※こんにちは
中途半端にしておくの気持ち悪いのでこの時間で書き切りたいです(願望)
 生徒達の声と厨房の喧騒が混じり合い、#name2#の鼓膜を痛い程に揺らす。昼食の時間になれば此処は、利用者にとっても職員にとっても戦場と成り果てるのだ。いつもであれば業務に食い付き、其の必死さで音になど注意を向ける余裕も無いのであるが、この日の#name2#は違っていた。下腹部を締め付ける鈍痛と食欲が無かった為に何も入れていない胃のむかつき、そして顳顬の上に響く気怠い頭痛が彼女を蝕んでいる。
 元来月経痛は軽い方であった#name2#であるが、社会人となってから症状は月毎に増していき、今では吐き気すらも催す程に悪化していた。
 本日は其の初日。起床した瞬間から痛みが襲い、いつも使っているヘアクリームの香りにすら嗚咽する程に体調を崩していた。欠勤には気後れし、重い身体を押して出勤したは良いが予想通り立っているのがやっとであり、其の顔色の悪さに同僚が気付かない筈もなく、「厨房の事は気にしなくて良いから、お昼で上がったら?」と、半ば強制的に彼女に暇を与えたのだった。
 味覚にすら異常をきたしている為に調理担当から外れ、カウンターで注文を取っている際にも鈍痛は彼女から離れようとはせず、痛みに顰む顔を無理やり引き上げて不格好な笑顔を作り耐え忍んでいた。
「顔色が悪い。」
 上背のある、眼光鋭い男子生徒が#name2#の顔を見るや表情を曇らせ、注文を言うより先に心配気に声を上げた。彼女は其の声に聞き覚えがあった。ふと其の人物を仰ぎ見れば、やはり其処には彼女が予想していた人物、セベク・ジグボルトの姿があり、先日思いを通わせ晴れて恋人となった#name2#を細い瞳孔が沈むヘーゼルの瞳で覗き込んでいる。
 今一番“会わない方が良い”と思っていた人物であった為に、#name2#は眉間に皺を寄せ、彼と同様に曇った表情を浮かべた。
「御注文は?」
「体調が悪いのか?」
「少しね。でもお昼で上がるから大丈夫。昼食は何にするの?」
 #name2#にとって、体調不良について深く掘り下げられるのは正直に言って旨くなかった。生理だと口に出したくは無いし、具合が良くないと言えば彼が心配すると理解していたからである。しかし、違和感がない程度に言葉を返しそれと無く話を逸らした彼女に、セベクは誤魔化されたりはしなかった。注文待ちの生徒で混雑している事に背後に目もくれず、ただ一心に彼女を見つめ青褪めた唇から正直な言葉が漏れるのをひたすらに待ち続ける。
 其の根気と威圧感に、自分の意地は通らないと確信した#name2#は小さく吐息を漏らしてからメニュー表のハンバーグセットを指し示し、指先で数回ノックした。其れに気が付いたセベクは注視すべく身を屈め彼女の顔に自身の顔を寄せる格好になる。これこそが#name2#の目論見であり、距離が縮まったセベクに対して声を潜め「毎月の事だから気にしないで。寮に戻ったら薬を飲んで眠るから。」と囁いた。そして背筋を真っ直ぐに伸ばし、先程と同じ調子で「御注文は?」と問う。
 セベクは体勢を戻し、髪の毛の色よりも濃いグリーンが縫い付けられた瞼を数回瞬かせた後に彼女の言葉の意味を理解したのか白む滑らかな頬を紅潮させ、大食堂に響き渡る大きな声で「ハンバーグセットにします!」と返した。
 昼食時の繁忙を過ぎとうとう限界が来た#name2#は、まだ昼のクローズの時間は来ていないが消え入りそうなか細い声で同僚に挨拶をし早々に食堂を後にしていた。立ち仕事の最中に流れ出た濃い血液が、下着に貼り付けた綿を濡らして心地が悪い。そして何より、混ざり合う症状が彼女の気力と体力を奪っている。残り少ない昼休みを楽しむ生徒達の足音や話し声が、一々勘に触って仕方がない。
