光と影。
男と女。
陰と陽。
生と死。
最小の集団単位である「2」はこの世を構成するもっとも基礎的な構造です。
そして――。
火と水。
赤と青。
友情と裏切り。
ラーマとビーム。
この作品もまた、たくさんの「2」つの要素で構成された作品であると言えるでしょう。
そして今回。
この作品が昼と夜という「2」つの時間帯でのマサラ上映として帰ってきました!
今回で2周年!
160席+160席!
179分+179分!
2つのマサラは100万パワー!!
今回見てきたのは、サンサン劇場史上最長のロングラン上映記録を打ち立てたこの作品!
「RRR」お帰りナートゥマサラ上映昼の部&夜の部!!
惜しまれつつもいったん上映終了となった本作ですが、誰もが「まあ確実に年内にはしれっと戻ってくるだろ」と思ってたら案の定3ヶ月でしれっと戻ってきました。
しかもなんかテルグ語に翻訳されて本国のニュースで流れてたとか。これはもうラージャマウリ監督の来場は時間の問題と言えるでしょう。というか今日の夜の部終わったあとに戸村支配人が「ラージャマウリ監督が来場するまでやります!」って宣言したので絶対やる。なんなら戸村支配人がインドまでラージャマウリ監督に会いに行く可能性すらある。
そんな感じで今回も壮絶なチケット争奪戦をくぐり抜けて、昼夜ナートゥ両方参加してきました!
チケットは夜の部優先で取りに行ったらあっさり取れたんですが、その後昼の部を取りに行ったら3回くらい戻されて今回は連続参加は難しいか?と思ってたらなんとか後ろの方の席が取れました。
昼の部の席はいつもならまず取らないような位置だったので新鮮な気分を味わえました。
まあわたくし人形使いももういいトシなので正直「RRR」2連続マサラは命の危険を感じますが、命を惜しんでいては塚口の上映スケジュールについていくことなんてできませんので今回も命捨てがまってきました。黄泉路の先駆けじゃい。
まずは昼の部。
今日は生憎の天気でかなりの湿気があってジメジメしてましたが、上映が始まればそんなことを気にしている余裕なんてまったくなくなるので問題ありません。
昼の部に合わせてやや早めに劇場へ。すでに恒例の待合室はお察しのとおりといった感じでどう考えてもこれから映画を見るという体勢ではありません。ここ本当に映画館?(いつもの)
そして待合室に入るや否や、大量のdostiでタコ殴りにされました。もう突っ立ってるだけで自動的にカバンがパンパンになっていく。
以下の写真は昼夜マサラ上映で頂いた素晴らしいお土産の数々です。
わたくし人形使いは「RRR」マサラ上映は1回だけ行けなかったのを除けばおそらくすべて参加してるんですが、お土産のクオリティが明らかに進化している。今回は2周年となりましたが、3周年はどれだけ進化することやら。
また、マサラ上映の際にはフォロワーさんからも声をかけていただけることが増えてきて嬉しい限り。前回の「ジガルタンダ」「ジガルタンダ・ダブルX」「ルックバック」3連続鑑賞はメンタルがゲチョグチョにされて内臓にダメージが来ました。でも同時にそれがたまらん。こういうのもっとくれハァハァ。
フォロワーさんとお話したり壁のポスターで今後の上映スケジュールを確認したりしているうちに入場時間。さっそく入場します。
恒例の上映前スクリーンはこんな感じ。
もうこの時点でアガります。そして入場開始から上映開始までのあいだで館内の熱気がジワジワ上がっていくこの空気が好き。マサラの空気が現実をじわじわと侵食していくのを感じる……。
そしてその熱気が最高潮に達したとき、万雷の拍手とともにあの男が姿を現す。
シネマイスター☆トムの登場だ!!
マサラの時は毎回書いてますが、登場するだけでこれだけ拍手される支配人もいなかろうて。そして盛り上げ方がまた上手いんだよな。
前説では恒例のアンケートタイム。このアンケートタイムでは「今回が初マサラ」「今回が初RRR」「今回が初塚口」と3種のアンケートを取りましたが、まだまだいます初マサラ、初RRR、初塚口。いつ、どのタイミングで来ても常に最高の環境であなたを沼に落とす映画館、塚口サンサン劇場。今回のマサラ上映で塚口の沼に落ちた獲物が増えたと思うとヨダレが止まりません。
さらに今回、「今回が初マサラ」かつ「今回が初RRR」かつ「今回が初塚口」という条件に該当する人が結構な数いて場内のマサラの民から「絶対に逃さんからな」という熱い拍手を送られていました。絶対に逃さんからな。
そしてこれまた「RRR」マサラ上映恒例の、戸村支配人自らによるナートゥ指導! 前述の通りわたくし人形使いはほぼすべての「RRR」マサラ上映に参加しているので、必然的に戸村支配人のナートゥも見ているわけですが、明らかに進化している! きっと戸村支配人はこの日のためにナートゥ養成ギプスとかそういうアイテムによる過酷な訓練を重ねてきたことでしょう。そしてさっそく全ての体力を使い果たして息が切れてる戸村支配人に場内からは熱い拍手が送られます。ところで夜の部もあるんですけどそれは大丈夫なのか。それは夜の部の感想で書きますのでお楽しみに。まあぶっちゃけ大丈夫ではなかったんですが……。
そんな感じでいつも通り上映前から全力全開の「RRR」マサラ上映スタート!
