しばらく来れてなくてごめん!!やりますわ!1番下で今書いてます!
取り敢えず第1話
今日も誰かが、噂でガヤガヤと喋っている。今日の議題は…そうか、|石田真奈美いしだまなみちゃんの二股か。まあ、あたしが広めたことだけど。
「で、|加弥乃かやのちゃんはどう思う?真奈美の二股」
あたしのことは、ちゃんづけ。真奈美ちゃんのことは、呼び捨て。噂になると待遇が違うのも面白くって、適当に言葉を返しておいた。
あたしは噂が大好きだった。|広ヶひろがおか小学校は裏サイトがあったから、そこに匿名で噂を書き込んだ。口調とかを変えたり、やけに絵文字を多用したり、頻度を変えたりしたのもよく、1度も疑われたことはない。履歴もちゃんと消してるし。
別に人を傷つかせることは特別好きな訳では無い。でも、ミステリー小説みたいに、各々がくだらないことに推理していくのが格別だ。
「ねー、怖いよね。真奈美って、案外大人しそうなのにね」
ターゲットも色々だった。真奈美のような地味な奴から、リーダー気質のある奴まで、とにかく学年クラス関係なく手を出した。
あたしの嘘で人がこんなに動くのが、また面白い。真奈美のことは5日前に書き込んだから、今日は別の噂を考えておこう。

いつも通りのアドレスを打ち込み、学校の裏サイトにアクセスする。
は?という声を漏らさないように気をつけた。『閉鎖のおしらせ』とあった。
ここで原因不明、犯人不明の噂が後を絶たず、本来の雑談目的とは大きくそれた使い方をされた。問題となっているので、閉鎖した、と書かれていた。このページが存在するのも後少しで、よく考えれば誰が運営しているんだろうと不思議になった。
どうしよう。これで、もう噂話できないじゃん!
そう思い、家を出て、小石を蹴飛ばしながら公園に向かった。公園の掲示板に書いてみるのはどうだろう。筆跡を変えて、変装をして、手袋をすればいいんじゃない?我ながら名案!
そう思いながら、あたしは文具屋に向かった。もちろん、石を進行方向に向かわせながら。コツ、コツと靴を通して、足に石が当たる感触がした。
「痛っ」
「え、ごめんなさい!」
小石が思ったより遠くに蹴飛ばされたらしく、1人の少女の空色の靴に当たった。中学生ぐらいなんだろう。空色のスカーフを巻いたセーラー服に、白いナップザックを背負っていた。空の化身、という感じがした彼女の瞳は、青色。
「もとめっ」
「もー、遅いよ」
追いかけてきたもう1人は、ちょっと大人びていた。橙のスカーフを巻いたセーラー服に、白いナップザック。彼女の瞳は、橙色。こっちは夕焼けの化身という感じだ。ロングの髪で、空の化身はまるいボブヘアだった。
「あ、あたしの名前言ってなかったっけ。もとめ、っていうんだ。ひらがなで、もとめ」
「わたしは、ほしか」
へえ、空の化身はもとめで、夕焼けの化身はほしか。ちょっと変わっている。
「ま、これも何かのご縁でしょ。あたし、君の欲しいものが何か持ってるかもしれないしっ」
「こんなとこでもやるの?…まあいいや。で、貴方の欲しいものは何?」
「あ…」
「ない?じゃ、やってみたいこととか」
噂話を、広めたい…けど、言えるわけがない。
「そう、まあ、人の不幸は蜜の味…って言うものね。ふふ、貴方にぴったりのがあるわ」
あたしの心を見透かしたみたいに、ほしかは言った。
--- 『噂便箋』 ---
うわさびんせん。リンクするはずのない言葉と言葉。『噂便箋』と書かれた、水色と橙のしましまマスキングテープが貼られていた。
「その便箋に流したい噂を書くと、匿名で噂を流すことができるのよ」
「へぇ…買いたい!」
普通の便箋と同じぐらいの値段で、それは買えた。お礼を言って、ふふんふふんと鼻歌を歌いながら帰路についた。

