毎日毎日ファッキンホットな毎日ですが、だからこそ外に出ていかなくては。
 ということで、こないだ「オープンゲームフェス」に行ったばっかりですが、今回は「ゲームパビリオン.JP2026」行ってきました!
 会場はちょっと前に同じくゲームパビリオンが開催された京セラドーム大阪。前回は会場へのルートが見つからずに迷える子羊と化していましたが、今回はスムーズに会場in。そういや前回は会場についてから申し込みをしてないことに気づくなどの間抜けムーブもありましたが、今回は事前申込もしっかり済ませておいたので安心です。
 というわけで、今回もさまざまなゲームを試遊させて頂きましたのでさっそく感想を書いていきます。
・Black■□White(京都コンピュータ学院)
 上下に黒と白に分かれたフィールドで、黒と白のブロックを同時に動かしてゴールを目指す横スクロールアクションゲーム。
 プレイヤーが動かすのは黒のブロックですが、黒を動かせば白も動くという仕組み。そして上下のフィールドでギミックが違うので、ふたつのギミックを同時に攻略しなくてはいけないのが面白いところ。最初はジャンプで障害物を飛び越える程度ですが、だんだんと上下のギミックの違いが大きくなっていくので、瞬間の判断と一手先を読む予想力を試される作品。
 ゲームの構造は「白と黒」というごくシンプルなものですが、こういう作品はギミックが増えていくに従って奥が深くなっていくのがお約束。実際、プレイしているとだんだん双方のブロックの位置がズレていき、思ったところにブロックを移動できなくなるのがいいアクセントになっていたと感じました。「一方のキャラの動きが同時に他方のキャラの動きになる」というギミックを用いたゲームはいくつかありますが、「通路の凸部分をうまく使って随時双方のブロックの位置のズレを直していく」というギミックはうまい具合に先行作品との差別化になっていると思いました。
 体験版の範囲はなんとかクリアできたので、製品版もプレイしてみたいですね。
・ワイヤーワイパー(大阪電気通信大学)
 個人的にはあんまり触った経験のない操縦桿タイプのコントローラーを用いたユニークな作品。
 2P専用のゲームで、操縦桿でキャラを操作してフィールドのオブジェクトを破壊して素材を集め、集めた素材を1Pと2Pのあいだに張ったワイヤーを使って指定のフィールドまで運ぶのが目的です。
 ワイヤーは離れすぎると切れてしまうので、適度な距離を保ちつつ素材を運ぶのがポイント。しかしワイヤーは地形や他のオブジェクトにも引っかかってしまうので、どこでどのくらいの長さのワイヤーを張るかというのが難しいところです。
 また、こういう系統のゲームのキモは「適度なもどかしさ」だと思うんですが、そのへんもちゃんと過度なストレスにならず簡単すぎずというちょうどいいもどかしさだったと感じました。
 わたくし人形使いは孤独なおっさんゲーマーなので「2P専用」という時点でかなりハードルが高いんですが、配信映えするタイプのゲームだと思います。
**・もみほぐし鍼灸整体 ヲタ建Lab.8
 名前の通りここはゲーム開発者ではなく出張整体。
 実は前回のゲームパビリオンのときも見かけたんですが結局行きそびれてしまったのと、最近の肩こりがもうチェーンソーでぶった切られても跳ね返せそうなレベルになってきたのでうどんのごとくこねられてきました。
 マッサージは上記の写真の通り上半身or下半身とスペシャルコースがありましたが、特に上半身……というか肩こりがあまりにもひどいので上半身コースをお願いしました。
 わたくし人形使いは四六時中机の前でキーボードを打っているので肩こりやら腰痛やらでもはや肉体を捨ててスターチャイルドにアセンションするしかないと日々思ってる割には整体やマッサージをほとんど受けたことがありません。
 なので今回はずいぶん久しぶりに本格的なマッサージを受けたんですが、施術を受ける側になって初めて分かる自分の肩の凝り方。施術してくださってる方の指がぜんぜん入って行かないのがはっきりわかりました……。うう……20代の肉体が欲しい……。
 ですが、やはりマッサージを受けたあとは明らかに肩が軽くなった感じでした。肩と腰は大事にしないといけないのでこういうマッサージや整体は定期的に受けるか他人の肉体を乗っ取るかしたいと思います。
・オピポピ(ぐらたんP)
 特徴的な色使いと静謐な雰囲気が特徴的な短編ノベルゲーム。
