👉本日のお題+タイトルを考える
・日常生活
・茶番
・分裂
茶番…底の見え透いた、馬鹿馬鹿しいもののこと
👉タイトル
一杯の湯呑
👉作品の印象
本質が見えない作品で、日常に念頭を置いた茶番の一つ。
よくある茶番ではなく、不可思議を含んだエッセイのようなもの。
一つ、湯呑にお湯を注いだ。白い煙が発ち、顔を熱い湯気が覆う。
それが雲のように晴れた後に見えたのは何故か、二つに分裂した湯呑だった。
いや、正確には湯呑は割れたのだ。それこそ、瓜二つにぱっくりと割れ、鏡のように新たな二つ目の口を同一に見せつけながら注がれたお湯が零れ落ちていく。
その零れ落ちて、冷たさを帯びつつある水は小さな湖となって消えようともしない。
割れてしまった湯呑からは少しだけ含まれた水から底が見え、それがなんとも自分のことのようで奇妙な感覚に陥るばかりだった。
柔く、微かながらの馬鹿げた茶番をたった一つの湯呑で繰り広げているのだ。どうしようもなくなって、近くにあった布巾を手に取り、冷えた水を吸収するが如く、机を撫でる。
そうしてお湯を吸収した布巾が、まるで自分のことのようで気味が悪く、常に日を描く茶番の一つに過ぎなかった。
終わり、終わり。
切ります。では、また。