自分の部屋について、ドアをしっかりと閉じた。机について、マスキングテープを完全に剥がして、中を取り出した。白い便箋が15枚と、説明書き。白い便箋の罫線は深い紫色だった。
ーーーーー
噂が大好きな貴方にぴったりの『噂便箋』!
①この便箋に流したい噂を書く
②何も書かず、普通の封筒に入れて、しっかり封をする
 ↑このときに、噂を広めるパワーがこもります
③誰かのもとに届き、噂が広まる
 この封筒は、2回のみ、誰でも使えます☆
ーーーーー
「へぇ…」
じゃあ、どんな噂を流そうか?
…そうだ、裏サイトを閉鎖したのは、|穂波ほなみだっていうのはどうだろう?ちょくちょく喋る子で、怪しまれないターゲット!
『裏サイトを閉鎖させたのは、6年2組のほなみ』
そう書いて、しっかりのりを塗って封をした。ポストまで歩いて入れていった。

「おはよー!」
さて、『噂便箋』は力を発揮したのだろうか。
「あ、加弥乃ちゃん。知ってる、穂波の噂」
「え、なにそれ!」
裏サイトを閉鎖させたのは、穂波なんだって___
うわ、本当だ。確かに、便箋に書いた通り。誰のもとに届いたかは知らないが。
面白くなって、あたしはどんどん噂を流した。先生の噂とか、デマとか、とにかく色々だった。

「おはよっ!」
そう言っていつものメンバーに話しかけると、冷ややかで冷たい目があたしを貫いた。
「え、どしたの?」
美也子みやこちゃんが淡々と言った。
「だって、加弥乃、二股したんでしょ?やっばー」
「だよね、知ってる」
そして、全然気にも留めていない男子の名前がふたつ出た。
「そんなことないよ、やってないもん!」
「え?だってさ、噂流したの、全部加弥乃だって聞いたよ」
「そうだよ、最低だよ!」
いつもは「あいつ最低だよね」と笑っていたのに。なんで、なんで。
「ほら、あの便箋のやつ。あれ、筆跡が加弥乃のなんだって」
「紫のね。あれ、ばら撒いていたんでしょ?」
…『噂便箋』、のことだろうか。
とにかくあたしは、その日、何をしたか覚えていない。嫌な感情が、半紙に書いた墨みたいにじわーっと滲んでいった。

家に帰ってポストを覗くと、茶色い封筒があった。思いっきり破ると、書いた噂の下に、達筆な字で書かれていた。
『貴方が今までの噂の犯人』
そして、男子と二股していることも書かれていた。
〝この封筒は、2回のみ、誰でも使えます☆〟
その説明書きが、頭にフラッシュバックした。もう便箋はないし、もとめさんにもほしかさんにも会えないはずだ。もう噂は流せない。
加害者となったあたしに、助けを叫ぶ術なんてない。
第2話
あーあ、あの時、ああすれば良かったなあ…
理香りかはそう、度々思っていた。
例えば、修学旅行。1日目節約していたが、2日目に買うものがなかった。お金がいっぱい余ったのに、欲しいものは全く買えなかった。1日目にたっぷり買っておけば良かった。
他にも、ピアノの発表会や、友達とのお喋り、塾のテストに、それから…挙げればキリがないほど、理香はやり直しをしたかった。
そんなふうに考えていることを、友人の|千恵ちえに言っても、
「過去ばっか見てたらダメじゃん!しょうがないよ!」
と言われてしまう。そういうわけではないのだ。悔やんでいるのにも、何かはある。
___もしも、やり直しができたら。あの時を、やり直すことができたら。
--- 『やり直したい!そんな貴方にオススメ』 ---
そう書かれているポスター広告を見て、ただの広告かと目を足元にやる。でも、もう一度見てみた。水色と橙色のパステルカラーのポスター。黒色で、『やり直したい!そんな貴方にオススメ』という文字が大きく書かれている。その下に、黒で細かく、お問い合わせの番号が記載されていた。
「やり直し、かぁ…」
「あら、それに興味があるの?」
不意に声をかけられた。中高生の女子。橙のスカーフを巻いたセーラー服で、白いナップザックを背負っていた。瞳の色は黒色と橙色で、なんだか不思議な感じがした。SFによくある、異星人っぽい。
「じゃあ、これを買ってみる?わたしは、ほしか、っていうの。平仮名で、ほしか」
彼女が差し出したのは、長方形の白い紙だった。子供がやる、肩たたき券のような出来栄えで、肩たたき券の代わりに、『やり直しチケット』と書かれていた。
「それは『やり直しチケット』。5枚綴りよ。1枚目は1日前まで、2枚目は1週間前まで、3枚目は1ヶ月前まで、4枚目は1年前まで、5枚目は10年前までやり直せる優れものよ。500円だから、買ってみたらどうかしら」
『やり直しチケット』。理香の目に、それはとんでもなく魅力的に見えた。ただの白い紙が、光のあたりぐあいによって、虹色に光り輝くみたいに。
「欲しいです!あ、でも今、お金が…」
「なら、通帳から引いておくわね」
一瞬、それはとんでもない詐欺に見えた。でも、『やり直しチケット』は全財産を使ってでも買いたいと思っていたので、別によく思えた。