 視界が霞掛り脳髄から発せられる耳障りな高音が、先程まで五月蝿いと思っていた周囲の音を掻き消した。重くて仕方がなかった足元の感覚が徐々に消え失せ、歩いているのか止まっているのかも自覚出来なくなった辺りで意識は途絶え、#name2#が最後に見たのは、彼女が崩れ落ちる様に驚きつつも必死で駆け寄ってくる男子生徒の姿であった。
 清潔な消毒液と何か甘やかな芳香が鼻腔を擽り、#name2#は目を覚ました。渇き霞んだ眼球に不快感を覚え数回瞼を瞬かせながらも辺りを見回せば、其処は見知らぬベッドの上であった。初めて見る場所ではあるが、先程の消毒液の香りと白いリネンを見るに、此処は恐らく保健室なのであろう。未だに脳を揺らす頭痛に眉を顰めつつ起き上がり枕元のワゴンに置いてあった私物を手に取ってカーテンを引き開けると、彼女の視線は入り口付近に設えられた背凭れ付き椅子に腰掛けた或る人物を捉えた。
 制服を着た彼は保健医ではない。気を失う直前に彼と同じ銀髪を見た記憶があった#name2#は、彼が自身を此処まで運んでくれたのだろうと予想が出来た。
 カーテンを開いた音に気付かず#name2#の意識が戻った事にすら気付いていない生徒は頭を垂れて俯いている。足音を立てない様静かに歩み寄り覗き込めば、彼は睫毛を伏し小さな寝息を立てていた。壁掛け時計は13時30分を示しており、学校内では5限の授業が終わる頃であろう。若しや自身の付き添いの為に授業を諦めたのではないかと、#name2#は慌てて彼の肩に手を置き、軽く揺さぶった。
「すみません。あのう。」
 小さな声ではあったが、身体の揺れも相まって眠りから揺り起こすには十分であったらしい。生徒は瞼を開き頭を持ち上げ、夜明けの白む空に似た瞳をゆっくりと#name2#へ向ける。
「ああ、目が覚めましたか。」
「はい。此処まで運んでくれたのは貴方ですよね。ご迷惑をお掛けしてすみませんでした。私のせいで授業にも出られなかったのでしょう?」
 薄い表情を以て、#name2#から壁掛け時計へ視線をずらして「本当だ。」と何処か他人事の様に吐いた彼に、#name2#は何処か浮世離れした印象を抱いた。瞬きの後で軽く首を回して吐息を漏らし、ぼんやりと宙を見ている彼は、如何やら未だ微睡から醒めてはいないのだろう。
 
「いえ、眠かったので元々授業はふけるつもりでした。気にしないで下さい。」
「はあ…。」
「貴女は大丈夫ですか?」
「私は体調不良で早退する途中でしたから。」
「俺が聞いてるのは体調の事ですよ。気を失う程なら相当辛いんじゃないですか?もう少し休んで行かれては?付き合いますよ。」
「そんな、申し訳ないです。」
 
「こんな時間に教室に戻ったらトレイン先生に小言を言われてしまうので。俺は授業が終わるまで此処にいるつもりですが。」
 もう暫く休んでいくという答えを出す前に早々に立ち上がって椅子の移動を始めている彼に、運んで貰った義理もある#name2#は拒否の言葉を口にする事も出来ず、自ら整えたベッドへ渋々戻る事となった。少々硬いベッドへ腰を下ろせば、ベッドサイドに椅子を置いて腰掛ける彼は「横になった方が良いんじゃないですか。」と、また表情の薄い顔で提案する。強制力が有る訳では無いのに、彼女は律儀にも其の提案を飲み寝具へ横たわるのだった。ベッドに寝そべる女の脇に座る男子生徒という、一見すると異様な光景に#name2#自身も違和感を覚えており、頭痛が酷くなった気がした。
