PS5もいいけどsteamもね。というわけでここ数日は「プラグマタ」をお休みして未コンプのsteamゲームをプレイしていました。
 今回コンプしたのはアンドロイド修復ノベルゲーム「Save My Scrap」。
 本作は以前「Fix My Junk」のタイトルでフリーソフトとして配信されていたものにエンディングなどの追加要素を加えてタイトルを変更した有料版。フリーソフトの段階で存在は知ってましたが、その時点ですでにsteamでの有料版開発が発表されていたので、どうせなら有料版を、ということで配信開始を待っていた作品です。
 「アンドロイドを修復する」という点では以前プレイした「d1al-ogue」と同じ方向性の作品に思えますが、実際の手触りはかなり違います。
 「d1al-ogue」ではたくさんのキャラクターが登場しますが、本作のメインキャラはプレイヤーであるアンドロイド修理士、その修理対象である女性型アンドロイド・ハリマ、そしてその持ち主である青年・ミオマルの3名のみ。本作はこのハリマとミオマルの関係性にフォーカスしたストーリーテリングとなっています。
 修復プロセスがパズルゲームになっている点は「d1al-ogue」と同じですが、本作の修復パズルは絵合わせや間違い探しなど、ステージによって異なるパズルとなっています。難易度はそこまで高くはないので、パズルで行き詰まることはないでしょう。
 本作ではこれらのパズル部分はむしろおまけ程度で、メインディッシュとなるのはノベル部分でしょう。本作ではキャラの数を絞り、前述の通りハリマとミオマルの関係性にフォーカスしたうえで数々の謎が段階的に解き明かされていきます。
 色調を抑えつつもオレンジ色のみを印象的に残した特徴的で繊細なグラフィックとともに描かれるハリマとミオマルの物語はマルチエンドとなっており、プレイヤーの選択次第でふたりはさまざまな結末を迎えます。クリア後に開放されるギャラリー内のコメントには「本作にはバッドエンド、トゥルーエンドという区別はありません」という一文があります。
 この一文が示すように、ハリマとミオマルがたどる結末はどれもある側面では不幸せで、ある側面では幸福というパーフェクトなハッピーエンドではないもの。このどこか物悲しさが漂うエンディングはしかし、どれもがタイトルにあるようにある種の「Save=救い」であるように感じられました。
 「アンドロイドと人間が共存する社会」はSFでは古典的なテーマですが、そのテーマは今なお行きていると感じさせられる一作でした。
カット
Latest / 20:46
カットモードOFF