仕様上、視聴者がいた場合でもコメントなどがないと実在するかどうかわかりません
最近は虚無がなくてすまない
本日は『偏見に対して声を上げる団体』をファンタジーで出したら面白いんじゃないか? と思いついたので、その思いつきを短編にするまでをやっていきます
いや言い方がクソでつまんなそうだな
以下、設計(コンセプト)
★やりたいこと
・二次元キャラに対する『ツインテールはツンデレ』や『糸目は悪巧みしてそう』などの偏見に対し解決策を示す団体の物語
本文の前に
主役となる『偏見を持たれそうな見た目のキャラ』を設定します
私の候補は以下
あ、世界観はよくある普通の剣と魔法のファンタジーです(ゲーム:リアル:ご都合主義 3:1:6)
・悪巧みしてそうと言われてパーティをたびたび解雇になる青年
・ツンデレ扱いされてどんなに怒っても「はいはいツンデレツンデレ」と言われるちっちゃいツインテール少女
・あとなんかあるかな
ダイスロール
偶数なのでツインテにしよう
★誰でも思いつく解決策
・ツインテールがまずいんなら髪型変えたら?
→ここキャラクターの信念ポイントにできる
『アホでも思いつく解決法があるのにそれをやってない』という状態は、信念に基づいたものということにしやすいポイントです
 ここにキャラの過去(バックボーン)とかそれに基づく(あるいは基づかない)考え方とかを封入できます
 同じく矛盾部分なども『世間ではそれが一般的だが、キャラはあえてそれをやってない』ということで物語にできる(エピソードの種と私は読んでるんだけど、エピソードの種と呼んでるものが多すぎて混乱してきた)
・あきらめたら?
物語にならないのでお帰りください
ハーレムラノベ! と題して主人公が誰にもモテないのはコンセプトエラーだと思うのよ
作者がやってる場合は『牛丼屋の看板出してるのにうどん屋をやるな』みたいな感じで、読者がこのへんやる場合は『牛丼屋って書いてあるのに「うどんがない」って文句言うな』みたいな感じですね
看板に偽りがないのは本当に大事なので私も気をつけたい
(タイトルで騙された(いい意味)みたいな感想わりともらうんだけど、本人は騙してるつもりがないので毎回悩んでる)
以下、本文======================
「だーかーらー! 真面目にあたしの話を聞きなさいよー!」
 冒険者ギルドに響く甲高い叫び声もなじんだもので、最近では日に一回はその元気な声を耳にしないと落ち着かないという、熱心なファン(?)もいるぐらいだった。
 この赤毛の少女のいるあたりはいつも賑やかで、ギルド内にいる連中の視線はいつでもなんとなくそっちへ向いている。
 年若い、男女一組のパーティ。
 どこかぼんやりとした少年と、よく言えば『ハキハキした』、悪く言えば『口うるさい』少女の二人は、周囲から好ましく観察されている期待の新人だった。
 とはいえ能力的に期待されているという意味ではない。
 周囲はこの二人が『恋人一歩手前』の状態にあると思っており、いつくっつくか……
 いつ、この、赤毛のツインテール少女が『素直になるか』を観察し、あるいは賭けているのだった。
 ぼんやりとした少年はひとしきり少女の言いたいように言わせると、「わかったよ」だか「わかるよ」だか聞き取れないぼそぼそした声で返事をする。
 それが少女の逆鱗に触れて、少女はいっそう声のトーンを高くし、怒鳴る。
 そんなことが五回ほど繰り返されて、少年はとぼとぼとギルドから出ていき、あとには深いため息をつきながらテーブルに突っ伏す少女だけが残された。
「はあああ……! ほんっと、もう、あいつは……!」
 嘆く少女の肩を、おせっかいな中年冒険者が叩く。
 顔を上げた少女に対し、中年冒険者はニヤリと笑って、言う。
「お嬢ちゃん、気持ちはわかるけど、ツンデレもほどほどにしなよ」
 おそらくこの中年冒険者の『賭け』の期限が迫っているのだ。
 ツインテ少女と少年がいつ恋人になるか……そういう賭けの、『このぐらいの時期だろう』という予想時期が、過ぎようとしているのだろう。
 少女はさすがに、自分たちの周囲でそういった賭けが行われているのを知っていたし、こんなふうに、『年上からの忠告』みたいな感じで『いい加減にくっつかないと俺の掛け金がパーなんだよ』という意味の急かしが入るのも、一度や二度ではなかった。
 そのたび、思うのだ。
 自分たちは、そういうのじゃない。
 あたしは、あいつのこと、好きでもなんでもない。
