至さんに誘われるがまま、いつも通りゲーム三昧に興じたのが金曜日の晩。
翌日にはお互い仕事も講義も稽古もなかった。ついでに同室の千景さんが出張でいないからと、嬉々として彼は寝ずの共闘に俺を付き合わせる。それは俺がこのカンパニーの秋組に入ってすぐ、彼がひとり部屋で、至さんがあの「たるち」だと知った頃から何ら変わらないことだ。
季節が一巡し、俺と至さんの間にあった〈ただの劇団仲間でゲーム仲間〉に〈恋人〉という肩書が一つ増えても日常は今までと変わりなかった。お互いに会社と学校に行って、その合間に劇団の稽古をして、残った時間をゲームや他のことに費やす……たまに思い出したかのように身体を繋げる、それくらい。世間一般が想像するような恋人同士とはかけ離れているだろうが、別にそれを不満に思ったことはなかった――この距離感が一番心地いいと思っている。
途中、寝落ちという名の仮眠を至さんの蹴りと罵声に邪魔されつつも徹夜でゲームをして迎えた土曜日も相変わらず103号室に篭ってゲームをしていた。色気もへったくれもないし、二人分の飯を持ってきてくれた臣や綴には「ほどほどにしとけよ」と呆れ混じりの声をかけられた。
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万至万チャレンジ

「付き合ってるけど、それ以前と変わりのない日常の延長線上に体の関係があって、でも一緒に寝た翌朝だけスチル発生(いちゃらぶ)イベが起きる万至万」をゆるりと書く。茶々入れ歓迎。
執筆開始 : 2020年02月09日 19:41
最終更新 : 2020年02月09日 20:53

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