 ゲームの舞台となるのは一人暮らしの主人公・ケレスの部屋。プレイヤーには特に明確な目的は与えられず、ケレスの一人語りに合わせて部屋の中にあるさまざまな物品をクリックしていきます。
 これはプレイ後に制作者であるぐらたんP氏から聞いたんですが、アロマやカーテン、ぬいぐるみや難しい本などといった配置されたアイテムはどれも一貫して「眠りを誘うアイテム」だそうです。
 なるほどプレイしていると、明確な目的もなくいろんなものをクリックしていると、まるで夢の中をたゆたっているような、あるいは「自分の部屋」というごく狭い空間内で散歩をしているような不思議にリラックスした気分になってきます。
 また本作はボイス付きで、選択肢を選ぶとボイスが再生されます。このボイスも落ち着いた……というよりも、半分眠っているような、ちょうど睡眠と覚醒の狭間にあるような不思議な声音で印象的でした。
 また、本作には「認知シャッフル」という項目があります。これは、特に文脈やつながりのない単語を想起することで論理的な思考を緩和するという睡眠導入法だそう。本作に収録の認知シャッフル機能は、ボイス音量や単語の再生感覚などを設定することで、規定時間さまざまな単語をランダムで再生し続けてくれるというもの。
 認知シャッフルに関しては多少聞きかじったことがある程度で試したことはありませんでしたが、本作のこの雰囲気とボイスならたしかにいつの間にか心地よく眠れそうです。
・マインスイーパー小説【生活委員会】(貴族ゲームス)
 「マインスイーパー小説」ってなんだ?と興味を惹かれて試遊させて頂いた、小説家でもある制作者さんによる一作。
 画面にあるのは原稿用紙状のマス目。そしてプレイヤーはマインスイーパーの要領で爆弾の位置を特定していくんですが、面白いのはそのゲームフィールドが小説という点。
 わたくし人形使いはこれまでさまざまなふたつのジャンルを組み合わせたゲームはたくさんプレイしてきましたが、マインスイーパーと小説という組み合わせは生まれてはじめてプレイしました。
 ベースが小説なので、マインスイーパーの方法論だけでなく小説の方法論である「文脈を読む」もが攻略法になっているのが面白い点。奇抜な組み合わせというだけで終わらず、ちゃんとマインスイーパーとしても小説としても攻略できるようになっている点が完成度が高いです。
 なおわたくしマインスイーパーのやり方を完全に忘れていたのであえなく爆死したもよう。
 インディーズゲームの楽しみはたくさんありますが、そのひとつに「今まで見たことがないシステムやアイデアのゲームがプレイしたい!」というのがあります。本作はその点で、インディーゲームの魅力がめいっぱい楽しめた作品と言えるでしょう。
・ギャクテンセブンVR(株式会社ギャクテンゲームズ)
 いやしくも男に生まれたならば、誰もがヒーローになりたいもの。本作はそんな願望を叶えてくれるゲームです。
 VRの魅力を最大限に活かした本作は、プレイヤー自身が巨大ヒーローとなって立ち並ぶビル街を舞台に地球の平和を脅かす巨大怪獣と死闘を繰り広げるゲームです。
 本作のジャンルはぜひとも「なりきりゲーム」と定義したい!なにが素晴らしいって変身するところからスタートするんですよ。ここだけで100点満点中5000兆点です。
 そしてVRなので、この変身シークエンスを挟むことで逃げ惑う人々と同じ視点から、ビルよりも高い巨大ヒーローの視点に移行するプロセスを味わえるわけです。5000兆点です。
 そしてヒーローなので、コントローラーを握ってさまざまなポーズを取ることでバリアや光線技などを繰り出すことができるわけです。5000兆点です。
 しかし狙いを外すと周辺にも被害が及んでしまうしそもそも足元には逃げ惑う無辜の民がいるしでけっこう気を遣います。ちなみにわたくし人形使いはプレイ中ビルを2棟ほどふっとばしてしまいましたが地球の平和は守られたのでよしとします。
・たいせん、三文字クロスワード(仮)(Motto)
 こないだのオープンゲームフェスでも試遊させて頂いた作品。
 今回は前回プレイさせて頂いたヒントありのノーマルモードのほか、さまざまなスペシャルモードをプレイさせていただきました。
 なかでも、限られたフィールドの中で規定のワードを入力する3文字クロスワードは最高に知的興奮を味わえました。俺の語彙力よ炎となれ!
 これがなかなか難しい。読む方向が限定されていると使えるワードが限られますし、指定されたワードの頭かお尻をうまい具合に重ねないとフィールドに収まらないというので、もう脳みそを雑巾みたいにギリギリ振り絞って、見事ステージ7まで攻略成功!
