みんながこの作品を待っていた!
これに参加するために万難を排してやってきたマサラ戦士たちが集う!
今年もやってきた! 塚口サンサン劇場「RRR」マサラ上映!!
いったん上映終了となったと思ったら3ヶ月でしれっと帰ってきたこの作品、現在大好評公開中のメイキング「RRR BEHIND & BEYOND」の公開に合わせり、本編である「RRR」もリバイバル上映中。
ならばマサラ上映が開催されるのはコーラを飲んだらゲップが出るくらい当たり前のこと。
そして今回も開催当日どころかチケット販売開始時点で一刻一秒を争うハイスピードチケットバトルが勃発していたのでした。
塚口のイベント上映のチケット争奪戦が毎回激しいのは今更言うまでもないことですが、やはり今回はモノがモノだけにとんでもないことに。
いつもどおり1時間前からPCの前に陣取って呼吸を荒げつつ上映スケジュール画面を睨みつけ、日付が変わった瞬間にF5キー。
しかし画面の読み込みが終わらない、終わったと思ったら画面が更新されてない。このまま画面を更新するかスマホでの予約に切り替えるかという瞬間の判断を求められます。なんでチケット取るのに剣豪同士の斬り合いみたいな緊張感を強いられるの?
脳が沸騰して蒸発しそうな激しい脳内パルス。頭がフットーしそうだよおっっ。瞬間の判断。そのまま待つことを選択。
それでも何回かF5キーを押してようやく座席選択画面になったと思ったら、今度は座席選択→戻されるのループ。これはまさかのチケット争奪戦敗北……!? 後悔とともに死す……!?
などと最悪の結末が脳内を埋め尽くしたものの、なんとか席を取ることができました。いやーあぶないあぶない。これでチケット取れなかったら四百余州に仇なす大怨霊と化すところでした。
そしてあとから調べてみたところ、今回はなんと2分未満の完売だったとのこと。わかりやすくガンダムで例えるとアムロがリック・ドム12機を全滅させるより早いです。そう考えるとどれほどの早さでチケットが全滅したかがわかるというもの。わからない人は4/25から上映される「機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning」を見たうえで初代ガンダムを見よう!(宣伝)
そして用意しなくてはいけないのはチケットだけではありません。マサラの準備は戦備え。ある人は大量の紙吹雪、またある人はコスプレ衣装とそれぞれ様々なかたちでマサラに備えます。
塚口でのマサラ上映開催がアナウンスされると関西全域のダイソーからクラッカーが消え失せるとの噂ですが、今回わたくし人形使いは音だけクラッカー10個入りを列で買ってレジのおばちゃんに若干不審な目で見られました。人目を気にしてはマサラはできず。もうバッグの中は火薬でパンパンなので職質されたら完全言い訳不能なのでノータイム自首するしかない。
そんな装いでやってきましたサンサン劇場。そしてインド映画のマサラ上映と言えばカレーです。
事前にカレーでカロリー補給をしておかないと、インド映画の熱量に負けて最悪の場合存在が消滅してしまいます。
今回はちょっと早めに到着してたので待合室にはまだそんなに人はいなかったんですが、カレー販売が開始される頃になるといつもの感じで完全にこれから映画を見るという状況ではなくて笑えてきます。しかも今回はテレビ局の取材が入ってるので待合室の混雑は過去最高だったと思います。
そんな中で同じベンチに座った方とこれも縁とお話したりもしました。
わたくし人形使いは普段ならシャコ貝よりも固く口をつぐんだコミュ障なので初対面の方に自分から話しかけるなんてできやしないんですが、塚口のマサラ上映の非日常的空気はそんなシャコ貝野郎の口すらすべらせるものなのです。
お話した方は今回のためにかなり遠方から来られたようで、塚口は初とのこと。なので拙いながら「ここは映画を見に来たのに筋肉痛になる」「ここは映画見に来たのに喉がガラガラになる」と塚口の異常性をアピールしておきました。この世の常識の一切が通用しない映画館、塚口サンサン劇場。
そしていつものことながら座ってるだけで数々のお土産でバッグが自動的にパンパンになってしまいます。
そんなホスピタリティの飽和攻撃の内訳はこんな感じ。
劇場がプロなら客もプロ。塚口のマサラ上映においては全員がプロですよ。
そしてそろそろ入場時間なのでシアター4へ。この時点でなんかもう気温以外の要因で暑い、というか熱いんですが。薄着で来てて正解でした。
恒例の上映前のスクリーンはこんな感じ。
もうこの上映前のスクリーンを見ただけで体温が上がる。やっぱなんかおかしいってこの映画館。
あと今日のサンサン劇場、間違いなく日本でいちばん単位面積あたりのサリー率が最高値を記録してたと思います。インド映画のマサラ上映時のサンサン劇場はもはや日本国インド領。
そして上映時間が近づき……シネマイスター☆トムこと戸村支配人の登場だ!
