぐだおとぐだこの二人一組のマスター設定・カドックに対する所感等。CPは特になし。(アナスタシア、マシュはそれぞれのパートナー設定)