 いやー面白かった。これは難易度とゲームモードで差別化することで、小さなお子さんから大人まで幅広く楽しめるゲームになるんじゃないですかね。
 あと個人的に面白かったのが収録ワードの話。人名や固有名詞などは入れるとなると使用可能なワードが増えすぎてしまうし、ワードによっては商標の問題も出てくるということでした。地名はけっこうな数通る感じだったので、語彙を増やして製品版に挑もうと思います。脳のグリコーゲンの貯蔵がスッカスカになりました。
・Ninja or Die 2 Die(Nao Games)
 一見普通の2Dアクションに見えますが、本作はほとんどのアクションをジャンプのみで行うという独特なシステムを持つ作品。
 スティックで移動方向を指定してボタンでジャンプという非常にシンプルな操作系から繰り出されるのは、タイトル通り忍者を主人公としたゲームにふさわしいハイスピードアクション。
 歩いて移動できないのは不自由に思えるかもしれませんが、実際にプレイしてみるとまさに「縦横無尽」という言葉がふさわしいアクションが可能です。床だけでなく壁も蹴ってジャンプできるので、フィールドをビュンビュン飛び回るのがとても楽しい。
 個人的良ゲー判定基準に「キャラを動かしているだけで楽しい」があるんですが、本作はまさにそれに当てはまります。さらに攻撃も体当たりの要領でできるのでこのスピード感が減速することなくゲームプレイを楽しめるがいいところ。土台がしっかりしてるゲームは遊びやすいものですが、本作はこの「攻撃や移動などのほとんどのアクションをジャンプのみで行う」という部分をきちんと土台としてゲームシステムが構築されているのがわかりました。
 あとおっさんゲーマーとしてはドット絵という時点でありがたい。キャラはもとより背景もしっかり書き込まれており、ススキが風になびいてるのとか細かい描写も抜かりなく和風の雰囲気を醸し出してくれています。
・セラフィーヌは空を行く(水鏡スタジオ)
 ゲームパビリオン公式サイトで出展ゲームをチェックしていたときにひときわ目を引いた一作。
 プレイヤーは飛空艇「セラフィーヌ号」の船長となって、物資の輸送や空賊との戦闘をこなしていくというファンタジックな一作です。
 その特徴はなんといっても、そのグラフィックがすべて手描きであるということ。キャラクターはもちろんのこと、各種計器類や背景などもすべて手描き。これによって本作は、独特の淡い空気感をまとった作品となっています。
 この「空気感」というのは非常に抽象的な要素なので狙って出すのはなかなか難しいと思いますが、本作ではすべてのグラフィックを手描きにするというとんでもない手間を掛けて実現しています。仮に本作のグラフィックが3DCGとかだったら、この空気感はでなかったでしょう。一時期は「手描きそのままの絵がゲームで動く」というのはなかなかハードルが高く、また背景などからキャラが浮いてしまうようなケースもあったと思いますが、本作はすべてが手描きで統一されているので見た目も雰囲気も一貫していて違和感がないというのが非常にポイントが高いと思います。
 そして飛空艇の操縦もまた面白い。そもそもゲームの操作というのは極論「面白い手間」だと思ってるんですが、本作の飛空艇の操縦に「炉の熱量を上げるために石炭を入れる」があるのが最高。これ、切ろうと思えば切れる、ゲームが成立するのに絶対に必要な要素ではないと思うんですよね。でもこの手間があるからこそこの作品の「らしさ」「飛空艇を操縦してる感」が強調されるという。この作品もまた「キャラを動かしているだけで楽しい」に該当する作品だと言えるでしょう。
・イナバインパクト(HesoGames)
 悪に染まった因幡の白兎の魔の手からトットリ県を救うべく、県知事が立ち上がる!……というなかなかゆかいなストーリーで始まる画面固定型STG。
 本作は実は以前開催されたゲームパビリオンでもプレイさせて頂き、unityroomでもプレイしましたがやっぱりこのストーリーがあまりにもゆかいで好き。やっぱり社会的地位がある人物が自ら出撃する展開はアツいですね。
 本作はコントローラーではなくマウスで操作するんですが、小さく動いて弾を避ける場面と、マウスならではの大振りな動きで弾の塊をかわす場面とがあってプレイが単調にならないのがいい。また、パワーアップアイテムであるカニと回復アイテムである梨、どちらもけっこう早々と消えてしまうのでどっちを取るかという選択もなかなか重要。
 あとこれは前回も書いた気がしますが、ボスである因幡の白兎の当たり判定が頭部にしかなく自機のショットも横には広がらないのがこのゲームのキモなので、早々にカニ取ってパワーアップして速攻撃破を狙うのが良さそうでしょうかね。
 残念ながら今回のプレイではトットリ県はあわれ爆散してしまいましたが、いつかはトットリ県に平和をもたらしたいと思います。
 ……といった感じで、今回もいろんなゲームを楽しめました。また今回はゲーム紹介サイトHARF-WAY様の名刺をばらまいてきたんですが、いくつかのサークルさんはHARF-WAY様を知ってるところもあって縁を感じるなどしました。
 わたくし人形使いは社会性動物の風上にも置けないほどに社会性を欠いた存在であるコミュニケーション能力においてはアコヤ貝のほうがなんぼかマシといった有り様ですが、こうしていろんなところと関わることになってくるのでせめてありんこくらいの社会性は身につけたいですね。
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「ゲームパビリオンjp2026夏」行ってきました!
初公開日: 2026年07月25日
最終更新日: 2026年07月25日
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