女3人がとあるバーに入店した。
「全員で飲むのは何時ぶりだろうねー。」
「うーん…結構前だったよね。全員仕事とかで忙しいから日程合わせるの難しいし…。」
「あれ、紗夜パイセン前に清掃の仕事がめっちゃ入ってるって言ってませんでした?」
「あーあれね、急遽中止になったんだよ。」
「え、何故?」
「清掃予定の家の屋根裏から新しい遺体が見つかったとかで。まあ詳しくは知らないけど…。」
「なにそれ怖…。」
「前々から思っていたけど、特殊清掃員って大変そうだよね。」
「んー? まあ掃除は大変だけど、めっちゃ大変って程でもないよ。」
3人はテーブル席に座りながら話し続けた。
「姫先輩も今一番忙しい時期じゃないんですか? ゲームの音源を見直したりとか、プロデューサーとの話し合いとか…去年は凄かったって。」
「あぁ…まあ、今年はどうにかなった感じだよ。話し合いもスムーズだったし。」
「去年の姫ちゃん顔色がまじで凄かったからね…。人の顔があんな色になるとは。」
「まあ私の話は良いから…舞の方はどう?」
「私ですか? ぼちぼちですねー。大学院の方でも勉強は落ち着いていますし、これと言ったことはないですね。」
「まあそれが一番だわな。」
「だね。」
「あ、私姫先輩に聞きたいことがあったんでした!」
「え、何?」
舞はカバンからノートパソコンを取り出し、電源をいれる。指先でカーソルを操作しある動画を再生し始めた。
『それでは、━━高校第33回夏の文化祭、演劇部による劇を行います。』
「うーわ懐かしいわこれ。確か私と姫ちゃんが3年のときのやつかな。」
「はい! しかも姫先輩が主演のやつですよ!」
「主演って…ただ私はロミオ役をやっただけだよ。」
『ロミオ役・松野姫小。ジュリエット役・飯島岬…』
「この劇、かなり話題になったんですよ? ロミオ役の人が凄いって。」
「いや…私、演劇部で役とか演じたのこれが最初で最後だったからあまりいい演技はできていないと思うけど…。」
「まじで? これで初めてだったんだ。役者の道もあったんじゃないの〜?」
「私に役者は向いてないよ。大した演技もできないし、今の仕事も結構好きだし。ゲームの音楽作るのが私にとっての天職だから。」
「そうですか…。」