※あんまり元気じゃない。書ける保証はとくにないです。
21時に開け、22時までに終わらせる予定です。
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コメント、ハートは大歓迎です。言葉が浮かばない人は「キャー」とかかいてやってください、というのがいつものノリ。(書き終わり次第の反応になります。1時間待てる方は応援してやってください。また、終わった後はダラダラチャット会になります。人がいれば。)
本日のテーマ #イデアズ版深夜の60分一本勝負 「ファーストキス」
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やりまーす。
というかネタ考えます、今週考えてもないや。
あれわたし前回どっち側視点とかで書いたっけ。。。
アズールだった。
じゃあ今回イデアで。
もう描き始めちゃおうか。。。
◆
アズールと、付き合うことになった。
……と言っても、何が変わるわけではない。
淡々とアズールに言われて、え、あ、はい。と受け入れて、という流れから、気が付いたら信じられないことに一か月も経った。
世間様のリア充がいかがお過ごしなのかはイデアにはさっぱりわからないのだが『お付き合いしませんか』と言われて、それを受け入れて、何事も展開しないまま一か月と言うのは流石に結構な気がする。
そもそも、学年が違うので部活だけで考えれば一週間に一度、二度しか顔を合わせない。言われてからもそのペースは変わりない。
イデアはアズールとは違う意味で忙しいが、アズールの方は『第三者が関わる何か』つまり、彼の大好きなお金儲け的なことで、あるいは寮長の仕事で……寮長といえばイデアもそうなのだが……忙しいので、このペースでも確実に二人の時間を作ってくれていたのは、元々結構な事のように感じられる。
というか、気のせいでなければ『目の前にいるアズール』が他の所で見るときとは違うようにずっと感じていた……第三者がいれば、イデアは顔は出さないけれど、まぁ、モニターで見ているので観察はしている。
なので、愛の告白とは思えないほど淡々と『僕はあなたが好きなので』と言われたら『そうでしょうな』などと応えてしまったのだ。
応えてしまったので、では、お付き合いしましょう。となったわけで。
その『契約』……口約束だが……が交わされてからこちら、イデアは『なんで受けちゃったんだろう』と一人ベッドでのたうち回った果てに『……そもそも好かれてるかどうかを気にしている段階でむしろ自分が好きだからでは』という結論にたどり着き、そもそも、ゲームで長考しているアズールの伏せられたまつ毛の先とかを眺めながら『綺麗な生き物だなぁ』と思っていたことを今更思い出したりしていた。
学園には綺麗な生き物なんて山ほどいる。まぁそういう学校だから。
アズールより可愛い子だっていくらでもいる。
(でも、)
つるつるツヤツヤのお肌に、神経質そうな眼鏡の奥の瞳に、綺麗だなぁと思うのだ。
そうやって綺麗だなと思うし、綺麗だから好きになったのかと言われるとわからないけれど、部活で逢うことを楽しみにしているのも事実だし、減らず口も、憎まれ口も、もはや可愛いと思うのだ、思うのだけれど、自覚しといてなんだ! なのだけれど、あれ、一か月前のアレってガチで現実? 拙者、妄想が膨らみすぎましたかな? とイデアは自分を疑いつつある。
(マジで何もフラグが立たない……どういうこと……)
部活。だ。今日も、部活。
部屋とか、まぁデートスポットとか、そういう場所ではない。
いや、部屋に来ないか、など呼べるわけもなく、かといってアズールの……無理無理絶対に無理、あっちの方が圧倒的に無理……だし。
進展するわけがないと言ってしまえばそれまでなのだけれど、じゃあそういう事で、また来週部活で。だったアズールに、あ、ソウデスネ、を繰り返し、また来週。
ボードゲームを真ん中に、向かい合う。本日もそんな感じ。
