抱き枕がないと眠れない恋人のために、身を削ってほしい
導入メモ
「忘れちゃった……」
 キャリーケースを開いた瞬間、彼女が呟いた。
「大丈夫? コンビニでも行く?」
「ううん……大丈夫」
 目を伏せる恋人はとても大丈夫そうに見えない。
「なに忘れたの?」
 彼女はこちらに目を向けた。少しして意を決したように、囁いた。
「抱き枕……」
「抱き枕?」
「ぬいぐるみなんだけど、昔から何かに抱き着かないと眠れなくて……」
 恥ずかしそうに頬を搔く。
「だったら、今日は俺に抱きついて寝たらいいよ」
カット
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