観測者の諸君ごきげんよう。はじめまして鰻と申します。普段ジャンケットバンクという漫画の二次創作小説をしたためています。
今回初めてテキストライブにて二次創作小説をしたためる事にしました。もしよろしければお付き合いくださいませ。スマホ執筆故に何かと遅いかもしれませんが大目にみてくださると助かります。
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 それは村雨礼二が仕事でとある病院に他の職員十数名と共に研修に行った帰り道のことであった。
「この後、独身の皆で◯◯神社へお詣りに行きましょう。既婚者の皆さんは帰って大丈夫です。」
 同行した一人の女性独身看護師の宣言により、直帰の予定だった村雨の予定が崩れた。
 なんでも今回研修に出向いた病院の最寄駅から歩いてすぐのところにある縁結びで有名な神社らしい。村雨は心底どうでもいいから早く帰りたかったが、
「村雨先生も独身ですもんね? 良縁掴みに行きましょう」
 と、勝手に強制参加となってしまった。
 おそらくこれが男女逆であればセクハラとして問題になるだろうに村雨が男性であった故にそんな事は無くなってしまうのであった。そもそも若い医者というものは基本的に立場は弱い。世の中にはどうしようもない理不尽というものがある。
 到着した神社の規模はそれなりに大きく、赤い大鳥居からまっすぐ続く境内まで縁結び目当てと思われる妙齢の女性達が長蛇の列を成していた。それは村雨に予定より大幅に帰りが遅くなる事を知らせてげんなりした。
 仕方がないので他の看護師と共に長蛇の列に並びつつ待つ。
「今度合コンあるからさー」
「結婚相談所ってどうなの?」
「マチアプってヤリモクばっか」
 列にいると聞こえてくる姦しい声に村雨は辟易した。仕方がないので明後日に届く予定の「患者」の手術進行について考える。オークションでの様子を見るに何らかの薬物依存がある可能性がある。一度頭の中もみておいてもいいかもしれない。村雨の専門は消化器外科だが開頭手術も難なく行える。
 楽しい手術の予定について考えているとそうこうしているうちに参拝の順番が来たので賽銭箱に小銭を投げる。
 二礼二拍手一礼して特に願う事も無かったのでいち早く帰れる事を祈っておいた。
 参拝を終えが解散ではなく「おみくじを引きましょう」との看護師の鶴の一声でまだやる事が出来てしまった。祈った意味はなかった。
 社務所に着くと恋愛や良縁のお守りやおみくじが数種類あった。村雨はとりあえず通常のおみくじを引いた。
(……小吉)
 村雨はとりあえず結果を見る。当たり障りのない内容の中に、「賭事 驕りにより負ける」「健康 耳鼻科に注意」と書かれていた。
 村雨は鼻で嗤う。医者である村雨が賭場で負ける事も怪我をする事もないだろう。
 更に「恋愛 友人の紹介で良縁あり。年下が良し」の一文は嘲笑を通り越して虚無だった。村雨には友人はいない。
(無駄な時間だった)
 村雨はおみくじをみくじ掛けに掛ける時間も惜しいとスラックスのポケットに雑に入れて帰った。
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「あ、皆見て見て、なんかこの神社すごいね〜!長っがい行列!」
 数ヶ月後、村雨は賭場で知り合った友人達と共にまた同じ神社の前を通りかかった。
 真経津が指差した先には以前並んだ境内までの行列があった。良縁とやらを求める女性が相変わらず大勢いる。
「縁結びの神社らしいぞ晨君」と叶が答える。
「ほう。だから至る所に結婚相談所があるのか」と天堂。
「へー、じゃあ並ぼうよ!」と真経津が行列に向かって歩き出した。
「試合【ゲーム】ですっごい強い相手に会えます様に、ってお願いしなきゃ」
「おっ、それいいじゃん」
 他の面々も真経津に着いていく。
「おい、村雨も行こうぜ。あいつら見失うぞ」
 村雨は自分の名前を呼んだ獅子神を見る。
 真経津【ゆうじん】を介して出会った年下の男。
「……今行く」
 村雨はそっと他の友人達に見つからない様に獅子神の手を握って後をついて行った。
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今回はひとまずここで完了です。お付き合いありがとうございました。
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ししさめ ☔️がおみくじを引く話
初公開日: 2026年09月17日
最終更新日: 2026年09月17日
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コメント
ししさめの☔️がおみくじを引く話
初めて執筆配信するので大目に見てください
202607312107
ショートショートor短編考える部多分進まん
箱感望歩