ここは赤塚。俺が生まれたおかしな町である。昔からいろんなところを放浪するのが好きでよく隣町とかいく。けど、その度思ってしまう。生まれ故郷の赤塚はおかしいと。そして、俺は今、生まれ故郷の赤塚に戻ってきていて昔からお世話になってる人間の家に潜り込んでしばらくの宿として滞在してる。ちなみにお世話になってる人間は同じ顔の別人が5人いる。他の町ではいないのだが、ほんとうにこの町はおかしい。
 真っ昼間、まだ明るい時間。お世話になってる人間がよく寝ている部屋に俺はゆるりと入り黒光りのへんな眼鏡を磨く人間の後ろに座る。
「みゃー」
俺が一鳴きすると人間がなんだと頭を撫でてくる。頭を撫でてくる人間は確かカラマツって呼ばれていて、いつも変な服装している。
「キティ。今は一松はいないんだ。一松がいたらきっと煮干しをあげれるんだろうが…俺は場所を知らないんだ。すまないな」
カラマツは寂しそうに眉をさげながら言ってきた。優しい瞳。俺はこうゆう瞳は知ってる。優しい人間の目だ。そして、優しくて怖がりでさみしがり屋の瞳だ。俺はざらりとカラマツの手を舐めた。
「んー?どうした?」
「みゃー(今だけ一緒にいてやるよ)」
俺はカラマツの横で昼寝をするため丸くなる。カラマツはフッと笑うと俺の背中を撫でる。二番目に気持ちいい撫で方だ。そうしてる間に微睡みへと落ちていく。
 目が覚めて起き上がると空はまだ明るくカラマツがいなかった。代わりにピンクの服を着たカラマツと同じような顔だが人間で言うかわいいトドマツと呼ばれている人間がいた。隣には同じような顔だが口が開けっぱで黄色の服を着た「十四松だよ!」
「十四松兄さん!?いきなりどうしたの?」
トドマツはいきなり叫んだジュウシマツに驚きの声をあげた。俺も驚いた。トドマツはジュウシマツと話してる間ずっとこっちに四角い箱を向けてくる。なにか黒いのがゆらゆらと光ってる。気になる。俺は起き上がってその箱の黒いのに前足を伸ばすが届かない。ジャンプしてもギリギリ届かない。
「んん…」
トドマツとジュウシマツは声を抑えるように悶えてる。いきなりなんなんだ。むすっとしてきた。俺は尻尾でたしたしと地面を叩く。
「お前らなにしてんだ?…って一松の猫が来てたのか」
俺が入ってきた扉が開き緑の服を着た人間が入ってきた。口がへの字が特徴の…シコマツ!だった気がする。勢いよくシコマツに頭を凸ピンされた。
「なんか言われたくない名で呼ばれた気がする」
「もーチョロ松兄さん。一松兄さんにバレたら怒られるよ?」
「トッティの言う通りだよ。一松兄さん、結構この子気に入ってるからチョロ松兄さんを半殺しにすると思う!」
ジュウシマツは笑顔で言うとトドマツとシコマツはピシリと固まる。なんかシコマツがかわいそうに見えてきた。俺はゆっくりとシコマツの足元に行き座ると前足を1本だけ足でポンポンと叩く。
「みゃうー(お疲れさまだな)」
「いやいや。お前に慰められても嬉しくないからな!?」
シコマツが叫ぶ。そして、シコマツが暴れようとしたのでトドマツとジュウシマツが押さえつけだす。
「まじで怒られるからやめて!?チョロ松兄さん!?」
俺はゆっくりと立ち上がり家の廊下へと出て階段を降りようとする。しかし、体がふわりと持ち上がる。見上げるといたずらっ子な顔をした赤い服を着た…確かオソマツがいた。
「廊下にいたらさ。面白いことになってるし、原因って一松のお友だちのせいでしょ。俺、入りにくいしさ。ちょっと相手になってよ」
オソマツはニカリと笑うと俺を抱えるとテレビと呼ばれる四角い大きい箱がある部屋に連れていかれた。そして、俺を丸い茶色い机に乗せた。
「ふみゃう(勝手に俺をここに連れてくるなよ)」
「そう怒るなよ。なあ、俺の兄弟たちどう思う?…ってお前に言ってもわかるわけねーよな」
オソマツはふわりと笑う。俺はこうゆう顔する人間知ってる。道化だ。周りを騙して自分も騙している。そうして騙して自分が常に怖がっているのを周りにも自分にも覆い隠す人間の顔だ。俺はオソマツに近づき頭に足を乗せてカラマツが俺にしたように撫でる。オソマツは目を見開いてる。
