絶対いずれは大阪でやってくれると信じていたら案の定やってくれたので早速行ってきました永野護デザイン展。
場所はグランフロント大阪だったので電車1本で行けました。というかわたくし人形使い、大阪に引っ越してきてからいつの間にか10年くらい経ちますがグランフロント大阪に初めて入った。こんな広かったんだ。いつもはこのへんはヨドバシしか行かないからなあ……。
会場である北館に到着したのでさっそく入場。
展示物の半分くらいは写真NGでしたが、それもむべなるかな。エルガイムやZガンダムといったアニメ作品、ファイブスターなどの原画はもちろんのこと、デビュー前のラフスケッチなどここでしか見られない作品が目白押し。
永野護という人物はまあ確実に天才と呼ぶにふさわしい人物だと思うんですが、天才というのにも色々種類があると思うんですよね。
じゃあ永野先生はどういう種類の天才かというと「向こう側が見えちゃってるタイプの天才」だと感じます。
なんというか永野先生のメカデザって、10年20年先を描いてる感があるんですよね。一般人とは受信してるチャンネルがぜんぜんちがうというか……。
いわゆるアニメのメカデザには大河原邦男という原点(オリジン)があるわけですが、永野先生のメカデザは最初からそこに依拠しない特異点だと感じずにはいられません。むしろメカデザはその才能の一端が表出しているだけで氷山の一角に過ぎないのでは……。
とにかく最初から独自性が高すぎるんですよね。ラフスケッチの端っこに「俺は細く長いデザインが好きなんじゃい」とか書いてあって笑いました。そしてデビュー前のラフスケッチの段階ですでに作風が完成してるのがすごい。
またメカデザなのでヘビーメタルの内部構造のラフとかあったんですが、まあこれを手で描いてるるとか本当かよ……とボーゼンとなるなどしました。あとむかーしむかし未だこの世の天地の境目が曖昧であったときに親戚の家においてあったアニ◯ージュに乗ってたエルガイムMark IIのムーバブル・フレーム構造図とか見つけて血中ノスタルジー濃度が急上昇しました。あと出口に寄せ書きコーナーがあったんですが、そこら中に「小学生のときから読んでました」だの「30年来のファンです」だの「40年虜になってます」といったメッセージが綴られており己のトシを痛感する次第でした。会場にいる人たちも明らかにそういうスジのそういう年代の人たちだったしな……。
かと思えば小学生くらいのお子さんを連れたお父さんがいたりしてこうして新しい年代にもこの作品の魅力が引き継がれていくんだな……と思いました。と同時に(このお父さん帰りにマグナパレスのプラモおねだりされたらどうするんだろう……)とかいらん心配をしてました。ちなみにお値段は¥126,500(税込)です。バカじゃないの?
前半部分は撮影禁止でしたが後半部分は撮影可だったので珍しく大量の写真を撮ってきました。とても全部は掲載できないので、ピックアップしてご紹介。
世に出た最初のファイブスター物語のイラストであるブラッドテンプルを描いた「3159」。
「3960」。画面中にびっしり描くこともできれば、こういう広漠な空間も描けるのがすごいですよね永野先生。
わたくし人形使いが初めて目にしたファイブスターのイラストである「DANCE」。未だ紅顔ありき頃のわたくしは例によって例のごとくガンダムに夢中でしたが、このイラストにはそれとは違う、当時の自分にはとても言語化できない異様なものを感じました。
「ENTRACE GATEGIRLS」。これもポスターで見たんだよな確か。
みんな大好きL.E.D.ミラージュV3フル装備。これが動く姿をスクリーンで見てみたいもんだ。
みんな大好きヤクト・ミラージュ。ただでさえデカいのに展示だとさらにデカくて大迫力。
デカァァァァァいッ説明不要!!のヤクト・ミラージュツインタワー。改めて見ると正気の沙汰ではないことがよくわかります。コミックスに載ってたこれのガレキとか完全にサイズがおかしいもんな……。
怒涛の立体物コーナーはっじまっるよー。これに手を出したらおしまいのコーナーです。そもそもこんなシロモノに「手を出す」という選択肢を選べる人も限られてるよな……。
L.E.D.ミラージュの胸像とか1日中眺めてられそう。
みんな大好きマグナパレス。サイズこそ小さいものの改めて考えるとこのディティールをこのサイズに収めてるのがすごいよな。
フル装備L.E.D.ミラージュって立体化できるもんなんだな……。
ツァラトゥストラ・アプターブリンガーって立体化できるもんなんだな……。
ほとんどヤケクソ気味なサイズのダッカス・ザ・ブラックナイト。これ見たときの衝撃は忘れられない。いろんな意味で。
実はGTMで一番好きなゲートシオンマーク2 スピード・ブリンガー。カッコよすぎる……。(恍惚)
そして今回の一番の目玉ともいえるのがこれ。グローサー・ツァラトゥストラ・デトネーター・ブリンガーDB2クロロフィル・ヘイズとDB1スカーレット・ホログラム。完全に正気ではないサイズ。
横の解説には「このサイズのままでは雑誌に掲載できない」とか前代未聞の一文が掲載されててわろた。
ちなみにこれだけは図録にも収録されていないので穴が空くほど見てきました。
また、撮影不可エリアでしたがゲーム関連のイラストも展示されてました。鉄拳はともかくかの「エアーズ・アドベンチャー」の原画とか展示されてて問答無用で笑ってしまった。これある意味今回のデザイン展でいちばんレアというか反応に困るシロモノだったかも……。デザインやスタッフは超一流なんだよな……。
出口にはメッセージボードがあって、明らかにカタギの描く精度ではないイラストが散見されますが……あれ?
直筆じゃぞ家宝もんじゃいわはははは! どうじゃびっくりしたろうわしもびっくりしたわいとクバルカン法王になってしまいました。ノリノリで描いたんだろうな永野先生……。
といった感じで楽しめました永野護展。やっぱこの人常人じゃねーな……と改めて思い知らされた感じですよ。
あと最後に言っておきたいんですが、展示の最後と図録のあとがきに「話をいただいたときにはこれほど大掛かりな展示会になるとは思いませんでした」とか言ってますがアンタの展示会がこじんまりとしたもので終わるわけがないだろ。