家に帰って、ほしかからもらったチケットを改めてみてみる。『やり直しチケット』と書かれている下に、期限が書かれていた。1日前までやり直せます、とか。
1枚、文字がびっしり並んでいる説明書きのようなものがあった。
ーーーーー
これは『やり直しチケット』。いつでも、どこでも、やり直すことができます。
行きたい場所と時間とやり直すことを念じながら、チケットを破ってください。そうすれば、その場所に行き、やり直したら、元に戻ることができます。
ーーーーー
「うわ、長い」
説明書きを読むのが嫌いな理香には、もう意味不明の言語に見えた。取り敢えず放っておいて、わからないところがあれば読めばいい。
まずはどこへ行こうか。そうだ、今日の2時間目にしよう。学級遊びに負けて、罰ゲームである一発ギャグをやらされた。今日のことながら、あれは苦い記憶だ。
(今日の2時間目、広ヶ丘小学校の5年1組の教室、罰ゲームの回避)
そう念じて、理香は思いきりチケットを破った。

気がつくと、確かに教室だった。ちょうど正念場。ここで逆転負けしてしまったのだ。
じゃんけん大会で、最後にグーを出したせいで負けたのだ。つまり、相手はパーを出した。チョキを出せば、勝つことができる。
ちょうど相手は、忌々しい|香織かおりだった。なにかにつけて文句を言う、お嬢様気取りの子。
「じゃーんけーん、ぽん!」
確かに香織はパーを出した。理香はちゃんとチョキを出す。誰がどう見ても、理香の勝ちだ。
「そんな、嫌だ!罰ゲームなんてしたくない!」
そう言って、香織はわあわあ叫んでしまっていた。その後、寂しい、つまらないことを言って、冷ややかな空気が流れていった。
チャイムの音を最後に、理香の視界は途切れた。

