黄色の空を見上げる。
人は好んで青色の空をよく見ていたらしい。
それが今では、7色を超える色で空を見ることができる。
瞬きをする。
空に青みがかかり澄んだ空気を味わう。
この瞬間が愛おしい。澄んだ気持ちになれるお気に入りの場所。そこでの至福のひととき。高い塔なら空に近づけると感じた。ダメだった。掴めるわけが無いのは知っていた。ただ掴めると感じて動いた。その理由が好きだ。過去と変わらないものを共有している気がする。
そうして、しっかりと味わったあとに少し視線を下へとずらし
緑に満ちた深い森林を見つめる。底は深く。暗く。何か分からないおぞましいものが生きているような闇がある。恐ろしさが潜んでいる。けれど、懐かしさと安らぎも感じる。底には行ってはいけないと仲間は感じている。そしてお告げでも行ってはならないと聞かされている。
「おい健、そろそろ集まるぞー」
頭上から立体的な光が降りてきて、黒いエプロンと頭巾を被った透が、エビと貝が乗ったパエリアをフライパンに乗せて机へと運ぶ様子が映る。
「好きなんだなー料理〜。いっつも作ってるじゃん」
「おうよ。」
透はそう言うと2品目を作り始める。収集してもどうせすぐに集まらないことを見越していやがる。でもまあ事実なんだけどね。
「いただきまーす。」
と思ったけれど、ユリアはいつもより先に席についていたみたいだ。これは帰ったら残ってないな、、、
映像に手をかざして横に振り、映像が消える。そして、また外の風景に浸って時間を潰して帰った。
=
帰った。帰ったら案の定なかった。くそおお、、、