ゾンビィ世界線だと切ないことになってしまうので今回はゾンビもアイドルもなんも関係ないフツーーーの人間として出会って前世の分までイチャイチャするだけのAU世界を創設するよ
メロンの甘いとこだけ食べようね、たまには
ゆうぎり(22)
前世の記憶あり、OLをしている
入社以来、総務の天女様と崇められているが誰一人お近づきにはなれていない
女子短大で家政科とか出ている
令和の料理も作法もバッチリやで!
茶道も華道もおよそ道のつくものはどれも正式な段位はないが師範級!
という相変わらずの無双っぷり
武道も記憶通りに身体へと叩き込んでるので片手で日本刀を震わせずもてる程度には腕力がある(喜一を抱えられるレベル)
口調は普通に「お電話ありがとうございます。○○商事です」「弊社の製品につきまして……」とか現代語で話している
なぜか砕けた口調で喋ろうとしても上手くいかず、級友にも丁寧語だった
喜一に出会って以来、花魁のありんす調が復活(人前では普段通りですます丁寧語)
喜一(20)
前世の記憶あり
地元は佐賀、上京?(京都あたり)してきた限界理系大学生(院までいく予定)
医学部か薬学部あたり
実験で研究室に寝泊まりしている住人タイプ
家は裕福ではない、奨学生
佐賀訛りを隠そうとしないが関西方面は関西方面で方言オラオラ文化なので本人としてはあまり問題ないと思っている
(なにいってるかわからんとはよく言われる)
ボランティアサークルかけもち所属
地元の青年なんたらとかにも所属していて度々帰省している
人生二回目のアドバンテージで、理系だが文系(歴史や古典)にも強く、総合したらなんかいい大学目指せてしまったが地元愛は強いので絶対九州に帰るつもりでいる
出会い
ベタだけど駅の人混みではた、と目が合う的な?
いや、やっぱり風が出会いを運ぶべきか
駅のホームの向かい側から、強風であおられてきた黄色いハンカチを拾う学生喜一
なんかどこかで見たことある、と思ったそれは、かつて自分がゆうぎりに贈った櫛を包んでいたものと色味がよく似ていて、ふっと凄惨な死を迎えたあの人の美しい顏(かんばせ)を思い浮かべ目線をあげると……という導入
プァン、高く鳴る警笛
喜一は、乗るはずだった電車が通過してもその場から動けないでいた。
階段をヒールなのも構わずかけのぼってくる女性。あり得ない、と思いながらも、その美貌に目が釘付けになる。
かつてのように。
「……あ、えっと、その、これ」
手にした黄色いハンカチの落とし主、と見当をつけるよりも先に、呼びそうになった名前。それを飲み込んで布を差し出した時、紅も艶やかな唇が動いた。
「きい……ち、はん?」
上がった息を整え整え、喜一の耳をくすぐったのは、聞きたかった、本当にもう一度聞きたかったあの声と、寸分たがわぬとしか思えぬほど、優しく美しく甘い声。
それが自分の前世の、魂の名を呼んでいる。
「ゆう……」
それ以上は音にならなかった。代わりにこぼれたのは嗚咽。慟哭といってもいい。
もう一度会えたら、もう一度だけ、と願って願って、それがとっくに叶わぬことだと知ったときのあの絶望がよみがえる。枯れ果てたはずの涙は新しい身体には満ち満ちていたらしく、止まらない。
「喜一はん、しっかりしなんし」
膝をついてボロボロと、大の男が膝をついて泣いている。それも休日昼間の駅のホームのど真ん中で。
「そうお泣きなすんな、ね?」
自分が握りしめてシワクチャにしてしまったハンカチで、優しく濡れた頬を拭ってくれる。
何もかもがあの時の、あの人の仕草そのもので、涙が止まる気配は微塵もなかった。
……という出会い、落ち着いた所でお話ししましょう、現状確認、俺の人生を全て捧げます宣言、からの特大アンジャッシュ交際が開始する
喜一の認識
もし生きていれば歴史を揺るがす存在になっていた(鹿鳴館とか)かもしれない姐さんの人生を途中で終わらせてしまったのだから、今世ではそれを返しきる!誰もが羨む人生をお返しするんだ!と意気込んでおり、姐さんは石油王とかどっかの王族とかに見初められるべき天女、と思っている