 だが、これらの言葉を実際に口にしても、周囲はニヤニヤするばかりで、取り合ってくれない。
 だから、少女はこれだけ叫んだ。
「あたしはツンデレじゃなーい!」
 周囲はやっぱりニヤニヤして、まともに取り合う様子がなかった。
 ここは王都にも大量の魚を卸している港町で、猫とカモメのシンボルマークを見せれば、だいたいの人が『ああ、あの、大陸南東の!』と心当たりを思い出すぐらい、大きな都市だった。
 大きな都市には人口も多く、様々な需要もあり、それに対応するための店もある。
 少女が赤いツインテールを揺らしながらおとずれたのは、界隈において『神殿』と呼ばれている場所だ。
 とはいえそこは神を祀っているわけではない……『神殿』というのはあくまで隠語。正式名称が長く、そして呼ぶのにちょっと恥ずかしいために、利用者からそう呼ばれている、というだけのことだった。
『属性変更相談所』
 都市の影に潜むようなその施設の正式名称がそれで、昼でもなんとなく薄暗い通りを進み、迷いそうな大量に枝分かれした細い路地の向こう側に、ようやくその建物が見える。
 看板はあるのだが、そこには文字がなく、ただ単純に『猫と犬が横に並んで、その二者のあいだに矢印がある』というような、イラストが描かれていた。
 パッと見てなんの店かわからない。
 少女は小柄な体をぎゅっとこわばらせてから、いちおう、腰に差した剣の柄に手を添えながら、木製の扉をそうっと開けた。
 のぞきこんだ内部はテーブルが一脚とそれを挟むように椅子が二脚あるだけの空間だった。
 奥には下り階段が見える。……外観は二階建てだったのだが、上りの階段は見当たらない。隠し部屋だろうか……
 椅子の一つには、どこか狐を思わせる、愛嬌とずる賢さが三対七ぐらいの割合で同居した顔立ちの、青年が座っていた。
 腕を組んでじっとしていたシャツにズボンという商人みたいな服装のそいつは、扉が空いた気配に十秒ぐらいして気付いたようで、顔をそちらに向けた。
「おや、お客さんでしたか。いらっしゃい」
 立ち上がるでもなく、手招きされる。
(絶望的に怪しい)
 赤毛の少女はそう思ったのだが、ここまで来た時点で今更あとに退くのももったいなく思えてしまって、観念して建物内に入ることにした。
 赤毛の少女が腰掛けると、青年はテーブルに身を乗り出して話を始める。
「この店の商品はご存じですか?」
「……商品って言われると……た、ただ、あたしは、この店が『属性』を変えてくれるっていう話を聞いて、それで」
「そう、それが商品です。あなたの属性変更をプランニングするのが、この店。私が販売しているのはあなたの人生を変えるための計画なのですよ」
 人生を変える、とは大きく出たものだった。
 ……けれど、属性によってたしかに人生を狂わせられている少女にとって、たしかにこの店は、人生を変えるようなものを売っている場所、なのだろう。
『属性』。
 それは、風だの、土だの、火だの、水だの、そういうものではなかった。
 ここで変更を請け負う属性とは……
「あなたは『ツンデレ属性』ですね」
「……やっぱり、わかるのね」
 レッテル。偏見。
 他者からどういった個性を押し付けられているか、という意味での属性。
 人は人にレッテルを貼って分類するのが常だ。
 あいつは、ああいう定型。……そう思った方が、人はストレスがかからないらしい。
 だから他者に容赦なく偏見を押し付けて、その偏見の通りの個性を発揮しても、認めなかったり、文句を言ったり、あまつさえ裏切られたかのような反応をしたりする。
 そういった『社会から求められるキャラクター』に嫌気が差した者が、『属性』を変えたいと願って最後にすがるのが、この店……という噂だった。
「……この店を利用した友達がいたのよ」少女はツインテールの右のふさをいじる。それは、彼女が不安や緊張を覚えた時に無意識におこなうクセであった。「その子は周囲からさんざん『ヤンデレっぽい』っていわれないレッテルを貼られてたんだけど、今では『どこでもかまわずダンスしそう』というように変わったわ。そのぐらいの変化を、あたしにも提供できるの?」
「可能です」
「じゃあ、お願い! あたしはもう、本気で怒っても本気に思われなかったり、勝手に相棒のこと好きだっていう扱いをされたり、いつ『あたしが素直になるか』で賭けをやられたりするのが本当にイヤなの!」
「ああ、わかりますよ。私もそういった属性に悩まされてきましたからね。個性と違うキャラクターを強要されるのは、つらいものだ……」