「割れんばかりの拍手」という言葉がありますが、このときの拍手とクラッカーはもはやいつ劇場の壁が破れてもおかしくないレベルでした。そういや今日は階段のところの配管工事してましたが、やはり度重なるマサラ上映の狂乱に耐えるには定期的な補強工事が必要なんだろうか。もういっそのこと超構造体(メガ・ストラクチャー)にしたほうがいいのでは。
それはさておき、「RRR」の前説と言えばもう恒例となった戸村支配人自ら踊るナートゥ指導! わたくし人形使いももう何回もこの作品のマサラ上映に参加して、そのたびに戸村支配人のナートゥを見てきましたが、明らかに進化してますよね。
創造神ことラージャマウリ監督がこのサンサン劇場のことをご存知になったということは、この壇上でラージャマウリ監督と戸村支配人のダブルナートゥが拝める日も近いと言えるでしょう。言え。
そして今回の前説にて戸村支配人がおっしゃった「このマサラ上映はみなさんが作るんです!」という言葉、まさにこの塚口サンサン劇場という映画館を象徴する言葉ですよ。
戸村支配人はマサラ上映の際に必ず「マサラ上映は映画鑑賞+α」ということをおっしゃいます。この「+α」の部分が塚口は本当にすごい。どうすごいかは後述するのでここではおあずけ。
そしてこれまた恒例なんですが、前説では「上映作品が初めての人」「マサラ上映が初めての人」「サンサン劇場が初めての人」にそれぞれ挙手してもらってます。大部分がリピーターの中、やはり新しい犠牲者塚口ファンの方がマサラ上映のたびに発見されるんですが、今回非常に嬉しいことがありました。
前述の3つの条件すべてに該当する方が複数いて会場から暖かい拍手とお前はもう逃げられんぞという獣の眼光を向けられてたんですが、その中にちょうど後ろの席の年配の御夫婦がおられたんですよね。見た感じご家族に連れられて来られた様子。
もちろんわたくし人形使いは後ろの御夫婦とはなんの面識もない他人ですが、勝手に嬉しくなりました。自分が好きなこのサンサン劇場という映画館のマサラ上映に、ご家族で来てくれたというのが実に嬉しい。こういうのこそ映画館でしか味わえない、我々がスクリーンの前に足を運ぶ理由なんですよ。今日のマサラ上映、ご家族みんなで楽しんでくれたらいいなあ。
さて、時間にして114分、文字数にして3100文字書いてようやく上映開始! 久々の塚口RRRの狂乱を見よ!
まあ本編が始まる以前に予告の段階でフルスロットルなんですけどね。塚口のマサラ上映にペース配分の文字はない。
だってこれからあの超大作「RRR」が始まるというのにその前段階の予告が「土曜日の男」「デーヴァラ」「バーラ先生の特別授業」「ヴィクラム」ですよ? ファミレスで例えると最初の水が来るところに二郎が来た感じです。加減しろ莫迦! もう大盛りあがり。予告ひとつにつき映画1本分のクライマックスが含まれており大変お得。塚口のマサラにはトップギアしかありません。これ初めて見た人はどう思うんでしょうね。初見感想求む。そうこのブログを今読んでるあなたに言ってるんですよ?
あとはもうフルスロットルで駆け抜けるだけ。だってそもそもこの「RRR」という作品、20分に1回クライマックスが来る作品なので見てる方もこのくらいの勢いじゃないとついて行けないんですよいやほんと。
改めて見るとこの作品って本当に停滞がないんですよね。ひとつのシーンが必ず次のシーンのトリガーになってるのでストーリーの進行が止まらない。止まらないのにストーリー上の障害はしっかり設定されてるので緊迫感を失わない。
さてそうしたまさにそのままの意味のジェットコースタームービーとも言える本作の「+α」の部分について書いていきましょうか。
まずは塚口のマサラ上映の文字通りの華と言える紙吹雪。今回もそれぞれのシーンに合わせた紙吹雪がスクリーンを彩ります。
今回特に良かったのは、冒頭の少年救出シーン。ビームが手にしたインド国旗を川に浸すシーンで完璧なタイミングで撒かれる黄色、白、緑の紙吹雪!