「貴女は大食堂の料理人ですよね。」
 不意に振られた話題に、天井の模様を見詰めていた#name2#は驚き其の視線を彼に向ける。まさか面識の無い生徒が自分を知っているとは思わなかったのだ。
「はい。よくご存知ですね。」
「毎日の様に利用しているので流石に分かりますよ。」
「そう、ですか。」
「噂も聞いてますし。」
「…噂?何か悪評でも出回っているんですか?」
「悪評?まさか。同郷の者が貴女の話をしているのを耳に挟んだだけですが、あいつは貴女をとても褒めていましたよ。」
「あいつ。」
 一介の料理人である自身の噂とは一体どの様な物であるのか懸念を抱いた#name2#であったが、彼が言う“あいつ”なる人物は彼女を高く評価している様であった為、疑問は“あいつ”とは誰なのかという問題に絞られる。少なくとも顔見知りではあるのだろうが、其の人物に全くと言って良いほど心当たりが無かったのだ。
「さっきあいつから連絡がありまして、保健室にいると伝えたら俺を連れ戻しに此処に来ると言っていたので、あいつが誰なのかはじきに分かります。そんなに怪訝そうな顔をしないで下さい。」
「顔に出てましたか?ごめんなさい。別に怪しんでいる訳ではないんです。」
「分かってますよ。」
「誰なのかは口頭では教えてくれないんですか?」
「面白そうなので黙っておきます。」
 緩やかに弧を描く薄い唇には、今までの希薄な表情とはうってかわって小憎らしい悪戯を思い付いた時の子供の様ないじらしさが見える。そして其れは、#name2#の困惑した顔を認めた事でより一層濃くなった。
「其の人は私の名前も知ってるんですか?」
「勿論知ってます。間接的に俺も。あいつは声が大きいのでうちの寮の殆どの生徒は貴女の名を知っているかもしれませんね。」
「うちの寮…って事は“あいつ”と呼んでいる人はディアソムニア寮の生徒なんですね。」
「誘導が上手いですね。」
「そんなつもりじゃ無いんですけど気になってしまって。」
「#name2#さんもよく知っている筈です。あいつは此処に俺しか居ないと思っているので、貴女の姿を見たら驚くと思いますよ。」
 “あいつ”なる人物は、彼女が良く知るディアソムニアの生徒であり、声が大きいらしい。其処まで分かって仕舞えば、考えるまでも無く該当する生徒は#name2#の知る内には一名しか居らず思わず漏れた声に、彼はまた口角を上げた。
「“あいつ”ってもしかして、」
「シルバーッ!!」
 打撃に似た衝撃音と見知った大声に#name2#は肩を跳ねる一方で、彼は「もうそんな時間か。」と呟きながら音の方向へ視線を運ぶ。
「此処は保健室だぞ。声を抑えろ。」
「貴様また授業をサボったのか!?若様も真面目に授業を受けていらっしゃると言うのに、臣下のお前がサボってどうする!弛んでいるぞ!」
「今マレウス様は関係ないだろう。現に体調が悪くて休んでいる人が居るんだ。静かにしろ。」
「何?…では致し方ない。だが貴様を叱責しない理由にはならないぞ。」
「俺は目の前で倒れた彼女を此処まで運び、付き添っていただけだ。」
 入り口の方向から近付いて来る足音は#name2#の予想しうる人物のものだろう。カーテンの端から其の姿が覗くのを視線を逸らさずに待っていると、其れに気付いた彼が立ち上がり足音の持ち主に着席を促した。
「座っている時間など無い。着替えもせずに此処に来たのだぞ。」
「本当に良いのか?」
「くどいぞ。大体お前は、」
