「よいしょっと」
「エッホエッホ」
「あら~頑張っているのね」
「ありがとうございます!」
僕は雨崎 レン。「夜星喫茶」の店員を勤めているただの妖怪だ。何の妖怪かって?雨の妖怪だと思う。自分でもよくわからない。
そして、褒めてくださったのが神野 カグラさん。この店の店長さんだ。神野さんによると神らしいが、本当のことかは分からない。謎多き人物、それが神野さん。
「今日は集団客が来るから、いつもより2倍くらい働かないといけないけれど、頑張れるかしら?」
「はい!」
今日は集団客、とやらが来るらしい。まあ、せいぜい5,6人くらいだろう。
カランカラン
「いらっしゃいませ~」
ドアについたベルが軽快な音を鳴らす。
その音と共に客が、予想の3倍くらいの客がぞろぞろと店に入ってくる。
カウンターで数えてみる。1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14。
ざっと14人くらいの客が一斉にこの店に入ってきた。
5,6人じゃないのか.....。
勝手に自分で勘違いしたのに絶望する。
でも僕には重要な役目がある。お客様を案内することだ。
最後までこの役目をやりきる。それが僕、店員の使命だ!
そう自分に言い聞かせる。
「何名様でしょうか」
もう数えたが聞く。大人数の客の人数を数えたなんて気持ち悪いと思う。
リーダーのようなコワモテな方が口を開く。
「14人だ」
「かしこまりました。人数が多いので別々の席になってもよろしいでしょうか」
「大丈夫だ」
なんか語尾に全部「だ」ついてるなーとかなんでこんな大人数できたんだろなーとかぼやぼや考えながら三分割にしてそれぞれ席を案内し、なんかいろいろ呼び出しとかの説明をする。
料理は神野さんがやるから注文を聞いたりするだけだ、と気持ちはるんるん、顔はにっこり営業スマイルでカウンターに戻る。注文が来るまでちょっとした休憩タイム。
こんどは営業じゃないスマイルで休憩を楽しむ。
まあ、このささやかな休憩は一瞬しかないんだけどね。
ピーンポーン
さっそく注文ベル?ボタン?どっちだろ、の音が鳴る。
ふ、ささやかな休憩タイムはもう終わってしまったようだ.....
また営業スマイルで席に行く。営業スマイルは
「ご注文をお願いします」
この席は語尾に「だ」を付けてる客がいない席みたいだね。
「えっと、~~~~~~~~~と______」
「~~~~~~~、~~~~~~~_______ですね」
無言で去る。なんか気まずい。
この注文聞いて厨房に伝えに行きに離れるのなんか気まずいような気がするのは僕だけかな。うん、僕だけだ。
「神野さーーーーーん、5番席で~~~~~~~と~~~~~~~~と_______お願いします!」
ちゃんと耳が悪くても聞こえるように大声で言ってあげる。
そういえば神野さんって料理上手なのかな。
一回も食べたことないけど客からの評価高いから多分上手ってことだ。
「今ディスった?」
「いや~?」
神野さんはなんか思ったことを当ててくる。プライバシーというものを知らないのかね。
まあいいや。
また休憩タイム。短いけどこの時間が好きだったりする。
全く進まないので休憩。キャラが回復したらまた書く