自分が姐さんとどうこうなる、ましてや人生を共に歩むという発想は1ミリもない
ゆうぎりの認識
こんな運命的な再会をしておいて、今さら喜一以外と結ばれるとか冗談でしょう、と思っている
「前世の分まで、今度は俺がこの命をかけて、この人生全てをかけて、幸せにしてみせます!!」と熱く手を握りしめて宣言されたときにリンゴーンという祝福の鐘と共にコ○クロの「永遠に」が流れた
S○perflyでもいいよ 愛を込めて花束ろう
姐さん的には、月9なら最終回のエピローグで式場の様子が流れる前くらいの段階にある
喜一はまだ学生だから結婚は早い、と思っているが、向こうが今すぐにでもしてくれといったら応じる気満々
寿退社とはいかないので自分が稼いで支えてあげないと、と通帳の残高を確認してライフプランと保険の見直しをしている
当の喜一は、一線越えるどころか手も繋いでこないが、元々があの純朴さだし、明治の世を生きた男なので婚姻前の娘に手を出すなんて!!!という貞操観念で生きてるのだろう、解釈一致、と思っている(むしろこれ幸いとゆうぎりに手を出してくるようなのは解釈違いである)
夕方になると名残惜しそうな顔をしつつ(本人無意識)で必ず家まで送ってくれる忠犬のような姿に、「初で誠実で可愛い、わっちの未来の旦那様♡早く同じ家に帰って朝まで一緒にいたいでありんすね♡」と言葉にしないながらもものすごく前向きというか前のめりに思っている
たまに喜一がいう「石油王ってどこで会えるんやろ……中東?さすがに連れていくとは危なかよな……」という妙な言動も「旅行のお誘い?」的に貫通してしまい、アンジャッシュになってしまっている
ただ、自分は姐さんが石油王その他に見初められ迎えの馬車が来るまでの泥除けマットくらいに思ってる喜一と、変な男を寄せ付けたくないし、喜一が他の女性に見移り するとは思ってないし、なるべく一緒にいたいという利害が一致してるので、双方に不満はない
※姐さんが「もう少し積極的になってくれたら」と思うときはあるが、姐さんがその気になればいくらでも丸め込めるのでなんやかんやスキンシップはしていたりする
再会した衝撃でべしゃべしゃに泣いてしまった喜一を公園かどっかに連れ出して話してるとき、つい姐さんの手を握ってしまった喜一が満員電車の「やってません自衛ポーズ」でサーーッと距離を取って「すすすすすみません!!しょ、初対面みたいなもんやのに!!というか、こんな、周りにご、誤解とか、されたら……!!」と真っ赤になってチラチラ、と左の薬指の確認をしているのに気がついた姐さん、ふふ、と口元に左の手をやって「心配いりんせんよ。わっちがどんな殿方と懇意に話そうと、誰に咎められる謂れはありんせん」とフリーであることを示唆してあげる。
そこでようやくホッと一息をつく喜一。
一息ついたら今度はじわじわ、とまた顔に朱が上ってきて、えーっと、その、とそわそわ毛先を指でいじったりせわしない。
こんな風に再会したのも何かの縁だし、俺にできることはなんでもします、という喜一。なにか困っていることとか、あれば 、その、いつでも、とスマホを握りしめて目が泳いでいる。
連絡先を交換したいのだ、というのは明白で、断る理由は一個もない姐さんは、ちょうどよかった、という風な調子で、行ってみたいご飯やさんがあるから、積もる話もあるし今度一緒に食事でも行きましょう、と美しすぎるアシストをして約束を取り付ける。
じゃあ今日はこの辺で、という別れ際、喜一がふとゆうぎりの存在を確かめるようにきゅっと熱い手でゆうぎりの細い指先を握る。
「……夢、やなかとですよね」
明日の朝目覚めたら、全てが幻だったとしたら、悔いても悔いきれない、と喜一は切羽詰まった顔で、キッとゆうぎりの顔を見据える。
「俺は一生かけても返せないほどの恩をあなたに受けました。こうしてまた出会えたのは、運命やと思うとる。もしこれがただの夢や幻覚やとしても、俺は気にせん。いまここで、俺の気持ちば聞いてほしか」