 小言を漏らしながらも律儀に彼に近づいてきた“あいつ”は視線の端に見えた#name2#の姿に声を切らし、口を開いたまま数秒間動きを止めた。
「やっぱりセベク君の事だったんですね。」
「いつも俺の同輩がお世話になってすみません。」
「何故#name2#さんが此処に!?」
 座っている時間は無いと言ったばかりであるのに彼女の姿を認めた途端に勢い良く椅子をベッドのすぐ傍まで引き寄せて腰掛け、顕になった彼女の手を握りしめて縋る様に問うた。昼食時に顔を合わせた際、体調が悪い事を聞いていたのだから予想は出来そうなものであるが、セベクは驚きが大きいあまりに失念していた。必死の形相に気圧されつつも事の経緯を説明すれば、彼の思考は何故此処に#name2#がいるのかと言う疑問から彼女の体調を気遣う思慮へと変わる。
「そんなにも体調が悪かったのか…。あの時無理矢理にでも寮へ送っていれば良かった。」
「それは私が困るから…。そうだ、彼は私を心配して付き添ってくれてただけだから怒らないであげてね。」
「…そう言う事であれば今回だけは目を瞑ろう。」
「それじゃあ俺は次の授業があるのでこの辺りで。#name2#さん、お大事に。」
 彼女の言葉に眉を潜め、肩越しに振り返り呟いたセベクの渋々と言った許しに苦笑しつつ彼女を労り、彼は保健室を後にした。其の背を見送り、ドアが閉じた事を確認した後でセベクはすぐに彼女へ向き直り、眉尻を下げて心配を顔に顕にしながら手を握る力を強めた。
「そんなに心配しなくても…セベク君、今際の際に寄り添う人みたい。」
「縁起でも無い事を言わないでくれ。心配するに決まっているだろう。気絶するなんて只事じゃない。」
「ただの生理だよ。気絶したのは多分貧血。もう大丈夫だから、寮に帰って寝るよ。」
「そうした方がいい。送っていく。」
「一人で歩けるよ。それに授業があるでしょ?」
「走れば間に合う。貴女が危険な時に何も出来なかったのだからこの位はさせてくれ。」
 ベッドの端から足を下ろして靴を履こうとしていた#name2#は、徐に自身の足に触れて甲斐甲斐しく靴を履かせ始めたセベクに動揺した。騒めく胸を押さえつつ其の様子を良く見く見れば、彼はいつもの格好では無く、ナイトレイブンカレッジの指定運動着を身につけている。開いたジッパーの中に覗く黒のハイネックに包まれた胸元は鎖骨と筋肉の隆起で所々に影を無し、普段は制服に包まれている白い腕は良く鍛えられて逞しい。他人の身体をじろじろと見るのは不躾であると理解しながらも、#name2#の視線は意思に反して釘付けになっていた。
「さあ、立てるか?」
「えっ、ええ。ありがとう。」
「どうした?まだ調子が悪いのか?」
「そうじゃなくて、その…今日は運動着なのね。珍しくて見入っちゃった。」
「ああ、前の授業は飛行訓練だったんだ。…何処か変な所でもあるだろうか。」
「無いよ。似合ってる。制服も寮服もかっちり着てるから、前をそんなに開けてるのがなんだか新鮮。」
「運動の時は動きやすくなくてはいけないだろう。汗もかくし。なんだ、少し顔が赤らんでいるが、まさか熱もあるのか?」
「違う!大丈夫だから、もう行こう。着替えなきゃいけないでしょ。」
 まさか体格の違いに気分が高揚していると正直に告げる訳にもいかず、不自然であると承知しながらも必死に否定し話を逸らす。セベクは未だ納得がいかない表情を浮かべていたが、靴を履かせた足で立ち上がり次の行動を促す#name2#を態々止める事も出来ずに、言われた通りに保健室を出て鏡の間へと足を向けた。