「ちなみに、あなたはどんなキャラクターを強要されてきたの?」
「『黒幕』」
「……ああ、その、うん」
「糸目というだけで悪巧みしてそうなどと言われるのは、なかなかつらいものでした。あとは目を開けてるのに『目を開けろ』と言われるのとかね。私の目、開いているか閉じているか、わかりますか?」
「……いえ、その、ごめんなさい」
「右目を閉じてウィンクしてます」
 選択肢を二つにしたなら、正解を二択のどちらかにしろ。
「……というように、かくも糸目というのは、いらぬ偏見に悩まされるものです」
「でもその、あなたの偏見、解決したの?」
「一時期ね。この商売を始めるにあたって、また戻しました」
「どうやって解決したの?」
「『ぱっちり目メイク』ですね」
「……」
「目が開いてる……世間の基準に照らし合わせて『開いている』ように見えるだけで、かなり、評価が変わるのにおどろきましたよ。そこで私は気づいたのです。『世間からのキャラクター強要は、九割方見た目で行われる』と」
「……そうね」
「なので、ここにいらした方には、まずは見た目の指導と、そして、中身……人格ではなく、言葉遣いだとか、立ち振る舞いだとか、そういうものの指導を、行なっています」
 聞けば聞くほど、現実的でまじめな手段だ。
 地に足がついているというのか、もっとこう、むちゃくちゃなことを強要されるかなと覚悟して来ていたので、安心する。
「あなたはまず、髪型がいけませんね」青年はうなずきながら言う。「ツインテール、小柄、声が甲高い、というのは、ツンデレ要素です。喋り方もいけない。もっと慇懃なぐらい丁寧にしましょう」
「いっぺんに言われても……」
「まあ、プランニングと簡単な指導を行いますよ。今はざっと課題をあげてみただけですね」
「あ、そうだ、あの、無理なら無理でいいんだけど」
「なんでしょう?」
「……髪型は変えたくないの」
「ふむ」
「本当に無理なら無理でいいんだけど……こだわりっていうか……」
「わかりました。私もこの道のプロですからね。お客様のご要望には可能な限り添いましょう。しかし……ツインテールはかなり大きなツンデレ要素です。それを変えたくないとおっしゃるなら、相応の苦労が必要になりますよ」
「かまわないわ」
「そうですか。では、プランをまとめて参りますので、明日のこの時間、またお越し下さい。それからは相談の上、属性変更レッスンをおこなっていきましょう」
 そういうことで、今日は返された。
 翌日よりレッスンが始まった。
 一ヶ月後……
 仕事をしながら空き時間をレッスンにあてたものだから、もっと日程を詰めることができたなら、一週間もかからなかっただろう。
 属性変更店店主のアドバイスにより、この一ヶ月はツンデレっぽい見た目のままで、レッスン終了後一気に見た目から振る舞いから変えたことにより、今日、赤毛の少女のツンデレでない姿は、初めてギルドにお目見えすることになった。
 テーマは『貴族の護衛』だ。
 もともと、少女の怒りっぽさは生真面目さからくるものだということで、同じ生真面目特性をもち、しかしツンデレ視されにくい属性を目指したのである。
 口調は穏やかで、少々固く。
 すぐに声をあららげないのが、もっとも重要だ。
 革鎧から、革に金属プレートを打ち付けたスケイルメイルにして、見た目でも固さを確保した。
 背の低さはどうしようもない。冒険者をやっている都合上、貴族のご令嬢のようなかかとの高い靴を履いては生死にかかわる。
 なので背筋を伸ばして、足をゆったり動かす歩き方を心がけることによって、背が高い雰囲気を演出した。
 そして髪型だが……
 結び目の位置を変えた。
 ツインテールは変えたくないという少女の要望を受けたものの、耳より高い位置で結んだツインテールでは、やはり幼さやツンデレ感が出てしまう。
 そこで、耳より低く、なおかつ頭のやや後ろ側で結ぶことにより、見た目が三歳ほど増加し、本来の年齢相応の印象を獲得したのだ。
 変わった姿で、彼女はいつもパーティを組む相方がいるであろう、『いつもの席』へ行く。
 周囲にいる冒険者たちは、最初、彼女が『いつものツンデレ』だとわからなかったようで、「姉ちゃん、そこの席は先約がいるんだぜ」などと的外れな注意をしてきた。
「その先約は、私だけれど」
 そう答えると、冒険者はしばし不審げな顔でこちらを見て、それから『あのツンデレ』だと理解するといたくおどろいた様子になり、「お、おう、すまねぇな」と引き下がった。