もし許されるなら、この人生はあなたのためだけに使いたい、誰よりも幸せになってもらいたいから、俺にできることはなんでもします、という喜一に、姐さんは美しい笑顔で「あい。喜一はんの手で、どうかわっちを世界一の果報者にしてくださんし」と応える。
この時点で誰が見ても熱烈な求婚をする青年とそれに応える女性、という幸せカップル誕生の瞬間であるが、喜一の方にはそのつもりが全くなかった、というのがかなり後になって露見するのであった。
互いの好意は揺るぎないため、姐さんの輝かしい人生を照らす照明係に徹しようとする喜一と、冷たい雪の朝に命を落とした自分を今度こそ抱き締めて芯から温め溶かしてくれる運命の伴侶と信じて疑っていない姐さんの、すれ違ってるようで噛み合ってしまってるイチャイチャがスタートする。
お食事やらカフェデートやらを重ねるうちに、喜一がめちゃくちゃ奥手というのに気付く姐さん(※喜一は付き合ってるつもりがないので、奥手もくそもない)
頑張ってエスコートしようと、車道側を歩こうとはする。多分なんかで得た知識なのだが、正直人混みでぶつかりかちなので前を歩かれる方が危なっかしいというオチ。
「喜一はん、危のうござんすよ?」と姐さんが腕をそっと絡めようとすると、しゅばっとすごい勢いで間合いを取って姐さんの真ん前を歩き始めるので、もはや列車ごっこみたいになってしまうという挙動不審さ。
また、カフェでも対面に座る。ソファ席だろうが対面に座る。肩を抱いていいムードに、とか以前の問題。
そして夕方には必ず解散、もしくは家まで送られる。お茶でも飲んでいけというが、実験があるからこの後研究室に戻る、という。そんな忙しいのに自分とデートしてくれるのか、というのと、いや数時間の違いだろそこは上がれ、いや、数時間で済まなくなるから……?という気持ちのせめぎ合いで頑張れ、と見送ってしまう姐さん。
一般的な彼氏としてはこの調子だとフラれるだろうな、という気持ちが、いや付き合う以前の問題だから、喜一が他の誰かと付き合うとか今後二度とないんだから、となる姐さん、生真面目な喜一の純朴さと一生懸命さをひたすら愛でつつ、少しの物取りなさも覚えつつ、でも絶対の自信をもって揺蕩っている。
色々ポンコツでアンジャッシュなイチャイチャが続いて、ついに誤解が解消された瞬間の姐さんの絶対零度の冷たい声からの 、ポンコツだった喜一が自分の気持ちに向き合って覚悟を決めて本当に結ばれるまで、が一番美味しくなるかもしれないな
「喜一はんは、はなからわっちが他の殿方に嫁ぐべきと思っていた、と……?」
アンジャッシュが露呈して部屋の温度がマイナスになった時に、喜一は自分の気持ちを必死で訴えるんだよね
ゆうぎりさんには広い世界を見てほしい、という願いが高じて、現代の科学で行ける一番遠いところ=月(宇宙)まで連れていってくれるような人、というとんでもハードルをこさえてしまっていた喜一
でも姐さんは別に月になんか行けなくていいわけで
それより喜一と一緒に、喜一の取り戻したこの佐賀が百五十年後も続いてる奇跡を見ていたいわけで
でも喜一は、あまりにも重たいものを背負いすぎていて、自分自身の望みが分からなくなってしまっていた
自責の念は底知れず、自分を殺めてしまいたかった。いっそ本当に呼吸が止まり、生きていけなくなればいいと何度も思ったけれど、命あるかぎり生きた。
その間、心に致命傷があるのなら、喜一の負った傷は絶命させていても不思議ではない。けれど、彼は生きた。長い人生、ふとした瞬間に生きる喜びを感じることはあったけれど、次の瞬間には失われた命のことを想わずにいられない。そんな地獄に揺蕩いながら、波の合間になんとか息継ぎをするようにして死の誘惑を絶ち、生き延びた。
百崎喜一は、失ったものが多すぎて、「誰かのため」に生き過ぎた男だ。
自分が愛している女性すら手放そうとしてしまえる
きっとゆうぎりのためなら本当に迷いなく命を投げ出すであろう喜一に、「自分の物にしたい」という欲を抱かせるのは難しいと悟った姐さんは、静かに告げる
「……わっちも、前の世で約束を果たしてくれた喜一はんには、幸せになってもらいたいでありんすよ」
そう微笑む顔はどこか、寂しげにも見える。
