とりあえず怪異譚偵書く
あとスマホでやってるから色々慣れない
かわせみの悪夢はざくりざくりと男の腕を刺す。血は出ない。しかしクッキリとした痛みは神経を抉り、その度溢れそうな叫びを堪える。唇にこめられた力はやがて薄皮を破り血をぷくりと溢れさせた。
「っい、づ、ああっ」
しかし、痛みの最中戒善の頭の冷静な部分は思考を止めないでいた。這いつくばる視線の先、赤いワンピースがちらついている。果たしてあちらはどうなっているのか。戦況を伺いたくてもこの体だ。動ける訳もなく、ただ頭しか動かせるところはなかった。
(クラムボンは、何を望んでいる?イサドがどの場所を指すのかとクラムボンそのものの正体を探らなきゃ、そもそも話にならない)
クラムボンは変わらず喚いている。イサドへの還りを夢見て叫んでいる。声の震えでバサバサと落ちた本では、変わらず蟹が文字を蹴散らしている。浅く浅く息を連続して吐いて痛みを誤魔化しながら、戒善はバラバラの文字の中から『やまなし』を追っていた。かぷかぷ笑うクラムボンのかたちは言葉の中にはない。
(……痛い)
怖さを感じずとも痛みは伝わる。脳に届くアラートは思考を妨げる。痛みに食い潰されるその手前であった。
ドンッ
鈍い音がした。何かがぶつかった音。壁を殴るようなものより少し澄んだその音は、鏡面からだった。そしてその後、ギシャアという大きく醜い叫びが聞こえ、そして静かになる。これにはクラムボンもはたとその我儘を止めて鏡面を覗こうとかけていった。
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初公開日: 2020年05月12日
最終更新日: 2020年05月12日
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思いついたやつをざかざか書く
これ書いて欲しいとかっていうのはどんどん送って