 廊下には移動教室や各々の事情で教室を出ている生徒がちらほら見受けられる。セベクと#name2#は一定の距離を保ち、極めて自然に同じ方向に歩みを進めているだけと言う体に努めた。一般職員が生徒と交際していると言う事実はあまり開け透けには出来ないと言う世間体を気にしての振る舞いである。とは言えそ其れ#name2#の思想であり、セベクは其の通りでは無かった。初めて恋慕する女が出来、愛おしさはひとしおで出来る事なら寮に連れ帰りマレウスに加えて彼女の世話までしてやりたいと思っているのだ。誰に見られようが構い無し、寧ろこの女は自分の物であると見せつけても良いとさえ考えていた。抑(そもそも)彼女が気を失い倒れ込む刹那に居合わせたのがシルバーである事も彼は気に入らないのだ。シルバーで無くとも気に食わない。トレイやレオナ、他の一般生徒であっても恐らくは同じ感情を抱いていただろう。華奢な肩を支えるのも仔兎の様に軽い(であろう)身体を抱えるのも、彼女に関わる万物万象は全て自身が担いたいと、半ば独占的で身勝手な思考であるとは理解しつつも抱いてしまうのだ。
 二人の距離は1.5M。手を伸ばせば届く其の距離は他人であれば適切な社会的間隔であるが、恋人同士では離れすぎている。然し彼女が気にするので有れば無碍にも出来ず、セベクは歯噛みしながらゆっくりと歩く彼女の歩調に合わせ、背に揺れる濡羽色の艶やかな髪を見詰めながら人の少ない区画へ出るのを今か今かと待っていた。
「セベク君。」
 彼女が彼の名を口にしたのは、保健室を出てから教室棟を抜け外廊下に差し掛かった辺りであった。普段で有れば日中の外廊下も多少は往来が有るのだが、今日に限っては誰一人として姿が見えず此処なれば他人の振りから恋人へ態度を戻しても良いだろうと考えての事である。首を捻り横顔を向けたまま自身を呼ぶ彼女へ駆け寄れば、髪から漂うシャンプーと甘やかな彼女の体臭がセベクの鼻を擽り心臓が跳ねた。#name2#は彼が傍に並ぶと同時に歩き出しなんとはなしに自身の指先を彼の手に僅かに触れさせ、時間を掛けて指同士を絡ませる。セベクは驚きつつも手を振り払ったりはせず、温もりと柔らかさを甘受しながら彼女を見下ろす。#name2#は一切セベクを見ようとはしなかったが、逆光を浴びて影が差した横顔は真っ直ぐ前を向きながらも僅かに表情が緩んで見えた。
 鏡の間に辿り着くまで二人は一言も交わさず、視線も合わせず遠くに聞こえる喧騒を耳にしながら、只お互いの体温を交換し合い真っ直ぐ前を向いて足を進めた。結ばれて数日しか経っていないという事もあり、恋人らしい行為は何一つして来なかった二人にとっては、友人以上の関係に許された初めての接触であった。
「送ってくれてありがとう。忙しいのにごめんね。」
「僕がやりたかっただけだと言っただろう。それよりも貴女が辛い時に側にいられなかった自分が情けなくて居た堪れない。」
「でも今こうして送ってくれたんだから、私としてはそれで充分。」
「出来る事なら寮に行って看病してやりたいが職員寮には生徒は立ち入れないからな…。その、男の僕ではそれ程力に為れないかもしれないが、毎月の事そんなに辛いのなら少しでも良いから頼って欲しい。」
 自身の身体が辛い訳では無いのに眉を寄せて疼痛の念を露わにするセベクを、#name2#は酷く愛おしく同時に頼もしく思っていた。人の痛みを理解し助力を惜しまんとす彼の優しさを、#name2#は非常に好ましく感じていたのだ。セベクが其の優しさを見せるのは心から愛している彼女にだけなのだが、今の#name2#は其れを知らない。そして、身体中が痛むのにこのまま彼と共に話していたいと思っている彼女もまた、彼を心から愛しているのだ。