 そうして少女はいつもの席にたどり着き……
 目を、疑った。
 そこにはいつもの相棒がおらず、代わりに、よく知らない男がいたのだ。
 前髪で目を隠した、猫背で、いつもぼそぼそしゃべる男……それが、彼女の相棒だった。
 しかし今、この席にいるのは、髪で目を隠していない、猫背でもない、精悍な容貌の、戦士だったのだ。
 しかし、その真っ黒な目には覚えがある……この人は、いつもパーティを組む相棒に違いがない。
「……まさか」
「君もか」
 互いに、互いの事情を察して、笑った。
 どうやらお互いに、属性変更をしていたらしい。
「……私はツンデレツンデレ言われるのが、どうにも我慢ならなくてね。それで……あなたの方は?」
「俺は『主人公くん』と呼ばれていたんだけれど、それで、君に対するあらぬ誤解を招いてしまっているんじゃないかと、常々気にしていたんだ。それでね」
 どうやら、互いが互いに、『賭けの対象』にされている状況を快く思っていなかったらしい。
 今まで言い出せなかった互いの悩みにようやく気付いて、二人は笑い合った。
「ああ、そうだったのか。……私たちは、不器用だったんだな」
「俺は気弱だったし、周囲の声に強く反発する勇気もなかった。それに……その、悪いと思ってな」
「悪いとは?」
「君が本当に俺のことを好きだったら、どうしようと」
「……ああ、じゃあ、お互いさまか。私も、あなたが私のことを好きだったらどうしようかと、思っていた」
「なんだ。やはり俺たちは気が合うな。でもなきゃ、こんなに長く、友人をやっていられないか」
「そうだな。私たちは友人だ。……まあ、でも、昔、あなたに褒められた髪型を今でも維持しているというのも、ちょっと悪かったとは思うよ。そんなことしていたら、あなたの勘違いを誘うと、わかりそうなものなのに」
「うん。俺もそれはちょっと気になってた」
「私はあなたのことは好きだし、あなたにはちゃんとしてほしいと思っている。あなたの言葉には勇気をもらうし、髪型だって、あなたに言われたから、それを覚えて、こうしてる。……でも、それは、恋愛感情じゃないんだ」
 それは恋愛感情だと、多くの人は言うだろう。
 でも、それは、彼女の中で、恋愛とは違う感情だった。
 これを周囲に理解させるのはあまりにも難しく、周囲から『それは恋愛だ』と言われた時に強く否定するための言葉はないが、『この気持ちは愛や恋ではない』というのは、彼女だけの、彼女にしかわからない、大事な線引きなのだった。
 周囲からの便利なレッテルを貼られたくない、大事な大事な、線引き、なのだった。
「俺も君のことは大事だと思ってるし、君より気の合う友達はいないと思うけど……うん、君と同じ気持ちなのかもしれない。というか」
 そこで男性はいったん言葉を切って、
「好きな人ができたんだ。君に相談に乗ってもらいたい」
「まったくもって奇遇だ。私も、それを切り出したかった」
 でも、あの状態ではな、と二人は笑い合った。
 周囲を置いてけぼりにして、誰よりも仲のいい男女は、彼女らにしか理解できない話を始める。
 一般的ではなくイメージ通りでもない、よくわからない二人の関係は、きっと、いつまでもいつまでも、愛や恋より長く、続いていくことだろう。
思考開示:
終了
投稿はどうしようか迷う
まあいいか
視聴者兄貴姉貴、もしもいらしたらおつかれさまでした
ノシ
オチが頭の中でできたので書くのが面倒になってきたところです
思ったより社会派テーマがブチ上がっておどろいてる
まあいいかアレクさんで
店主の性別ダイスロール
奇数なので男
アレクさんになってしまう……
思ったより長編みたいなディティールになってきた
マスコット:
🐴🐴🐴🐴
👈👙👉
 🦵🦵
カット
Latest / 73:17
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向き
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ネタが思いついたので短編を書き上げる一時間(終わるか不明)
初公開日: 2020年04月26日
最終更新日: 2020年04月26日
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コメント
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