「みゃふ(俺にぶちあけてもいいよ)」
「なんだよ。猫ちゃん。俺を撫でてくれるわけ?……ありがとう」
オソマツはふへへと笑う。俺はなで続けてたが飽きてきた。唐突に俺はオソマツの頭を叩く。オソマツは笑いながらいたいいたいと驚く。
「おそ松兄さん…何してるわけ?」
扉に紫の服を着た人間がいた。お世話になってる人間であるイチマツだ!俺はピョンと跳ねてイチマツに駆け寄る。
「みゃー!(イチマツ!)」
「いちまっちゃーん。いきなり猫ちゃんがさ。頭を叩き始めたんだよ。どーゆうしつけしてるわけ?」
「おそ松兄さんがバカなことしてたんじゃないの?こいつは野良だし、基本的にいい子だけど?」
「えー?まあいいや。そろそろ上落ち着いてるとこだろうし、チョロ松をいじってこうかな?」
オソマツはそう言うと部屋を出ていった。イチマツは俺を抱き上げるとよしよしと頭を撫でてくる。気持ちいい。イチマツはやっぱり一番撫でるのが気持ちいい。
「お前はいつまでここにいるんだ?別に早く出ていけとかじゃないよ?お前といつまでいれるかなって…まあいつまでもいていいけど…」
イチマツの頬を舐める。イチマツはにこりとして頭をさらに撫でてくる。イチマツはいつもご飯をくれる。いい人間だ。もし、放浪するのに飽きたらイチマツと暮らしたい。イチマツは素直になれないだけで本当はものすごく優しい人間だ。けど、同じ顔をしてるけど個性が溢れるイチマツの兄弟たちもみんな優しい人間だ。だから、きっとイチマツは悲しい思いもしないだろうし俺がずっとそばにいる必要もない。俺はひらりとイチマツから離れる。
「もういっちゃうのか?」
「みゃー、みゅー(また来るから、さよならだ)」
「またこいよ?いい煮干し用意しとくから」
「みゃー」
俺は一鳴きすると窓の隙間から外に出る。外はきれいなお月さまが顔を見せていた。俺はピョンピョンと屋根づたいに走っていく。故郷を離れてまた放浪しよう。次、また故郷に帰ってきたらイチマツに、イチマツとイチマツの兄弟たちに放浪してきた冒険を話そう。あの暖かい兄弟たちに。
「あれ?いちまっちゃん。猫ちゃんは?」
「ほんとだ。一松、あのキティは何処に行ったんだ?」
「たしかに、見ないね。あの一松の猫」
「一松兄さん、もういっちゃったんすか?」
「そういえば、一松兄さんが前言ってたよね?あの猫、放浪すること好きだって。まさか出てっちゃったの?」
「まあ…あいつまた町出ていって放浪しに行ったみたい…またフラって帰ってくるよ…」
「じゃあ、それまでは優しいお兄ちゃんの俺がいちまっちゃんの相手してあげる」
「フッ、俺もいるから相手し…ゴフッ…なぐなんてひどいじゃないか!」
「まあ、そうなるの見えてたよね。僕もいるのを忘れないでよね」
「一松兄さん。やきうする?」
「僕は寂しくないように超絶かわいい猫がいるって言う猫カフェ教えてあげるよ」
「…ふひっ…こんなやつにどーも……-----」
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いなり
ちょっと席はずすため一旦配信止まります
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いなり
戻りました。それでは続きを書き始めます
115:52
いなり
これにてお話はおしまいです。ではまたいづれどこかで…
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とある猫がみた兄弟たち
初公開日: 2020年06月26日
最終更新日: 2020年06月27日
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おそ松さんの二次創作です。オリキャラ?と六つ子が絡みます。大丈夫な方で、のらりくらりと書く内容を考えていきながら書くのでそれでもいいよと言う方はどうぞよろしくお願いいたします。
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