できる限り静かに窓を開けると、じめりとした空気が緩やかに頬を撫でた。後ろで布が擦れる音がして、あぁ、と言いながら振り返る。
「起きたのか」
「…もう行くのか」
月のない夜。彼の顔は見えなかったが、
きっとおれも、同じ顔をしている。
「…雨が止まなきゃあ良かったのに」
「…分かるよ、ドフィ」
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『午前零時に翻ったぺトリコール』のヴェルドフで140字
初公開日: 2020年09月08日
最終更新日: 2020年09月08日
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