好きだからやっているのだけれど、ボードゲーム部で良かったと思う。伏せ目で考えるアズールの顔を、割と近くで見ることができる。やはり何度見ても綺麗な顔だ。人魚はみんなこうなのだろうか。
(付き合うってなってから……)
考えて、ちょっとだけ、あくまでちょっとだけググったりしてみた。
人魚の情報はとても少ない。
タコの人魚だという事は聞いております、けれど……。
(その中でもさらに少ないんだもんな、情報が……)
本人に聞けば教えてくれるのかもしれないが、君の種族ってどんな感じ? という質問は物凄く失礼な気がする。たぶん。わからないけど失礼な気がする。
人間になるための薬を飲んでいるというのは聞いているので、海の中でもまるまるこのままというわけではないのだろう。で、それはどんな……怒られるな……。という。
去年水泳の授業でリーチ兄弟がやらかしたという話については割と学園中に広がっているので、イデアはその件については聞いたことがある。その話には結構具体的なウツボの話がくっついてきていたので、双子についての情報は得ている。というかぶっちゃけスマホで撮影した生徒がいたので映像はちょちょいのちょいで……見た。凄かった。というか怖かった。
だが、アズールについては、情報がない。まったくない。
アズールどころか『タコの人魚』について、無い。
となると、なんというか『種族の違い』的な意識が良くわからないところがある。
お付き合いしてくださいと言われたので『恋人になりました!』と思っていたのだけれど、そういう意味ではなかったのだろうか。
ぱちん、と、アズールの指先がパネルをはめた。
「ここで」
「え、あ、うん」
お互いの財産を奪い合うゲーム。
宝石を取られて、イデアは銀色に輝くラメ加工をされたカードを取り上げていくアズールの指先を視線で追ってしまう。
「なんですか?」
「いや……別に……」
「そんなに惜しいカードでしたか?」
ふふ。と笑われて、アズールは小首を傾げ、口元に指で挟んだカードを近づけた。
その芝居がかった仕草に『スカした奴』と思いつつ、その彼がちょっとしたことで崩れるのも何度も見ているので、ギャップ萌えとはこうい事でござろーなーハハハ、好きだわ。などとベッドに向かって言っていたことを思い出すなどと。
ついでに、今となってはその、口元に銀色のラメのカードとか近づけられたら、目で追っちゃうんですけども。とも思う。
白い肌、薄っすらピンクの唇、顎のほくろ、ニヤッと笑ってゆがめられた唇すら。
(エロイ……)
とか、思ってるって知られたらぶん殴られたりする……?
いやいや、お付き合いってそういうことするはず、するよね、する、多分。
(んんん、んー……)
キスをしてみたいのだけれど。
チューさせてください。
ほら、お付き合いしてるので普通では。
(どう持ち出すのが正解なのかわからないんですけどぉ……)
人魚の生態があまりにもわからなかったので、まかり間違えてタコの生態を調べて見たりして、そしたら『生殖=死』とか出て、いやいや、えッ流石にそれはまずくない!? とアズールに恐る恐る何気ない会話の流れで訊いたら親御さんはご存命……! という事が分かったので『人魚はどうやら違うらしい』とはあたりを付けたものの、さて、ということは、
(そんなにたぶん……軽々しくはしないという事なんだろうな……)
うーん。と、また、悩んでしまう。
思春期であるからにはこの綺麗な生き物とキスなど、勿論その上の事だってしてみたいのだけれど、アズールにとって物凄く大事なものだったらあんまり簡単には言えないし。
かと言って、それぐらいしないとこのままだと部活の先輩後輩のままずーっと……え、ホントにこれ付き合ってるっていうやつ? のまま時間を重ねることになるだろうし……。
アズールが『付き合って』と言ったという事は、何もない間に『別れて』と言われるかもしれず、そしてそれを言われても特に関係が変わったりしなかったとしても、イデアは、
(傷つく、と、思う……)
多分だけれど、傷つくと思う。
