烏が遠くで鳴く。サイレンは鳴らず、同じ黒い衣服を身に纏った少年少女らは、あと数時間は座席についたまま、眠気に抗いながら、教壇に立つ大人の話を必死に聞く予定だった。が、悲鳴によって、つまらない今日一日の予定は吹き飛んだ。
「邪が出た!」
悲鳴は人のものではなく、廊下に張り巡らされたガラス窓のものだった。一瞬にして膨れた風圧に耐えきれず、床には細かくなった破片が散らばる。透明の壁で覆われるべき窓の外には、三階であるにもかかわらず、人影。正確には、人の形に似たような、極彩色の影がいくつか佇んでいた。
腹に空いている空洞から悲鳴だか鳴声だかをはっしながら、それは一斉に建物の内部へと入り込む。少し手をかけただけで金属のサッシはひしゃげ、人間の握力とは比べものにならないことを如実に表わしていた。
逃げるべき脅威。そんなものを前にして、おののく者はひとりとしていなかった。そのような者は、既に、とっくの昔に食われてしまっていた。同じ衣服に身を包んだ少年少女らは、各々好き勝手な武器を手にする。手の平に収まりそうな小刀から、身の丈を超える大鎌まで、てんでバラバラの得物をだ。魂から形作られた得物に、ひとつとして同じ物があるはずがなかった。
極彩色の影が、数多に分かれ増えながら、教室へと脚を踏み入れるのにそう時間はかからなかった。
「おい授業中だぞ。静かにしろー」
教壇に立っていたはずの男。その拳が派手な青を撒き散らしながら影の頭にめりこんだのが合図だった。
「いやこれから体育の時間なんで」
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即興小説15分
お題:反逆の青春
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【書く前】
反抗期…? 学園ものな感じでいくなら、なんでもない日常なんだけど、反抗期的なあれやそれやで物語になる一人称系になりそう。
でもテンション上がるし、異能系がいいな~。異能じゃなくてもファンタジーな感じ
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【書いた後】
邪が、妖怪的なものなのか、宇宙人的なものなのかは決まってない。
最初からオチを決めながら書いてたわけじゃないから、なんかよく分からない終わり方になっちゃったな~。即興小説の時間内に終わりまで書くつもりなら最初に流れをある程度決めておかないと着地しない気がする。
逆に、ネタ出しのつもりなら、オチは決めておかずに、思い浮かんだ場面を繋いでいく方が発想的に自由になるから良い気がする。
今回のやつは長編向きっぽいな~。それなりに収まってるやつと、成形前提なのぱっと見で分かるように分けたい気もする
気も~する~~
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