こんにちは。ちょっと書いてみます。
最近ツイッターでいくつか書いたネタでかるーく…
朝起きたらめちゃくちゃ雪が積もってたってだけの話
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 ぱさぱさと乾いた音が続くなと思っていたが、まさかこんなに積もるとは。
 起きてまず、窓の外がいやに眩しいと思った。四肢を凍らせるような寒さも嫌な予感に拍車をかけた。開け放ってみれば案の定、朝の光を眩しく照り返す白い山ができていて、豪雪地帯でもないのに一晩でこんなに降り積もることもあるのだなと一瞬感動してしまった。小さな中庭は一面白くなり、隣との垣根が随分と低く見える。奥の方にあるはずの池もすっかり雪の下に埋もれてしまっていて、裏手へ出るときは気をつけなくてはな、と思う。縁側からまっすぐ勝手口まで歩いていったら、降り積もった下にある池に落ちかねない。
 寒さをこらえながら台所へ向かう。朝の光に吐いた息が白く立ち上って、早くも冷たくなり始めた指先にじんと沁みた。朝食の支度を始めれば自然と体が温まるのはわかっている。わかってはいるのだがこうも寒いと動くのさえおっくうで、寝起きでぼんやりとした頭をしゃんとさせるのにも時間がかかる。冷気が吹きだまった土間に下りて、とりあえず目を醒まそうと蛇口をひねって……
「えっ、なんで」
 水が出ない。ひねった蛇口は妙に軽い感触でくるくると回るばかりで仕事をする気配すらない。
 顔を洗わずとも目は冴えた。厠と、風呂場と、庭にある洗濯用の蛇口と。全て回って確かめたが、綺麗に全滅だった。
「凍ってる……」
 どうしよう、雪を溶かして湯を沸かすか? あまり清潔ではないように思うが、仕方がないと諦めるべきか。兎にも角にも火を入れて家を温めなければ雪の冷たさにじわじわと凍えさせられてしまいそうだ。
 非常事態でもとりあえず毎朝やっていることに意識は向くものだ。来る日も来る日も繰り返していれば、考えずとも体は動く。そんなこんなで、どうしたものかなあと思いながらも足は自然と玄関へ向かった。早朝に届いているはずの新聞を受け取りにいくためだ。
「嘘だ……」
 玄関を開けて絶句するとは思わなかった。屋根の雪が綺麗に落ちてきて、目の前に身長と同じくらいの山を形成していた。新聞を取りにいくどころか、郵便受けが埋もれて見えない。
 たった一晩でこんなに積もるとは。生まれてこのかた初めて見る景色だった。
「おや……これはすごいですね」
「おはようございます。……これ、どうしたらいいでしょう」
「雪かきをするしかないでしょうね……」
 朝食までの間に少しやってみましょうか。事も無げに言ってのける師匠に、冗談じゃないと首を横にふった。
「やめてください、風邪をひくどころじゃ済まなくなる。……後で僕がどうにかしておきますから」
 住み込みで弟子をとっているのだから、普通は当たり前のように弟子に全てやらせるものじゃないだろうか。しかしうちの師匠ときたらどこかずれているのか単にいい人なのかはたまた苦労人気質なのか、人に任せておけばいいことも自分からやろうとする。……自身の身体が弱いことなんてすっかり忘れて、だ。
「水道凍ってるみたいで……井戸は使えると思うので汲んできます」
 なおも何か手伝えることはないかと視線を彷徨わせる師匠を部屋に追い返した。玄関の雪かきを済ませる前に発作を起こされてもしたら……想像もしたくない。頼むから温かくして(大人しくもして)静かに待っていてほしい。
「水道も家の前の雪も……となると、二人では少々手に負えないように思いますけれど。助っ人を呼びましょうか」
「助っ人?」
「なに、往診以外で呼びつけても怒らないでしょうて」
「呼ばなくていいです! これくらい僕ひとりでできますから!」
 あの医者が師匠の旧友だというのはわかっている、わかっているのだが、どうにも好きになれなかった。第一に何を考えているのかよくわからない。顔を見れば揶揄うような余計な一言を必ず残していくし、僕のことをいまだに十かそこらの子供だと思っているに違いない。
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ご視聴ありがとうございますー。続きはまた今度…早くて明日かな。
変な時間にお付き合いいただきましてありがとうございました。 つづく。
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41:29
碧海
❤︎ありがとうございますー
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20201222
初公開日: 2020年12月22日
最終更新日: 2020年12月22日
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コメント
こっそり書く…眠くなったらor筆が進まなくなったら途中でもやめます。
20210914
なんとなく配信。唐突に始まり唐突に終わる。あきによばれたひとのはなし
碧海
ちょっとやってみます
お試し配信。なんとなく書きたくなったものをなんとなく書いています。あんまりうまくいかなかったらすぐや…
碧海
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