「それこそ、あの時代からずっと広い世界を見ていたあなた様でありんすから。誰よりも広い世界、天上からの景色を見せてあげたい、といったら?そのためになら、わっちはどこぞの王族なりに嫁して、この身を捧げ、喜一はんのためにこの世で最上の、贅沢な贈り物を用意してみせんしょう」
しかし、喜一はそんなの要らん!と強く否定する
「ゆうぎりさんが好きでもない男と結婚して、見たくもない景色を見せられて、なんば喜べっていうとですか!」
俺はここで毎日、ゆうぎりさんと見ている景色があれば幸せなのに、という喜一。
「……その言葉、そっくりそのままお返ししんすよ」
ゆうぎりは喜一の手をそっと手を取り、あえて彼の心を最もえぐる言葉をつむぐ。
「わっちは死の間際、冷たい河原の石の上に座しておりんした。雪の残る冷えきった朝に、縄を打たれて刑場へ引き出されーー」
にわかに喜一の呼吸が浅くなる。それでもゆうぎりは容赦なく言葉を浴びせる。
「後ろ手に手を組まされ、二人がかりで身体を押さえつけられんした。ぐい、と頭を下げさせられ、さらした項に、朝の陽光はかえって冷たく感じんしたな。伏せた目に写るは、ただ無情に白い石……これを己が血で汚すことになるのか、としみじみ思ったものでありんす」
「ゆう、ぎ、りさん……っ」
すっと深く目を閉じたゆうぎりは、色を無くした喜一に向けて、その重いまつげの乗った目蓋を開く。
「人を割く刃の鋭さも、血飛沫の匂いも、ままならぬ世情に消された幾つもの声も。何一つ知らぬこの時代の誰が、あの日冷えきったわっちの身体を、温められるというのでありんしょうね?」
挑むような強い目に、喜一は返す言葉がない。
喜一は、自分が命からがら逃げおおせた裏でそんな残酷な事が起きていたことを知らなかった。生き延びて帰ってくるまで、露ほども想像していなかった。
全てが取り返しつかなくなってから、時を置いてその事実を知った。
何度も脳裏に描いては、時に受けいれられずに嘔吐した、大切な人の凄惨な末路。
それでも本人の口から聞かされるそれは、喜一の想像などはるかに凌駕するほど、重く、鋭く胸を抉った。
悔いても悔いても、果てがない絶望に身を置いていた、あの頃の血を吐くような思いが胸に再び去来する。
できるなら、縄打たれたあの人を助けに行きたかった。罰を受けるのは自分であってほしかった。
でもそれを言うのは、それこそあの人への裏切りだから。
懸命に、ひたすら届けと願い、生き抜いた。
「ならば、あの凍える雪の朝の呪縛から、今度こそ喜一はんが、わっちを助け出してくださんし」
どんな富豪も、どんな科学も、いまだ時を渡ることは出来んせんでしょう、と喜一の腕の中に飛び込むゆうぎりの身体を、喜一は強く抱き締める。
この人が本当に望むなら、月にだって火星にだって、どんな手段を用いても、自分が連れていってみせる。押さえつけるなんて許さない。縛るなんて許さない。もう誰にも不本意にこの身体に触れさせない。
誰にも、渡さない。
この人が二度と凍えることがないように、一生自分が、離さない。
「俺が、幸せに、します。この世の誰よりも、必ず……!」
「あい。そうしてくださんし。この世でそれが出来るのは、喜一はんをおいて他におりんせん」
己の体温でしか癒せないものがある、と喜一が心底分からされた日。
二人はそれから、毎夜毎晩互いの境界線が分からないほど密着し、溶け合う。
晴れて本当の伴侶として、令和の世でやり直しをする。
そんな平和で終わりの見えない、甘い未来のお話。
この二人、晴れて新婚になってからは毎回R18もいいとこのイチャイチャになるな……と思う。なんせ伝説の花魁でありながら、客を取ったことはなく、技術だけカンストしてる姐さんが今世でも喜一以外にそのスキルを発揮する機会がなかったのだとしたら、そりゃあ……という。
学童用の色鉛筆とかじゃないんよ、1000色とかあるやつだよ。それを、あれ使ってみようこれ使ってみようとアレコレやるわけなので。飽きが来ないね。
メロンの真ん中ばかりは飽きそうだけど、プロ仕様色鉛筆なので(?)