今月はPS5とプラグマタを買ってさらに夏コミの夜行バスの予約もしたので6月末のクレカの支払いがなかなかすごいことになってしまってますが、映画は心の栄養なので見なくてはならない。
というわけで今日見てきたのはこの作品!
メディアミックス展開によって時系列や世界線が異なるパトレイバーですが、本作は1989年のTVシリーズ→1990年のOVAから続く世界線の、2030年代を舞台にした劇パト最新作。
キャラクターは世代を一新され、新たな特車二課第二小隊のレイバードライバー・久我十和を主人公として、かつては最先端技術であった人型作業機械レイバーが定着した世界を描きます。
SNS上から漏れ聞こえる本作の感想が、軒並み「劇場内がおっさんとじいさんばっかだった」なのに笑ってましたが、今日行ってみたところ見事におっさんとじいさんばっかでわろた。(※自分を棚上げした発言)
それで感想なんですが、なんというかそのバカじゃないの?(褒め言葉)
本作を一言で言うなら「パトレイバーを使った悪ふざけ」でしょうか。本作は3話構成なんですが、1話と2話は完全に劇パト1&2をセリフを覚えるほど見てきたダメなオタク向けの話になってました。1話で暴走レイバー!システム異常!の劇パト2まんまの展開をやらかして「ああこういうノリか」で2話を待ち構えてたら案の定零式vbsイングラムで劇パト1のセルフパロディをやらかしててわろた。っていうか2話の新規作画の超カッコイイ零式との戦闘シーン全部妄想じゃねーか!! 零式の貫手とか完全再現でマスクの下で吹いてしまいました。なんだかんだ言っても零式が出てきただけで7割は満足してしまう。
続く3話ではまさかの太田さんと進士さんが登場! ふたりとも老けてますが完全に相変わらずで安心しました。でも太田さんが液体窒素で凍るのまで再現するとかやりすぎだろ!
実写版でもたいがいおふざけやってましたが、今回はそれに輪をかけての全力悪ふざけといった感じ。しかも明らかに「令和の世に好き好んでパトレイバーの劇場版新作を見に来るのなんて重度の押井オタしかいるわけねーだろ」と確信したうえでの観客まで共犯にするタイプの悪ふざけだったので非常に悪質だと言えます。まさに劇場型犯罪。(言いたいだけ)
でも本作、「人型ロボットがインフラとして社会に定着した世界」を描いたSF作品としては実はかなりの新機軸というか、新しい視点を持ったロボットアニメだったと思います。
そもそも劇場版パトレイバーはおしなべて主役メカであるはずのイングラムの戦闘シーンの尺が少ないことからしばしば「ロボットアニメ」の枠外として扱われることがあります。特にWXⅢは第二小隊自体の出番が後半の一部しかないことから実質パトレイバーではないとも評されることもあるようですが俺はWXⅢがいちばん好きなんじゃい文句あっか!!(全ギレ)
かようにパトレイバーという作品は、いわゆる「ロボットアニメ」というジャンルから想像されるようなロボットバトルメインの作品ではありません。
パトレイバーにおける主役は「人型作業機械レイバーが普及した社会そのもの」なんですよね。今回の「EZY」はそれを顕著に表していると感じました。
特に1話はまさに「機動警察パトレイバー」という作品内における社会がどのようなものかを端的に表した内容でした。
「ロボットアニメの主役メカ」は、各々の方向性や属性の違いはあれど何らかの特殊性を持っているもの。しかし本作における主役メカであるパトレイバーは、零式やグリフォンのような高スペック機はあるにせよ、基本的にはそこらへんの一般的な作業レイバーと同じ立場なんですよね。それこそパトカーが警察車両ではあるけれど、別に超絶スペックやメタテクノロジーの産物ではないように。
劇中でも、素人が操縦する作業レイバー1体を取り押さえるのにひと苦労しているし、周囲への被害を顧みずにド派手な戦闘を繰り広げるわけにも行かない。
しかしそうした制限がちゃんと「レイバーという人型作業機械が定着した社会」を描く面白さにつながっている。3話なんかは「映画撮影にもレイバーが当たり前に使われている」という社会設定だからこそのトラブルに特車二課が対応するという話になってるわけですし。ここらへんの特車二課の面々の「またこういうトラブルかよ……」的な対応も、レイバーが自動車やパソコンと同じくらい日常の存在になっていることを示していると思います。……まあ、作中の撮影シーンに明らかに過剰な情熱が注がれているのを感じたというか、出渕監督ここで明らかにタガが外れてるなこれ、などと思うのでした。これがやりたかっただけだろ。
しかし、出渕監督がほんとうにやりたかったのはスタッフロール後のCパートでした。バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカ!!!!!!!
重度の押井オタしかわからんわこんなネタ! しかもご丁寧にフォントのにじみまでそれっぽくしやがって!! バカじゃないのバカじゃないのもう大好き。ヘルダイバーもまさか23年ぶりの新作でこんな役やらされるなんて思わなかっただろうな……あまりにも適任過ぎる……。
といった感じで、なんかもう「あーあ……」って感じでした。次も見ます。