皆さん、連休はいかがお過ごしでしたか? わたくし人形使いは在宅仕事なので基本的に休日はあまり関係ない休みたいときに休めるんですが、この連休はもちろん家からろくにもでずに夏コミ原稿に励んでいました。これもまた自分で撰んだ拷問。
 映画館にでも行こうかと思いましたが、鬼滅の刃無限城編は「連休中+新作映画封切り直後」という個人的な経験から客層があまりよろしくなくなる状況なので避けました。明日は気分転換にどこか出かけるか……。
 さてペンギンSFアンソロジー感想も上巻の部は終りが見えてきました。まあ9月くらいには終わるかなしらんけど。
・ペンギンのパン屋(佐久ユウ氏)
 「動物の知性化」はSFでしばしば取り上げられるテーマですが、本作では知性化して第二人類となったペンギンが暮らす社会を描くほのぼのSF。
 本作から感じるペンギンイメージは「二足歩行ゆえの知的動物な印象」。
 本作において知性化したペンギンが経済をはじめとする高度な社会生活を営んでいる姿を違和感なく納得できるのは、実際のペンギンの知能程度はさておいて「二足歩行する」という点があるからだと感じました。
 チンパンジーなどの類人猿を除けば日常的に二足歩行する動物は限られます。そして地球における知的動物である我々ホモ・サピエンスもまた二足歩行する動物であるため、同程度の知能があって同様の社会を形成してもおかしくないと思ってしまんだろうなあと感じました。
 あとペンギンはその容姿ゆえになにしてても可愛いのでずるい。
・【考察】かつてこの星にいた「ペンギン」なる生物についての考察(どくどく氏)
 みんな大好きスペキュレイティブ・フィクション。
 本作から感じるペンギンイメージは「謎多き存在」。
 本作では遥か遠い未来にて、太陽系第三惑星地球にかつて存在していたとされる文明の支配者の正体を、外星人が議論します。その支配者の正体とは?
 直球のSFでいいですよね。こうしたこじつけもまたSFの面白さ。本作ではペンギンの様々な特徴をもって、ペンギンが地球文明の支配者であることを証明していきます。
 思わず笑ってしまったのが「敗北」の下り。「北」という字は背を向けた人間を現した文字であり、すなわちふたつある地球の地軸の頂点のうち、「北」極は敗「北」者側なので南極に暮らしていたペンギンこそが地球の頂点にして支配者であるという。
 「楽しい嘘」としてのSFの魅力が詰まった一編でした。
 今日はここまで。
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