で、まあ言うまでもないんですが上映が始まったら始まったで今度は本編が始まってないのに予告の段階で日本中の電力を賄えるほどのエネルギーが客席から放たれています。
なぜなら今回の予告は我らが「大将(タラパティ)」ことヴィジャイ氏特集だからだ!
「みんなまとめて更生だ!」の「マスター 先生が来る」の予告が来た途端に場内のボルテージが一瞬で最大値を記録、サンサン劇場のマサラ上映にペース配分という言葉はありません。一秒一秒を全力で応援して翌日には屍ですよ。
そこから「カッティ 刃物と水道管」の予告でさらに盛り上がってからの、
「S. S. Rajamouli」
「FOOOOOOOOO!!!」
劇場、揺れてますがな。このせいでさんさんタウンの建物の耐震基準は通常よりも3段階くらい上を要求されるとかされないとか。
というかまだスクリーンには文字しか映ってませんが、じゃあこれで本編が始まったらどうなってしまうのか。
まあどうなるもこうなるも、映画館では絶対に見られない光景が山ほど見られるわけですよ。映画館では絶対にやれないことが全部できる映画館、サンサン劇場。
まずは毎度毎度いい仕事をしている紙吹雪職人の業(わざ)に言及せねばなりますまい。
要所要所で色とりどりの紙吹雪を、どこにそんな量持ってたの? 四次元ポケット?と言いたくなる量でまき散らすわけですがこの色と場面のチョイスが素晴らしい。
ラーマの赤、ビームの青はもちろんのこと、シータやジェニーといった女性陣には薄桃色の紙吹雪がスクリーンを彩ります。この「薄桃色」というチョイスがまた上品で素晴らしい。これ、明らかにジェニーのドレスを意識したカラーチョイスですよね。
特にみんな大好きナートゥのシーンでジェニーたちが踊りだすところで、完璧なタイミングでこの薄桃色の紙吹雪が天井近くまで舞い上がる光景は圧巻の一言でした。
そして紙吹雪職人の業の冴えが最高潮に達したと言えるのが、同じくナートゥのシーン。ジェイクが脱落してラーマとビームの対決になったときに、スクリーンの左に向かってラーマの赤、右に向かってビームの青の紙吹雪が同時に舞い上がる!
そしてついにナートゥ対決の決着がついたときに、ふたりの健闘を称えるかのように赤と青の紙吹雪が入り混じって館内を満たす! もうこれ完全に演出の域に達してます。重要無形文化財に指定されるべき。
鳴り物班も負けてはいません。要所要所で劇伴に合わせて鳴らされる鳴り物は劇伴を邪魔せずかといって裏に回りすぎることもない。「並走」という表現がぴったりの絶妙にちょうどいい目立ち具合で各シーンを盛り上げていました。特にビームのエントリーシーンからの虎との追走劇のシーンで疾走感のあるBGMに合わせてリングベルを鳴らしているときの没入感よ。これは体験した人でないとわからないので、このブログを読んでてまだ塚口のマサラ上映に参加したことがない人がいたらぜひとも体験してみてほしい。そして戻れなくなれ。
クラッカー班も実にいい仕事をしていました。本作は言うまでもなく全編にわたって激しいバトルシーンが繰り広げられますが、打撃格闘銃撃爆発すべてに合わせて完璧なタイミングで鳴らされるクラッカーの音を聞いているとだんだん現実とスクリーンの境界線が曖昧になっていくのを感じます。終盤ではもうなにがなんだかわからなくなっていくのでおすすめです。なにが?
映画を見に来たのに喉がガラガラになるという塚口のマサラ上映においては声援も重要なファクターです。その声援が最高潮になるのはやはりというか当然というかナートゥのシーン。参加した人には分かると思いますがナートゥクライマックスのラーマコール、過去イチじゃなかったか?
そしてもうひとつの声援のクライマックスがラーマンビーマンのシーン。あそこで160人が声を揃えて「ラーマン!! ビーマン!!」って絶叫するシーン最高だった。あれ味わったら通常上映のときにうっかり声出してしまいそう。
そこからの、監督が最終的にすべてを持っていくエッタラジェンダの多幸感。映画の感想として「多幸感」ってワードが出てくるってのもなかなかないですよね。もう館内は空気より紙吹雪が多いのでは?って感じでした。
いやーもう最高というほかない179分でした。こんな濃密な179分がほかにあろうか。
最初から最後までフルスロットルで駆け抜けた179分でした。
しかし、これで終わりではありません。マサラの民にはその先がある!
次回、塚口サンサン劇場「RRR」おかえりナートゥ夜の部に続く!