金曜の夜。やけに忙しない一週間を駆け抜けて、アヴドゥルは家の戸を開けた。カラコロとなるドアチャイムに小さな癒しをもらいながら、靴を脱いだ。
部屋の時計を見れば、予想より遅い時間を指していた。その事実にどっと疲れが押し寄せてきて、荷物の片付けもそこそこにソファへ腰を下ろす。
今日は上客相手の接待もあり、気を遣うシーンが多かった。アヴドゥルにとっては、肉体の疲れより、精神の疲れの方が滲みた。理知的な腕の立つ占い師のキャラを硬くすればするほど、内心の自分との乖離は大きくなる。それが家に帰れば遅効性の毒のように疲れとなって現れるのだった。
 なんとなくソファのクッションを引き寄せ、抱きしめた。ざらついたリネンが心地いいがどこか物足りない。そうか、これが心細いとか、寂しいってやつだったと思い出す。いかに自分がポルナレフありきで満たされていたかと妙に面白くなってひとりで笑ってみるが、やはり何も返ってこない。
「茶でもいれるか」
独りごちて立ち上がる。コンロで湯を沸かし、マグカップと共に冷蔵庫の小瓶を取り出した。中には二人で拵えたレモンの蜂蜜づけが詰まっていた。食べやすいように皮を細かく刻んであるおかげで飲み物にも入れやすい。手軽にティーバッグで紅茶をよそい、そこに大きなスプーンで掬い、落とした。ポルナレフがいないのをいいことに小皿にも取り分けた。そのまま食べるのも美味しいのである。
ローテーブルにスプーンを挿したマグカップと小皿を運んで、ソファへと腰掛ける。紅茶の底に沈んだレモンを泳がせるようにかき混ぜてから口をつければ甘酸っぱさとあたたかさにホッとした。心の擦れた部分がやさしく手当てされるような心地だった。
突然電話が鳴る。軽く咳払いをして受話器をあげた。今の状況で、こんな夜更けに電話を鳴らす相手など一人しか思いつかなかったのである。
「アヴドゥル? 遅くにごめんな寝てた?」
気遣わしげな声の優しさに心がほぐれる。
「予定通り、明日の昼には帰れると思う」
「わかった。私も家にいられる予定だから、まっすぐ帰ってこい」
「寄り道なんてしねえよ」
「どうだか」
寄り道上手のポルナレフは、なんらかの土産を携えて帰ってくることが多い。それを咎めたいわけではないが、早く帰ってきてほしいのもまた事実だった。
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03:28
しらふじ
こんばんは〜本日もおじゃまします!頑張ってください!
06:46
PM
こんばんは!見守ってます💕
16:09
PM
甘いもの沢山食べるアヴ、可愛いです
27:05
とおりすがり
キリがいいのでここで終わります!視聴、コメントなどありがとうございました!無事進みました🫶
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初公開日: 2024年08月15日
最終更新日: 2024年08月15日
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いつもコメントなどありがとうございます!
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