「…え?」
チケットはなくなっていた。あと4枚だった。
次は…5日前の、ピアノのレッスン。うまくできなくて、泣いてしまったのだ。
理香はまた、1週間前まで行けるチケットを思いっきり破った。
すると確かにピアノのレッスン室にいて、頑張って弾いた。ちゃんと泣かずに、普通に、淡々とレッスンを終えることができたのだ。
(ふぅ…あっ!次は…1ヶ月前の修学旅行。もっと買っておけば良かったんだよな。その次は、半年前の百人一首大会に行って)
部屋に戻ったあと、また理香はチケットを破った。ほしかさんから、またもらえばいいのだから。
(1ヶ月前の修学旅行、東京、お土産を買う!)
そう念じたはずなのに、視界は教室だった。
(え、なんで?修学旅行じゃないじゃん!)
日付は、じゃんけん大会の日。
(もうじゃんけん大会は、やり直さなくていいのに…)
ーーーーー
これは『やり直しチケット』。いつでも、どこでも、やり直すことができます。
行きたい場所と時間とやり直すことを念じながら、チケットを破ってください。そうすれば、その場所に行き、やり直したら、元に戻ることができます。
`注意 『やり直しチケット』を1日に複数回使うと、脳と体が混乱し、やり直したいところに飛べなくなります。そこから戻るには、1番昔のやり直したいところから、また生きるしかありません。`
これはプロローグ的なの(番外編?)
夜の街を歩く、中高生の女子ふたり。
ひとりは、空色のスカーフを巻いたセーラー服に、異様に大きな白いナップザックを背負うボブヘアの、瞳が青い女子。名前は、もとめ。
ひとりは、橙色のスカーフを巻いたセーラー服に、異様に大きな白いナップザックを背負うロングヘアの、瞳が橙の女子。名前は、ほしか。
もとめとほしかは、巻いているスカーフと瞳の色、髪型以外が双子のようにまるっきり、まったく同じだった。瞳の色をいじり、髪型を違うものにして、与えるスカーフを違うものにした、クローン人間のようだった。
だが、見た目の割に、性格やしゃべり方はまったく違っていた。
「ねえ、ほしか。あたしたち、上手くやっていけてるかな?」
「わからないわよ」
彼女らは、本当に双子だった。でも、人間の双子ではない。
彼女らは「商族」と呼ばれる種族だった。人妖関係なく、怪しげな商品を売りさばく。不幸ポイントと幸ポイント、バランスよく1ヶ月に貯めることができると、好きなアイテムをもらうことができる。
彼女らが背負うナップザックには、いろんなアイテムが詰まっていた。これらは「職族」によって作られたもので、彼女らはそれを売る。これらは彼女らのものではなく、商売をするためのアイテムだった。
「だって…『やり直しチケット』の子、ダメだったのよ。とんでもなく良さそうなターゲットだったのに。まさか、不幸ポイントになっちゃうなんて」
「ねぇ…正直、あたしは『噂便箋』のは不幸ポイントの見込みがあって売ったんだ。あの商品、不幸ポイントを稼ぐためにあるようなもんだから。次は、幸ポイントを稼がないと」
そう言って、ふたりは街灯の下で立ち止まった。
「でも、わたしたちの商品、本当に人を選ぶわよね。馬鹿とアイテムは使いよう、ってわけか…」
「そうだ、ここに自販機を設置してみない?今あるのは…『恨み自販機』だけかぁ。不幸な予感しかしないや」
『恨み自販機』。恨みを買って、嫌われるものだ。本来は嫌な奴に買わせるタイプなのだが…
「ま、いいや。設置しとこ」
もとめは、白いナップザックから『恨み自販機の種』をだした。地面に向かって投げつければ、ムクムク、と自販機がふくらむ。
「買う人なんて、いないと思うけど」
ほしかはそう言って、歩き出した。ふたりの背中の白が、黒に溶け込んでいった。

