勝手にワンライ(幻帝)短い.
テーマは七夕.
1時間で完結させるのは無理だった…
時間的にも眠気的にも…
ダイス誕生日おめでとーーーー!!!
本文
小生、いくらファントムといえ、幽霊ではなく実体のある生身の人間ですので、腹も減れば食料品の買い出しにも行きます。小生がいつも行くスーパーは、桃の節句には立派な雛人形が、端午の節句には兜が飾られます。まあ、要するに季節感を大切にしたディスプレイがなされているスーパーなんです。そして、父の日が終わったら次は七夕、帝統の誕生日です。それにしても、7/7が誕生日だなんて。ま、小生が言えたことではありませんが。もし地球に77月があったら、きっと帝統は77月7日生まれでしょうね。このスーパーでは、笹飾りとともに子供が願い事を書けるように、と短冊も用意されているのが例年です。
今日はまたいつものように帝統を連れてその件のスーパーへ来たのですが、小生が買い物かごからマイバックへ物を詰め替えている間に、帝統は子供に頼まれたのか、短冊を笹飾りの一番高い部分につけようと躍起になっています。七夕本番である今日には笹のどの枝にも鈴なりに短冊がついていて、笹はちょっと重たそうです。177cmの帝統が腕を伸ばして、ようやくてっぺんに手が届くかどうか、といったところですから、いかに笹が大きいか、このスーパーの気合の入れ方がわかります。
ん?てっぺん?
小生はあることに気が付き、持っていたカップ麺を取り落としそうになりました。
ちょうどその日は小生が締め切り明けで、十分に働いているとは言えない頭でこのスーパーに来ました。いつもであれば、笹飾りが目に入っても、そうか、そろそろ七夕か。うちに来ていたギャンブラーな野良猫は今どこで何をしているのだろう。とこそ思えど、じゃあ短冊を書いていこう。とはなりません。だってこの短冊は子供たちのために設置されているんですから。ふとついている短冊を見ると、幼稚園から小学校低学年くらいまでの子供が書いたであろう、短冊が並んでいます。締め切り明けの小生、何を思ったかおもむろに短冊を取ります。がしかし、そのまま小生の書道家顔負けの達筆の字で書くわけにはいきません。だってこれらは子供向けのものですから。仕方がないので左手でペンをとります。左手で書いたおかげで、いい具合に幼子が書いたようにカモフラージュできました。小生は満足です。そして、そのまま名前欄に「げんた」とまで書いてからふと気づきました。いくら左手で書いてあるとはいえ、幻太郎という名前はよくある名前ではありません。何かの拍子に帝統に、乱数に、あるいは一般の人に、この短冊のことがバレるかもしれません。どうしましょう。完全に気をぬいていました。消そうにも、油性ペンなので無理です。そうこうしているうちに、後ろから親子連れの声が聞こえてきます。どうやらその親子連れも短冊に願いを書くようです。背後から忍び寄る親子。手元には「げんた」と書いた短冊。ええい、ままよ!
かれと、ずっといっしょにいられますように
げんた
といって、なるべく人目につかなさそうな、笹の一番上の方の、お客さんからよく見えない側に短冊をくくりつけておいたんです。ああ、頼むから「げんたくん」の短冊には気づかないでくれ。
おや、帝統が帰ってきました。10kgの米を担がせましょう。こいつが家に来るようになってから、米の減るスピードが早くて仕方ない。
「笹ってこんなに大きいんだな!」米を担ぎながら帝統が言う。あれはきっと造花ですよ。
「ところで帝統、そちは短冊にツキが回ってくるよう、願いを書かなくていいんですか?今日の夜は大きな賭場がたつのでしょう?」
「んーなんつーか…あれは子供のために用意されてるもんだろ?20の俺が奪うわけにもいかねぇよ…それに、なんたって今日の俺は年に一度のバカヅキタイムだからな!星に願わなくたって、大勝してやるぜ!」
そう笑う「かれ」の笑顔が眩しくて、賭場へ行くのは構わないけれど、身体は無事で帰ってきてほしいと思ってしまう。小生たちは、ポッセで、友人で、ただそれだけの関係のはずだ。それだけで済ませようとしたのに。
賭けに負けてすぐに帰ってきてほしい、またお金を貸す名目で会いたい。今更遅いかもしれませんが、家に帰ったら小生が星に願ったことが少しでも叶うように、てるてる坊主でも作りましょうか。
下書き
夢野さんいきつけのスーパーは母の日には子供が描いた母の似顔絵が,父の日には同じく子供が描いた父の似顔絵が,七夕には笹の飾り?(あれ,七夕って笹だよな)があり,ついでに子供向けに短冊に願いを書こうコーナーがある.
いつものように幻太郎と一緒にスーパーにお買い物に来た帝統くん.子供が笹の高いところ(子供の身長では届かない)に短冊を付けたがっているのをみて,子供の代わりにつけてあげる帝統くん.
それをふふっってしながら眺める夢野さん.
がしかし,帝統が短冊をつけようとしている位置のすぐ横に,締め切り明けの頭があんまり回っていない状態で左手で(利き手じゃないほうで)夢野さんが書いた短冊がある.(内容は帝統とずっと一緒にいられますように的な感じ.名前は「げんた」と書いてある)
その「げんた」くんが書いた短冊に帝統が気づいかひやひやしながら 眺める夢野さん.
帝統に「明日のでかい賭場でツキが回ってくるように短冊に書かなくていいのか?」ってちゃかす.
「子供むけに用意されているものを俺が奪うわけにはいかないし,自分の力でつかんだほうが喜びも一入だろ?」って言われる夢野.なるほどな.って思いつつ,星に願っている(星にすらすがりたいと思っている)自分の状況をみてちょっと憂う.まあでも,「げんた」くんの短冊は回収しようと誓う.