「手書きで書き殴った文字たちをデジタルに起こす作業」
ダレるの防止で配信しちゃいます~
・前から書いてるお話なので、今回は途中から始まります。
・肉付けや削ぎ落としする前なので読み物としては成立してません。(流れが悪い、色々足りない、心理描写がめっちゃ多い、台詞のみ、など)
・上記故に二人が喋らなさそうな台詞が混ざってるかもしれません。
・もちろん未推敲なのでおそらく文章が下手くそです。
・初めてiPadで文字打つので暖かく見守ってくれさい。
(めっちゃ言い訳する)
以下どうぞ!
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「いつも千の世話は大変だろう?愚痴くらいなら聞けるからいつでも言ってね」
そうやって猫みたいに頭を撫でられながら感極まっているモモ。
「…あ、いやいや!ユキはジェントルマンなので!大丈夫ですよ!!」
昔よく見たファンモードのもモモから、何とか理性を取り戻す過程を見届けて思わずふふ、と笑みがこぼれる。
「そう?百くんは昔から俺達に盲目なとこあるからなぁ。俺は嬉しいけどね」
息をするようにウインクをかますこの男。瞬間、ボッと音が出そうなくらいにモモが茹で上がった。
「ちょっと、万。モモを口説かないでくれる?」
なんだか面白くないのでいい加減この男には黙ってもらいたい。
「悪い悪い。口説いてるつもりはなかったんだけどな」
「バンちゃん、大人の男って感じすんよな」
「そうだね、かっこいいよね」
めっぞの二人から声が上がると、それまで微笑みを浮かべていた万はギクッと顔をこわばらせ
「この流れで君たちにそう言われるのはなんか恥ずかしいから…!!さぁ、そろそろ行こうか…!」
「失礼します」
「もっと話しててもいーんじゃねえの?」
「まだ時間ありますよね?僕たちなら大丈夫ですから」
「いいのいいの」
遠ざかる声
そういえばモモ喋ってないな、と振り向くと
再びファンモードに入ったまま固まっているモモを見つけた。
「バンさんのファンサ…!!」と小さな悲鳴が聞き取れる。
「ねえ、目の前の僕を差し置いて、万の方がいいんだ?」
「…!!差し置いてだなんてそんなことないよ!?ダーリンはいつもイケメンだよ〜!!」
我に帰ったモモがいつもの調子で夫婦漫才のフリを投げてくる。
「そうね。知ってる」
かわいいモモの瞳がこちらに戻ってきて、何故だか安心した。
ーー
ユキが甘い。甘いったら甘い。
甘やかされているとかそういうんじゃなくて、とにかく顔がうるさい。
どうしたのってくらい。
楽屋にバンさんがやってきて以来、二人で仕事するたび思う。
「なぁに、モモ」
ほら、これだ。最近のユキの顔面からは、甘い致死毒の香りがする。
「ユキ、最近良いことあった?」
「最近?そうね、まぁ順調かな」
以前より柔らかくなった真顔。その口の端を更にゆるめて、こちらを見つめてくる。
綺麗だ…。
いつかも感じたときめきがふと胸に降りてきた。
あの頃物憂げにこちらを見つめてきた瞳は今確かにあたたかな色を灯している。
オレがあの頃のユキさんに与えられなかったものは、今のユキに満ちているだろうか。
それなら与えたのは誰だろう。オレだったらいいな。
でもきっと、オレじゃない。
そう思うと胸がツキ、と痛んだ。
そうしてやっと気付く。
……ああ、まさしくこれは、恋なのだ。
ーーー
最近ユキはバンさんとよくラビチャをしている。普段マメに連絡をとらない人が、暇を見つけてはスマホをいじっている姿を見て何とも言えない気持ちになった。
結局こけら落としの打ち上げでは、画面に向かって微笑むバンさんを撮ることは失敗したようだけど、IDOLiSH7のみんなを見てニコニコしている横顔を電話帳に登録していることをオレは知っている。
『そんなの浮気じゃん!』あの日のオレはよく言えたものだ。
ライブ後のテンションと、酒の勢いは怖い。
バンさんに再会出来て、こんなに幸せそうにしているユキに向かってどの口が言えるだろう。
りばーれとしての百が不安がっているのか、ユキに恋するオレが不安がっているのか
分からなくなっていた。
仕事はしなきゃ。ユキに迷惑はかけられない。
ずっと計算して仕事をしてきたから、どんな時だってある程度こなせる自信はあった。
大丈夫、順調だ。何も問題は無い。
ただ最近少し、寝覚めが悪い。こけら落としを終えて、少し気が緩んでるのかもしれないな。
いけない、帰りに栄養ドリンク買っておかないと。
ーー
新曲が発表された。
有難いことに世間の評判は上々だった。
どうしても意見を聞いておきたい人が一人いる。
「バンさんは今回の新曲、どう思いますか?」
「すごく良かったよ。もしかして千のやつ、今すごく順調なんじゃない?」
「そうみたいです。こけら落としが終わって完成まであっという間で」
「やっぱりか。ふふ、千も随分良い男になったよね」
嬉しそうに笑うバンさん。
バンさんには伝わってるんだ…
オレが居るせいで、二人とも遠慮しているんじゃないか
ユキのため、りばーれのため、今まで何だって出来る気でいた。
後ろめたいことも、反吐が出るようなこともたくさん積み重ねた上にオレは立っている。
不安定な屍の上で足元の覚束ないまま、隣にある強い光だけを頼りに。
『ユキを守るため』
これを心地の良い免罪符にして。
気付いてしまったユキを思い焦がれる恋情が、これまでの自分を責め立てる。
自分がそばにいたいから。オレだけのものにしてしまいたいから、そんなことをしていたんだろう?
