気がつけば9月。今月はいよいよ「バックルームス」が公開されるので見たい映画をどんどん見ていくのだ。というわけで今日は久々になんばパークスにて豪華2本立て!
 まず1本目はこちら!
 実はまだ見てなかったので、上映してる間にさっさと見に行こうということで見に行きましたパトレイバー新作第2弾。
 今回も前回と同じく3本構成で、さまざまな角度から人型作業機械レイバーが普及した世界を描きます。
 「ワインと銃弾」、いかにもOVAでやってそうな備品紛失からの大騒ぎの巻。ファンサービスとしていよいよシバシゲオ元整備班長が登場に加え、写真だけですがえらくおっさんになった遊馬も出ます。
 例によって例のごとくイングラムが出動しないお話で、改めて本作が「ロボットアニメ」ではなく「お仕事アニメ」であることを感じさせてくれるエピソード。そして社会人ってつれーな……と思わせてくれるエピソードでもありました。
 しかしこの話、なんかドタバタを成立させるためにキャラが必要以上に頭が悪くなってる気がするんだよな……。
 あとこの「銃弾1発で大騒ぎ」って構図、やっぱり「ミサイル1発で架空の戦争をでっち上げた」劇パト2を意識してるんだろうか。
 「あさき夢みし」、こちらもまたOVAの方でありそうな、死んだはずの女子中学生を巡るオカルト話。これまた「死んでいるのか生きているのかわからない」「嵐の夜」「古びた住宅街」といった劇パト1の要素を組み込んだお話でした。
 全体的にオカルト描写やヒロイン・真名の制服、そして夏という季節の描写が00年代のアニメっぽくてノスタルジー。しかし本作はストーリーよりもクラブマンハイレッグはカッコいいなあという感想が先行します。やはり男の子はいくつになって多脚メカが好きなんですよ。
 そこから続く「恋のサバイバル」、本作のお仕事アニメとしての側面が色濃く出た「災害救助」のお話。まあ結局要救助者は自力で脱出してるので、十和と桔平が二次遭難してひたすら空回るお話といえます。
 あと本作、さりげなーく作中世界のリアリティラインを強調した話になってる気がしましたね。いかにレイバーといえども泥にハマったら自力脱出できない、バッテリー切れたら動けないという「あくまでレイバーは自動車なんかと同じ産業機械であって万能メカではない」というところ。さらに言うなら「十和たちはあくまで警察官であって万能のヒーローでも救済者でもない」というところを見せてる気がします。
 Cパートの毎度おなじみ意味深通信での東京がやばいことになるであろうFile3ではそのへんが大切な要素になりますよ、という伏線なのかも。直接出るのかなあ後藤隊長。
 今回は前回に比べるとややインパクトに欠ける感じでしたが、この感じもまたパトレイバー。特にEZYはあくまで「人型作業機械が普及している」という部分が特殊なだけで、ある意味やってることは「日常アニメ」なのかも。
 2本目はパトレイバーの上映終了からわずか5分後に上映開始だったので無理やり連続で見ることにした「ムカデ人間4K」!
 「人と人とのつながり(物理)を描いた名作映画」として名高い本作ですが、わたくし人形使いは実はまだ本作を見ていなかったので、公開15年を記念する今回の4Kリマスター上映で見てみることにしました。
 シャム双生児の分離手術の名医として知られるヨーゼフ・ハイター博士は、愛犬3匹を逆にそれぞれの口と肛門で連結させるという狂気的な手術を行っていました。博士のオペはエスカレートしていき、ついには人間で連結手術を行うべく適合者を探していたのです。
 そんな狂人が住んでいるとも知らず、車のパンクで立ち往生してしまった旅行者のリンジーとジェニーは博士の家に助けを求めて足を踏み入れてしまいます。
 睡眠薬を盛られて眠ってしまった二人。目を覚ましたときには、ふたりは日本人ヤクザのカツローとともにベッドに縛り付けられていました。そして三人はおぞましい手術を経て、肛門と口で連結された「ムカデ人間」となってしまうのです……。
 こういう悪趣味な映画を4K解像度にするとより悪趣味レベルが向上するという知見を得ることができました。オゲェェといった感じですね。
 そして前述の通り本作は今回が初見だったんですが、当初はもっとB級ホラー寄りというか、チープな作品だと思ってたんですよね。しかし実際見てみると、本作はかの名作「悪魔のいけにえ」にも通じるような割と正統派の「殺人鬼が住む家」系ホラーだと感じました。
 4K解像度で見る本作の主人公であり元凶でもあるハイター博士の狂気たるや! なんかもう顔立ちというか顔の形がやけに四角くて造形的に人間味を感じません。しかし一方で手術の結果生まれた「完成品」に鏡を見せながら狂喜する様やしつけを行う様子などはまさに人間しか持たない狂気を感じさせてくれます。しかも今wikiで見てみたら日本語吹き替え版はかの若本規夫御大! み、見たすぎる……!
 また本作、流血描写というか「血の見せ方」に力が入ってるなあと感じました。改めて思い出してみると、本作は実はそこまで直接的な流血描写はなく、そこら中に血がぴゅーぴゅー吹き出るスプラッター系の作品ではありません。だからこそ、接合部から滲む血の染みや床に残された血痕が映えるんですよね。本作は屋内がメインの作品なんですが、全体的に壁や床が白く、画面も要所要所で青白く写してて、これがまた血が映える。
 特にラストのプールのシーン、壮絶な最期を遂げたハイター博士の頭の後ろに咲いた血痕は、そのモデルとなったという悪名高きヨーゼフ・メンゲレの異名たる「死の天使」を思わせる光輪に見えた……というのは言いすぎでしょうかね。
 本作は悪趣味は悪趣味なんですが、要所要所の見せ方にある種の品格というか芸術性を感じさせる作品でした。続編はなんか悪趣味前回という感じのようなのでそれはそれで見てみたい。
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なんばパークスシネマ「機動警察パトレイバーEZY File.2」「ムカデ人間4K」見てきました!
初公開日: 2026年09月02日
最終更新日: 2026年09月02日
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