これまた毎回言ってますが、この色の使い分けが絶妙なんですよね。特にインド映画、分けても「RRR」は色が非常に重要なファクターとなって画面を構成しているので、スクリーンと紙吹雪の色がぴったり一致した瞬間の美しさたるや! これこそここでしか味わえない光景でしょう。
また本作は派手なアクションシーンが満載で、爆発や水しぶきが上がるたびに赤や青の紙吹雪が舞い上がるわけですが、今回見てて紙吹雪が吹き上がる(という表現が該当するくらい高く舞い上がる)角度や方向までスクリーンに合わせてなかったか……? たぶんこれ気のせいじゃないぞ。
そしてこの紙吹雪が最高潮に達するのが言うまでもなくナートゥですね。もうスクリーンが見えないというか視界の8割が紙吹雪で覆われる体験ができるのは塚口だけ! みんなナートゥ踊りながら拍手しながらクラッカー撃ちながら鳴り物鳴らしながらどうやってあの量の紙吹雪を撒いているんだろう……と毎回疑問に思う暇もない盛り上がりでした。
次に鳴り物。塚口のマサラ上映では主に鳴り物はリングベルが主なんですが、今回明らかにこの鳴り物班の技量がレベルアップしてました。
鳴り物班は主にBGMやシーンの雰囲気に合わせてリングベルを鳴らすんですが、その鳴らし方を使い分けてたと感じました。緊迫感のあるシーンや戦闘シーンなどは強く激しい鳴らし方、逆に穏やかなシーンや悲しい雰囲気のシーンでは柔らかい鳴らし方になってました。これも気のせいじゃないはず。
特に本作は、冒頭のマッリの歌とコムラム・ビーム、dostiのメロディのように同じフレーズを使っているけど雰囲気がまったく違うBGMが随所で使用されているのでその違いがはっきりわかりました。そしてこの使い分けがまた作品への没入感を高めてくれるんですよ。まさに前説で戸村支配人が言った通りの「+α」であり「マサラ上映を作る」の部分ですよ。
そしてクラッカー。今回はクラッカーOKでアクション満載の作品なのでもうそこらじゅうでクラッカー鳴りまくり。ちなみに持っていったクラッカー、多分200発以上は確実にあったと思うんですが全部使い果たしました。
「RRR」は通常上映・マサラ上映問わずもう何回もというか何年も上映され続けている作品なので、みんなだんだんクラッカーを鳴らすタイミングがわかってくるんですよね。今回それがひとつの到達点に達してたと言っても過言でも華厳でもない。まあいちばんタイミングがあってるのは映画泥棒の着地シーンなんですが。
クラッカー班でいちばん最高(重複表現)だったのはなんといっても少し前から自然発生的に生じた、終盤の森でのバトルシーンでのエドワードの「撃ち方やめ!」の号令にやめるどころかバカスカクラッカー鳴らすアレ。前述の映画泥棒のも同じですが、こういう自然発生的に生じるノリとてもいい。笑い起きてたしな。
マサラ上映にはさまざまな気持ちよさがありますが、今回最高に気持ちよかったところがあります。それは終盤の森でのラーマンビーマンのシーン。
20分に1回クライマックスがある作品たる本作の中でも最高に盛り上がるシーンなわけですが、これだけ盛り上がるシーンでなおかつ尺が長いんですよね。もうこのシーン、漫画で言うところの見開きが50回くらいある。
そんな盛り上がるシーンの中でも最高に盛り上がるのがラーマンパート→ビーマンパートからのラーマンビーマンパートで館内の全員が示し合わせたように、あるいは待ってましたとばかりに「ラーマン!! ビーマン!!」の大合唱。もう最高。これぞ塚口。これぞマサラ。
あのシーンだけでも大好きなのに、その大好きなシーンを大好きな人たちがさらに素晴らしいものにしてくれるあの瞬間、たまらん。世の中まだまだ捨てたもんじゃねーなと思えます。
いやーもう言うまでもありませんが最高の最高の最高でした。まあその反動が肉体に来て映画見に行ったのになぜか全身が筋肉痛なんですが。というか劇場を出た時点で興奮と疲労で膝が震えてたんですが。やっぱおかしいってこの映画館。
でもまあそんな映画館のマサラ上映で疲労困憊になったばっかりなのに、終わった途端に客席から「『バンバン!』のマサラ上映は!?」という声が出るのがさすが塚口。欲が深い。
何度マサラを開催しても、何度でもマサラを求める。それが塚口。ところで内臓がちぎれる方のガルパンこと「T-34レジェンドオブウォー」のマサラ上映はまだですか?