引きこもっていたイデアの所に、アズールが来てくれたことを、彼はどう思っているかわからないけれど、感謝はしている。
イデアはアズールに何も言っていない。だからイデアの何がわかるのかわからないけれど、ぐいぐい深入りもしてこない。
イデアのことなんて何も知らない筈なのに、お付き合い、という言葉が彼の口から出るという……。
(意外だったんだよな、正直)
もっと、ひっかきまわしに来られると思っていた。アズール・アーシェングロットという男はそういうタイプだと思っていた。
でも、実際にはただ、そっと寄り添うような……それだけで。
だから……。
「イデアさん」
「っひゃい!?」
考え込んでいたら、訝しげに声をかけられた。
「長考が過ぎませんか?」
「え。あ。あ……あ、そうか、拙者のターンでござるな」
「なんですかそれ。今まで何を考えてたんですか?」
くす。っと笑われて、呼吸が止まってしまった。
「なんです?」
「……え、その、すごく、可愛いと思って」
「っ!?」
今度はアズールが息をのむ番だ。
と思ったら、本当に、ふわっと、ものすごい勢いでその真っ白な頬が真っ赤に染まる。
ええ……と、あっけにとられてみてしまった。
「あ、あ、ありがとう、ございます……」
「ありがとうなの? キモイじゃなくて?」
「何で気持ち悪いことになるんですか、どこまで自己評価低いんですかあなたは……」
落ち着かない様子で眼鏡を押し上げながら、アズールは視線を逸らす。
「あなたは僕の恋人でしょう……そんな『気持ち悪い』ような人とは付き合わないです」
早口で言われて、あれ。と、思った。
「僕と恋人でいいの?」
「は? あなたなんのつもりで付き合うってことを了承したんですか!?」
「ヒッ!」
今度は首を閉めんばかりに詰め寄られたので、流石に怯む。
目の前で、ぶるぶる震えながら見上げて来られる。怒っているのだけれど、涙が滲んでいる顔なのは、なんでだろうか。
「僕はあなたが好きだと言いましたよね!?」
「ききました、ききました!!!」
怖い、すごく怒っている。怖い。
「お付き合いしませんかで、あなたは了承しましたよね!? でしたら、一般的に僕たちの関係は恋人というものではないですか!?」
「そうです、そうです!!!」
「言わされてませんか、今」
「今のは言わされてるけど、君を好きなのは本当だよ……ちょっと落ち着いてぇ……」
ぐいぐい詰め寄られて、そもそも首を絞められて、結構息苦しい。
威圧感のある造りの顔というわけではないのだが、この綺麗な顔でも詰め寄られると、いや、綺麗だからこそ怖いみたいな、ああ成程、海の底にたいする恐怖心ってこういうやつなんでしょうな、わかるわかる、なんか、こう、冥府と同じ何か……、
「ん!?」
と、一人で頭の中で思考を走らせていたら、唇に唇をぶつけられた。
無理やり、くっつけられたというよりぶつけられた。のだ。
ちょっと衝撃があって痛い、と思った一瞬。
「え……?」
アズールの手から力が抜けて、そのまま、自分で引き寄せたくせに、ゆるっと押し離される。
「……すみません……」
「ええ……なんで謝ってるの……」
謎だ。謎すぎる。
そのままアズールは両手で顔を覆ってしまった。
「あのぉ、アズール氏……」
「すみません、本当に、こんなつもりでは……」
「いやいや、全然その……キスってしていいの?」
「いいです……」
「あ、そうなんだ……」
してよかったのか。
と思って、えーと。と一瞬、間があいてしまう。
「……しないんですか?」
恐る恐る、アズールが尋ねてくる。
(ああ、これは、これは大分、可愛い……)
続きが台無しになると、勝ってたのに、と怒るかもしれない。
イデアは立ち上がって、ゲーム盤を崩さないようにしながらアズールの傍に行く。
「手、どけて」
囁いてみたら、アズールは素直にその声に従ってくれた。
◆
おわり!
間に合った!
ちょっと編集してきますー! 10分ほど待ってね!
お付き合いありがとうございます!
ハート投げてくださった皆様もありがとうございます。
よし、書き終わり解散したっぽいので私も落ちる。しめまーす!