あといくつ寝ると夏コミ。この時期になると相変わらずドキドキと不安がないまぜになってきます。
 熱中症対策グッズはいろいろ用意しておかねば。特に水分と塩分補給は必須なので今回は水筒を持っていこうと思います。1.5リットル入りでけっこう重いんですが背に腹はかえられぬ。
 さておき、ペンギンSFアンソロ、読む方は下巻ももうすぐ読み終わりそうなのでコミケ前に読んでしまいたい。
・Welcome to PENGUIN lAND!(七名奈々氏)
 非日常は空から降ってくるのがお約束。本作は、ある日空から降ってきたエンペラーペンギンがきっかけとなって始まる非日常の物語。
 本作から感じるペンギンイメージは「非日常への入口」。
 一口に「非日常」と言っても色々ありますが、本作では「遊園地」を非日常の存在にしてるのが、子ども目線の物語という感があって好き。
 そして主人公であるアカリの抱える親との確執、そしてその結末はなんというか、この世からこの世ならざる世界の存在になってしまった感があって、一見ハッピーエンドに見えて実は不穏なエンドに思えました。
 そもそも子供の世界はごくせまく、さらには両親という大人に支配されているもの。そんなごく狭く不自由な世界から、人と鳥両方の「人鳥」の名を持つ生き物によって連れ出されるというのは、これ一種の神隠しだよな、とも思いました。
・合否前夜(押田桧凪氏)
 わずか4ページの掌編小説で、なんとも不思議な読後感のある作品。
 本作から感じるペンギンイメージは「記述」。
 本作は学校での試験中、作文問題の答案用紙が置いてある机の上という非常に狭い世界の中で展開して終わる作品。答案用紙に書かれた問題は「ぺんぎんとは何か説明しなさい」。
 これもしかして、本アンソロジーの「ペンギンでSF」ってテーマそのものに対する回答だったりするんじゃなかろうか。「ペンギン」というテーマについてひたすら思考するという。
 こうした主観視点かつ主人公の思考をメインにした作品だと、ついつい作中キャラではなく作者本人の語彙力や思考力が表に出てきてしまうもの。しかし、本文は「私立中学を受験する小学6年生」という設定をしっかりエミュレートしてて、いかにも小学生が必死に考えて書いた文章になってるのが文章力を感じます。
 今日はここまで。
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