指針がぶれていく。
何が正解だ。
ユキにとって、オレは何をしたらいい?
いっそ消えてしまいたい。けれど、ユキのトラウマを誰より知るこの自分が、それをできるわけがなかった。
ーー
「モモくん、大丈夫ですか?」
「どうかした?」
「最近、うまく起きれないようで…いつもはあんなに寝起きがいいのに。」
「僕と違ってね。知らなかったな…仕事中は何も変わりなかったし」
「少し、疲れがたまっているのかもしれませんね。ここ最近は番宣も重なっていますし、これから歌番組の出演も増えるので、何とか調子が戻れば良いんですが…」
「そうね。モモは頑張りすぎるから。僕も様子を見ておくよ」
「お願いします」
ーー
「モモ、おかりんから聞いたぞ。最近体調が悪そうだって。何で僕に何も言わないんだ」
「え!?ユキもおかりんも大袈裟だよー!!オレめちゃめちゃ元気だよ!?こないだのバラエティ収録も絶好調だったんだから!」
ユキ知らないでしょー!?なんておどけて笑うモモは可愛くて絆されそうだが、やはり一抹の不安を覚える。
何だろう、今までもモモには散々はぐらかされてきたけれど、さすがに嫌な予感がした。
「ねぇ、モモ。僕の前で無理しないで。僕の前で取り繕ったりするな。モモの素顔が、僕は見たいんだ」
「ユキ…イケメン…っ!オレ泣いちゃいそう!嬉しいよ、でも本当に何でもないんだよ。仕事に穴開けたりしないから、心配しないで!」
「そう…」
ーー
そばにいたくて、ユキと歌っていたくて。
けれどまたあの日の未完成な僕らの続きを歌ってほしい気持ちも確かにあって。
嫉妬と、羨望と、独占欲と、恋情と、愛情と。
色んな感情が自分の中でぐるぐると唸っていて、オレは何とかそれらを飼い殺している。
まだ、まだユキの隣で歌わせて。ねぇ、ユキ。お願い、どうか。
飼い殺した気になっていたオレの中の獣は、ついに痺れを切らしてオレを喰らった。
ーー
モモが倒れた。
順調すぎる程に早く終わった収録の後。
廊下を歩きながら、久々にすき焼きでもするか、なんて話していたら次第に返ってくる言葉のテンポが悪くなり。
不審に思って横を窺ったその時、モモが倒れ込む瞬間だった。
何とか受け止めて、それからはどうしたかあまり覚えていない。
とにかく医者に診せて
曰く、健康体とは言えないが、特に大きな異常は見当たらない。過労やストレスだろう、と。
幸い明日はオフだし、栄養のある食事をさせられる僕の家で寝かせることになった。
モモ、僕に嘘をついただろう。
何がモモを苦しめている?あの日歌えたんじゃなかったのか。
言わないと、分からないだろ…僕に、ちゃんと教えろよ…!
