今日は用事があって梅田に行ってきたので、じゃあついでに映画を見てこようと思い立ちました。しかし用事が済むのが昼だったのに対して見たい映画はだいたいが夜8時とかそこらへんの遅い時間だったのでじゃあ塚口まで行くかということで梅田から塚口へ。どうやら明日は天気が崩れるらしいので見たい映画は見られるときに見ておくのだ。
 というわけで今日見てきたのはこれ!
 「アビゲイル」と聞いてFGOのキャラが出てくるか嶋田久作顔のアレが出てくるかで世代が分かれると思います。わたくし人形使いはもちろん後者。アビちゃんほんとうにいいキャラしてますよね。なお原作は今どうなってんだあれ。完結は絶望的だろうけど……。
 また今日は待合室に鎮座するこのお方にも挨拶をしてきました。
 長きにわたってサンサン劇場での発券の務めを果たし、今はその任を終え静かに佇む発券機のアニキです。お勤めご苦労さまでした! 彼には間合い室の主として静かに塚口ファンを見守っていてほしい。
 さて映画の感想です。
 身代金目的で12歳の大富豪の娘を誘拐してきた犯罪者グループ。指示役の命令に従って、彼らは誘拐してきた少女・アビゲイルを郊外の別荘に監禁。あとは24時間彼女を監視するだけで大金が手に入る――そう思っていた彼らには、ある大きな誤算がありました。
 彼らがさらってきた少女は、なんと吸血鬼だったのです!
 それに気づいた瞬間、屋敷はロックダウン。閉じ込めたつもりが逆に閉じ込められた犯罪者グループたちは、アビゲイルのテリトリーと化した屋敷の中で決死のサバイバルを強いられるのでした。
 本作はいわゆる「一般人だと思ってたやつ、ナメてたやつがヤバい奴だった系映画」なんですが、その「ヤバい奴」を外見12歳の少女でバレエを踊りつつ襲ってくる吸血鬼にしたって時点で「勝ち」です。オタクが好きなやつ。
 その襲い方も牙をむき出しにして噛みついてくるというワイルドかつ血みどろなもので、PG-12なのでゴア描写も満載です。
 ゴア描写だけでなく、暗い廊下の向こうから真っ白なチュチュ姿の少女が浮かび上がってくるといったような「静」の見せ方もしっかりあり、ビジュアル面でもバリエーション豊かに楽しませてくれます。
 そしてこのアビゲイルが強い強い。冒頭の誘拐されるシーンではか弱い少女に見えていましたが、正体を現してからは一転、人間とは根本的に違う夜の種族(ナイト・ブリード)としての強さを見せつけてくれます。
 その強さはまさに「吸血鬼との近接戦闘は死を意味するッ! これがッ! これがッ! これが『アビゲイル』だッ!」といった感じ。なんか混じってしまった。
 銃が効かないのはもちろんのこと、ニンニク、十字架といったアイテムも無効。致命的なダメージを与えられるはずの太陽光も体の一部に当たっただけでは再生されてしまいます。いっぽう犯罪者グループの方はろくな武装もなくどんどん殺され、さらには眷属となってしまうという最悪の展開に。うわようじょつよい。
 このアビゲイルを演じる弱冠15歳のアリーシャ・ウィアーがまたすごい。ある時は凶悪な吸血鬼、あるときは可愛らしい少女と表情を変える姿は貫禄の一言。いわゆる吸血鬼キャラは無数にいますが、本作の主人公とも言えるアビゲイルは吸血鬼キャラという造形に新風を吹き込んだと言えるでしょう。
 また個人的に良かったのが、太陽光を浴びた吸血鬼が大量の血煙となって爆散するところ。映画におけるモンスターの見せ場のひとつがその死に様だと思うんですが、本作における吸血鬼の死に方は爽快感があって良い。
 反面、ちょっと残念なところもありました。洋画ではしばしば媒体によって字幕や吹替のセリフが違うことがありますが、本作では予告で非常に印象的だったセリフである「吸血鬼の倒し方は?」「映画では……インタビューするか、恋に落ちる」と「食べ物で遊びたい年頃なの」が本編では採用されてなかったのが残念。印象的なセリフだったのに。
 また、アビゲイルと犯罪者グループのひとりであるジョーイか絆を深める過程もちょっと不透明というか強引だった気が。そのへんが不透明だと二人の関係性がいわゆるストックホルム症候群的なものにしか見えないんだよな。狙ってそうした感じでもないし。
 予告ではもっとコメディ寄りのスプラッターな印象でしたが、本編はわりとシリアスな感じでした。
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塚口サンサン劇場「アビゲイル」見てきました!
初公開日: 2024年11月26日
最終更新日: 2024年11月26日
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