商族は発展した文明を手に入れていた。商族は、太陽系の銀河に、隠れて住み続けていた。彼らはすでに、地球人の存在を知っていた。
だが、彼ら___ネガ星人は、地球人に隠れて住んでいた。地球と似た環境で暮らした彼らだが、地球人がどんななのかは全く想像がつかなかった。スペースデブリなどを漁り、ある程度は掴んでいた。
地球人と手を組めば、もっと素晴らしいことになるだろう。
彼らには寿命がない。ずっと同じメンツと、ずっと同じ日々を繰り返す。災害は、ある程度の文明で抑え込むことができる。
彼らに足りないのは、非日常だった。ずっと同じではない、毎日が少しずつ変わっていくもの。
職族は、新しい娯楽を開発した。発展した文明で、アイテムを作る。それを、商族が売りさばく。誰に?地球人に。地球人は愚かで、清らかで、面白い。ひとつの物語のように、ネガ星人は地球人の行動を嗜むことにした。
そこに送られた、商族ふたり。色素がうすいボブヘアで、元気はつらつそうな印象の女子と、黒くて艷やかなロングヘアで、物静かそうな印象の女子。
もとめと、ほしか。
以上!長くてごめん!じゃあ今から書いてきます!チャット欄で雑談とかしてるのでよろしくお願いします
誠真せいまはぼんやり、窓の外を見ていた。最近ずっとこんな調子だと、誠真自身も感じていた。
事の発端は、数日前。姉の|友里ゆりが飲酒運転の暴走車に撥ねられ、意識不明、危篤の状態にある。一般的ではないのだろうが、友里は誰からでもわかるほど、誠真のことを大切に思っていた。誠真もまたそうで、友里のことを大切に思っていた。
ちゃんと飲酒運転の奴は捕まり、お金をもらった。でも、今誠真が欲しいのは金じゃない。命。寿命。姉への寿命が、どうしても欲しかった。
(お金で、寿命が買えたらいいのに…)
小学2年生の誠真にとって、寿命のことを考えるのは初めてだった。ましてや、中学2年生の姉の寿命を考えることなんて、思いもしなかった。
そう思いながら、誠真は重いランドセルを背負って下校していた。
「わ、たんまり溜まってる〜」
にこにこしている誰かを誠真は見かけ、ちゃんと避けた。危ないなぁ、と思いつつ、誠真は歩いていった。
かさり。
誠真の後ろの方で、何か紙が落ちる音がした。さっきにこにこしていた、あの人が持っていたものだった。
「すみません、これ、落としました」
『寿命銀行』と書かれていた。誠真はよく読めなかったが、上についているルビのおかげで『じゅみょうぎんこう』と読むことができた。
「じゅみょうぎんこう…?」
「ああ、そっか。君はしらないか。これは『寿命通帳』。銀行とかに行ったことってある?その時に、ATMにこれを差し込むの。この中にはお金が入っていて、お金を入れたり、出したりするんだ。…まあ、ここはいいや」
誠真にはよくわからなかったが、取り敢えず話を聞くことにした。改めて見ると、茶色っぽいまるい髪に、水色のリボン。それをスカーフというのだが、誠真は知らなかった。
「これは『寿命通帳』で、お金のかわりに寿命を入れたり、出したりするの。もちろん、お金で寿命を買うこともできるんだ」
「本当!?」
お金で寿命を買う。それは、今誠真が1番求めているものだった。
「そうだよ」
女子は、通帳を開いた。中に何も印刷されていないものだ。『もとめ 様』と書かれていたので、誠真は、(この人はもとめっていうんだ)とわかった。
中はクリーム色で、オレンジの表のようになっていた。1番下に縦長の楕円があり、『ここに指を押し付けてください』と書かれていた。
「ここに指を押し付けると、瞬時に寿命を入れたり出したりできるんだ。お金を出して貸したりもできるんだよ」
「お金って、どうやって入れるの?」
「それは、口座番号を振り込めば」
純粋な誠真は詐欺など考えず、「ちょうだい!」と言った。もとめは白いナップザックから、新しい『寿命通帳』を取り出した。寿命通帳に手を当てると、たちまち『竹田誠真 様』という印字が現れた。
「はい、どうぞ」
誠真はウキウキした気分で帰った。
さっそく家に帰り、通帳を開いてみた。0年0日と書かれていた。
まず試しに、誠真はオレンジの楕円に指を当ててみた。上には『預ける寿命を考えてください』とルビつきで書かれていた。まず誠真は、
(自分の寿命引く1年)
と考えてみた。すると、うっすらと88年、という印字が現れた。
(友里お姉ちゃんに、半分あげる!)
そう念じると、残年は44、という印字。一通り喜んだあと、電話がかかってきた。
「はい、なんですか」
「『寿命通帳』の回収をしたいんですが、口座番号を教えてくれませんか?」
知らない男の声。野太くて、どう考えてももとめではない。
誠真はすぐに、口座番号を言った。回収をするんだ、なにかおかしなところでも出たのかな。
「ありがとうございます」
その男の声がした後、誠真はばたり、と倒れた。
『寿命通帳』には、『残年 0年』という印字がされていた。
じゃいったんこれでおわります
おつはな🌸
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【固定チャットコメント】
むらさきざくら
来たら何か残していってね〜
02:33
むらさきざくら
来たら何か残していってね〜
05:44
むらさきざくら
一応6時半か45分ぐらいまでです
07:06
むらさきざくら
ちなみに読んでの通り、『世にも奇妙な商品カタログ』に影響されて書きました
07:20
むらさきざくら
1巻と2巻しか読めてませんね〜…読みたい
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非公開小説を書くのぜ
初公開日: 2025年11月15日
最終更新日: 2025年11月15日
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わたしが活動している「短編カフェ」でも「NOVEL CAKE」でも公開しない、非公開小説を執筆します