ーー
僕のベッドで眠るモモを見ながら、昔のことを思い出していた。
これまでの5年、モモに光を与えられて、モモのために変われた自分。
きっと僕の見ていないところで無理をしているんだろう。
最近ようやく分かってきたよ。嘘つきで分からず屋なモモのこと。
とてももどかしくて、苛立ちすら感じるのに、静かに寝息を立てるモモがこんなにも愛しい。
ああそうだ。
ふと脳裏に浮かぶあの光景。
血のイブの日。
僕の目の前に現れた狂犬の後ろ姿は、ずっと強烈な記憶として焼き付いていた。
ライブハウスの熱気。眩いライト。がなる男どもの騒音と観客の悲鳴。
そして吠える狂犬モモくんの声。
まるでその日に還ったかのように、ありありと思い浮かぶ。
関係者からすればあの出来事は語り継がれるほどの少し過激な事件だっただろう。
けれど僕にとっては、あれが景色が色づいた瞬間で。その時初めて、自分に血が通った感覚がした。
血液となって身体を巡る酸素みたいなこの感情は、あまりにも自然に僕の中に棲みついていたから。
今、ようやく気付いた。
僕はあの時から、モモに恋をしていたんだな。
ーー
「あ、れ…?」
「モモ、気がついた!?」
「ユキ………?…あっ!!…っごめん、ごめんなさい!仕事は!?もしかしてオレ、」
「モモ。落ち着いて。大丈夫、倒れたのは全部終わった後だよ。覚えてない?」
「えっと……確か、収録が終わって、ユキと歩いてて…そうか、そうだったね。良かった…」
「そうね。調子はどう?どこかしんどいところはある?」
「ううん、大丈夫…ユキ、ごめんなさい…迷惑かけちゃって。もっとちゃんと、出来たはずなのに」
「迷惑なんてどうでもいいんだよ。ねぇ、モモ。僕が何に怒ってるか分かるか?」
「え…」
「分からないだろうな。だからまたそうやって、身体に限界がくるまで僕に隠し事をする」
「隠し事なんて…」
「あるだろう。モモがりばーれのために、僕のために頑張ってくれているのは知っているよ。けど自分を犠牲にして僕にくれるものなんて、僕はほしくない」
「大丈夫だよ、多分ちょっと疲れてただけだからさ。心配しないで」
「だったら毎回そうやって寝てればいい。どうせまた倒れるまで黙っているんだろう」
「倒れたのは完全にオレが悪いよ!?けどお互いそれぞれのやり方ってあるでしょ!?今までそうやってきたじゃんか!」
「また、これからも僕を騙すつもり?」
「騙すって言い方はないでしょう!?…うう、もういい分かった。こんな形で言いたくなかったけど。
ユキ、バンさんと歌って」
「は……?いきなり何を言い出すんだ。そもそもこの間モモはりばーれとして歌い続けるって言ってただろ」
「だってユキ、バンさんのこと好きでしょ!?」
「何でそうなる!?」
「ユキは優しいから、オレを捨てたり出来ないんだろうけど。バンさんとまた歌いたいって、一緒に居たいって思ってるでしょ」
「それは…」
「ほらぁ!」
「生き別れの親友に再会出来たんだぞ!?感傷に浸るくらいあるだろう」
「あんな曲まで作っておいて無自覚なの!?」
「なんのこと」
「今回の新曲だよ…ほんとはユキ、バンさんと一緒になりたいんでしょ…」
「あれはモモの曲だよ」
「へっ……?」
「はぁ…てっきり伝わっているかと思ってた」
「バンさんとの再会の直後にあんなの作られたら、そう思っちゃうじゃん……ほんとに、オレの…?」
「何をどう考えてもモモの曲だよ。くそ…恥ずかしいな。あの花、桃の花なんだよ。知らなかった?」
「うそ……、ユキ、それじゃあオレとの未来を歌ってくれているの?」
「僕は二人で歌っていたつもりなんだけど」
「オレとのりばーれでいいの?」
「モモ以外いないよ」
「…でも、やっぱりオレじゃユキの隣にいる資格ない」
「まだ言うのか!?」
「だって…だってオレ、ユキのこと好きなんだよ…相方としてだけじゃない。ユキに恋してるの。
ユキが好きで、そばに居たくてりばーれを続けたいなんてこんな気持ち、意地汚くてユキにもバンさんにも顔向けできない」
「おどろいた。モモも僕のこと、好きだったの」心底嬉しそうに笑う
「え?」
「僕もモモが好きだよ。モモが僕を好きじゃなくても、手放すつもりなんて全くなかったけどね。好きになってもらえればいいだけだろう」
「うう…その顔だから言える暴論だよ…けどやっぱり、ダーリンイケメン…」
ねぇ、モモ。いつまでも二人で未来を奏でていこう。
どうか、ずっと最後まで。
ーーーーー
おしまい
メモの文字起こしにお付き合いくださりありがとうございました!!!
ここから完成できる気がしない。