 セベクは握り合う手を引いて近づいた彼女の細腰を抱き寄せ、捕らえたままの指先に口付けを落とした。柔らかい感覚と温もりが指先に触れた瞬間に、もし寮に忘れ物を行った生徒が鏡から出て来たら等と考える余裕は消え失せ、#name2#も其の頬を彼の胸に押しつけて背面に手を回してきつく抱きつく。
「貴方の事を愛している。」
「…私も。セベク君の事、好きよ。」
 静まり返った鏡の間で睦み合う二人の間には、熱くされど淫靡さの無い甘やかな恋の香りが漂っている。寮に戻った後でシルバーに話を聞いたリリアやマレウスにからかいを受けようとは、この時のセベクは予想すらしていなかった。
※全然関係ない話するんですけど、セベク君に「結婚したのか?俺(僕)以外の奴と。」って言わせたいんですよね。
※あとまた全然関係ない話なんですが、戦闘前ボイスの「丸呑みにしてやる」って言うのがこう「ギュン」ってなるんですよね。好戦的な顔でさ〜、得意げにそんなこと言ってさ〜。クソでかボイスのかわいい担当なのに…。
できた!おわり!
ごはん!
Latest / 302:47
チャットコメントエリアを閉じる
49:37
山幸
こんばんは!のんびり見てます〜
50:12
明智
山幸さん→こんばんは!いらっしゃいませ〜☺️
117:54
山幸
どんな表情で「結婚したのか?俺以外の奴と」って言うのか想像するの楽しそうですね…
125:17
明智
山幸さん→当方、眉を潜めて嫉妬と怒りに燃えた瞳で睨みつけて唸る様な低い声で言うセベク君と、絶望と悲壮に濡れた目で今にも死にそうな程弱々しく漏らすセベク君の2セベク君を想像しました…。愛しい…でもセベク君以外と結婚するな…セベク君を幸せにしろ…。
130:20
山幸
ああ〜どちらもいい〜!私は真顔でらしくもないぐらい淡々と言うのを想像しましたね…。推しを幸せにするために(一部例外あり)夢小説は書くもんなのでとても好ましい姿勢だと思います
132:52
明智
山幸さん→天才ですか。真顔めちゃくちゃ良い…。何考えてるか分からないのに非難する様な台詞吐くセベク君、心にキました…ありがとうございます。
153:59
山幸
そういえばセベク君の戦闘前ボイス聞いたことないなと思って聞いてみたんですけどはわ…ってしましたね…。絶対倒す!負けねぇ!っていう自信が根底に伺えていいですね…。そして保健室に怒鳴り込んでくるセベク君の打撃に似た衝撃音ってところで勢いがわかるの好きです。
177:21
明智
山幸さん→全ては若様をお守りする為なんですよね…。若様の為に鍛えた身体と魔法に自信を持ちつつ更に高みを目指すストイックな姿勢は宛らアスリートですね!そして声のデカいパワータイプかと思いきや数式や化学式を解くのが得意でテスト1番狙える学力があると言うギャップに気が狂いそうです。
チャットコメント
広げて読む
twst夢かくよ5
初公開日: 2020年04月26日
最終更新日: 2020年04月28日
ブックマーク
スキ!
チャットコメント表示
書き掛けだと気持ち悪いので書き終わるまでやります。夕食は書き終わるまでお預けです。
えふご夢かくよ21
昨日書いてた奴は完成したので別連載分のデイビット君夢を書きます
読みもの
明智
えふご夢かくよ20
デイビット君の夢をかく
読みもの
明智
えふご夢かくよ19
ビリー、デイビット、カーミラで一本ずつ「夏至」の話を書きます。(俺たちの夏至はこれからだ!)書き上が…
読みもの
明智